旬のはなし

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脱原発

2011年04月24日 | 思うこと
今日は午後から映画を観に行った。
タイトルは「ミツバチの羽音と地球の回転」である。
この映画は上関原発そして祝島の人達をテーマにしている。
この種の映画は大手マスコミがまず手を出さない為、民間の一部の人達が場所を借り上映される事が多い。
映画の内容は以前このブログでも紹介した「祝島」と似ている。
上関原発に反対する祝島島民の目線から作られている。
島民は殆どお爺さんお婆さんであるが、もうかれこれ30年近く毎週月曜日に集まっては原発反対のデモをしている。
島民の殆どは農業と漁業で生計を立てている。
故にこの瀬戸内海を汚さず、綺麗なまま後世に残す為に反対運動をして来た。
反対運動はしているけど普段のお爺さんお婆さんの顔はいつも笑顔で明るい。

映画の途中でスウェーデンの電力の状況がレポートされている。
スウェーデンはやはり脱原発の国で自然エネルギーの供給に力を入れている。
凄いのは各家庭がどのエネルギーを使うかで電力会社を選ぶ事が出来る点だ。
たとえばある家は風力発電所から電気を引くとかだ。
日本では大手電力会社が独占していて、その社と下請け会社の利権を守る為に自然エネルギーの開発にはかなり否定的だ。
またマスコミにも大手スポンサーである電力会社は自分達に不利な情報は流さないように圧力をかけている。

先日講演を聞かさせて貰った田中優さんも言っておられたが、大手電力会社が独占を止め、また国が脱原発の方に動いたら日本は原発無しでも自然エネルギーで電力を補う事が出来るそうだ。
またこうした太陽光、風力、地熱、海の波による発電の技術は日本は世界でも秀でているらしい。
原発が無いと日本はどうにもならなくなると言うのはまやかしだとの事。

映画の後この映画の監督釜仲ひとみさんのトークビデオの上映があった。
今日本政府が安全だと言っている放射線量の基準値がとんでもなく高い事。
今再開された小学校での多くが数値が高く、子供が将来に渡って危険である事。
六ヶ所村に使用済み燃料の量がとてつもなく多く蓄積されている事。
今度一度使った燃料からプルトニウムを抽出して再利用する事になっているが、このプルトニウム自体がウランに比べても桁違いに危険な物質である事などを述べられていた。

もう人は今までの事を教訓に脱原発に進むべきだ。
もし日本がそちらの方向に向かえば多くの国が追随するかも知れない。
世界全体から原発が無くなれば良い。