【 Photo by Keiko Aoki 】
部屋の隅
オカリナのそら耳
緩んだ記憶
流れていく断片
寒い夕暮れに友を思う
雲は流れている
赤く灼けている
瞳の奥が燻っている
友へ届けと叫びを放つと
音のひとつひとつが
星と星の間を抜け
後を追って
悲しさも辛さが抜けて
やがて一本の筋になり
空と大地を分けていった
今日ボクは
夢も希望も
後悔も絶望も
全部キミに返して
そして
さよならとこんにちはの
使い分けを探っていく
別れと悲しみは誰のものでもないんだ
別れと悲しみは誰のものでもないんだ
うつむきながら歩いたら
落ちてた明日をみつけた
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