正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

末法は「有名無実」が氾濫します

2005-11-21 | 手引書⑥

 日蓮大聖人は『開目抄』に、
 「法華経已前の諸の小乗経には、女人の成仏をゆるさず。諸の大乗経には、成仏往生をゆるすやうなれども、或は改転の成仏にして、一念三千の成仏にあらざれば、有名無実の成仏往生なり」(御書563)
と仰せのように、仏法においては「有名無実」という名前だけがあり、実体が無い教えが氾濫していることを御指南であります。
 仏教に関係なく「有名無実」は世の中にも多く蔓延しています。信心では、「有名無実」の存在を御本尊様の仏眼を頂いて明らかに見ていくことが大事です。「有名無実」を明らかに見ていくことで成仏の境界があります。
 「有名無実」を明らかに見ることが出来ずに、人生に落胆している人が大勢います。折伏では「有名無実」が氾濫していることを教え、更に御本尊様の仏眼を頂いていけば幸せになれることを諭すことです。
 「有名無実」を生き甲斐にし、詐欺紛いの商売をしている人がいます。つまり「有名無実」とは人を騙していることになります。実体が全く存在しないのに、有るというわけです。この「有名無実」の商売に填(はま)ってしまいう人もいます。 
 世の中に起きている訴訟という裁判も、「有名無実」を正当化しようとしているものがあります。「有名無実」を正当化し、生き甲斐にしている人は、冥の照覧を恐れ、今生だけの名聞名利に執着することはやめましょう。
 「有名無実」の情報も世の中に飛び交う時代です。人々が飛び付きやすい情報には慎重を要します。これも信心をすることで命に培われ、御本尊様から頂く有り難い功徳です。「禅定」を得ることで可能になります。正しい知識を持ち、様々な情報を鵜呑みにしないよう冷静に判断することです。御本尊様に御題目を唱えればその判断力が自然と身に付きます。
 『開目抄』に、
 「儒家の孝養は今生にかぎる。未来の父母を扶(たす)けざれば、外家の聖賢は有名無実なり。外道は過未をしれども父母を扶くる道なし。仏道こそ父母の後世を扶くれば聖賢の名はあるべけれ。しかれども法華経已前等の大小乗の経宗は、自身の得道猶(なお)かなひがたし。何に況んや父母をや。但文のみあって義なし。今、法華経の時こそ、女人成仏の時、悲母の成仏も顕はれ、達多の悪人成仏の時、慈父の成仏も顕はるれ。此の経は内典の孝経なり」(御書563)
と仰せの如く、外道の教え儒教や法華経以前の大小乗教は、父母を救うことが出来ず、女人成仏や悪人成仏も「有名無実」の法門であると御指南です。
 「有名無実」ではない「本有常住」といわれる教えは、日蓮大聖人が説かれる教義です。世の中に氾濫する「有名無実」の存在を明らかに見ることが出来ます。「本有常住」とは名前だけではなく根本的実体が有り、常に世の中に住していることです。それが本有常住・事の一念三千の御本尊様です。「有名無実」ではない、実体が伴う本物の御本尊様です。本尊も実体が伴わない「有名無実」の本尊が蔓延しています。「有名無実」の本尊を拝んでも当然功徳はありませんし、成仏もできません。「有名無実」ではない「本有常住」の御本尊は日蓮正宗だけに伝わっています。故に日蓮正宗以外の本尊は全て「有名無実」の本尊です。
 「有名無実」の本尊を崇めている方は、今すぐに改宗され御授戒を受けて、日蓮正宗の正しい「本有常住」の御本尊様をお迎えしましょう。