この度、御法主日顕上人猊下の御慈悲を賜り正林寺重宝の御本尊をお迎えすることができました。御本尊入仏を記念して「折伏手引書」を正林寺支部で作成致しました。御本尊入仏の最高の恩返しは、「折伏手引書」をもって来る平成二十一年の正義顕揚七五〇年に誓願目標完遂で迎えることに尽きます。 折伏は自分自身を磨く勤行唱題のほかに大切な修行です。
宗祖日蓮大聖人は『三大秘法抄』に、「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり。」(御書一五九四頁)と御指南であります。御題目の南無妙法蓮華経は「自行(自分の修行)」の題目と「化他(折伏・布教)」の題目の二つがあります。日蓮正宗の題目である南無妙法蓮華経は自分も唱え、また他の人にも題目を唱える大切さを教えることです。 折伏は皆さんが御本尊様から頂いた歓びを他に伝え、日蓮大聖人の仰せになる教えを正しく伝え、御法主上人猊下の御指南を伝えるだけであります。
自分は折伏がどうしても苦手であると思うことはありません。折伏は特別に難しく考えることもありません。 私達が生活していくなかで、信心を知らない人やしていない人に教えて(下種)、日蓮大聖人の教えの素晴らしさを相手の心に植えることから折伏がはじまります。まず相手との対話を大切にし、時には人生の悩みや愚癡を聞いてあげたりと、人間関係を多く持つことからはじめてみましょう。そのなかで自然と折伏の成果につながるはずです。焦らずに地道に折伏をし、新来者(信心していない人)を正林寺へ案内して、新しい御本尊の前で人生の新たなる道をともに見つけて有意義な人生にして行くことです。
皆様の折伏・教化育成の糧に、「折伏手引書」を役立てて頂ければ幸いであります。
平成十六年九月吉日
正林寺二代住職