正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

人生を楽しくする秘訣は少欲知足

2005-11-21 | 手引書⑦

 「欲」は次から次へと心の中に生まれるものです。この「欲」は扱いを間違えると人生を大きく踏み外します。「欲」は自分自身の気分を満たすために生まれ、「欲」があるからこそ私達は生きることが出来ます。私達が住んでいるところは「欲界(よっかい)」です。欲望が渦巻き、成仏の妨げとなる働きが頻繁に発生するところです。この「欲」の正しい扱い方法が信心です。
 「欲」によって人生を踏み外し、不幸な一生を送ることのないよう仏様が、大慈大悲の上から仏法を残されたのであります。
 「少欲知足」とは、少しの欲で満足を知ることです。度が過ぎた欲望を、満足させようとしますと、心のブレーキが効かなくなります。この心のブレーキが効かなくなると人生を断線し、不幸な現実を経験することになります。
 「少欲知足」は心のブレーキです。日蓮正宗を信心することで心のブレーキ「少欲知足」が出来上がります。「少欲知足」は成仏を目指す上で大事な要素であり、己心の魔や師子身中の虫を取り除くものです。
 「少欲知足」を身に付けると、第六天の魔王にも紛動されなくなります。第六天の魔王は、人の心に生まれる欲望を巧みに利用する能力に長けています。つまり利根と通力を操ります。そのために他化自在天(たけじざいてん)と別名呼ぶのであります。他人の欲望を自由自在に化する天界の衆生です。天界から上に行かせないようにするのです。つまり成仏させないように働くのが第六天の魔王で、第六天の魔王に翻弄されないようにする方法が「少欲知足」です。第六天の魔王として有名な人物が創価学会の池田大作です。「少欲知足」の精神を失った姿を世の中に露顕する悪知識です。
 「欲」は、周りに縁する人によって紛動される確率が高いです。この縁するものに対し、どのような対応をするかが大事です。「欲」を満たそうとして突き進みがちですが、耐え忍ぶことが必要です。つまり我慢することであり、「忍辱」です。耐え忍ぶことで「少欲知足」が出来上がり、忍耐力が身に付くのであります。御本尊様に御題目を唱える行によって完成されます。
 釈尊が説かれた法華経の『普賢菩薩勧発品第二十八』に、
 「是の人は心意質直にして、正憶念有り、福徳力有らん。是の人は三毒に悩まされじ。亦嫉妬、我慢、邪慢、増上慢に悩まされじ。是の人は少欲知足にして、能く普賢の行を修せん」(法華経605)
と示されています。意味を説明すると、「少欲知足」を信心で身に付けることにより、三毒の貪瞋癡に悩まされず、嫉妬や我慢、邪慢、増上慢に悩まされることが無くなるのであります。「少欲知足」の秘訣が信心ですが、具体的に心意である私達の気持ちを、質直という正直に素直に気持ちを持てば、正しい心が生まれ、そこに福徳が御本尊様の力によって、私達の心に具わるのであります。それが法華経に説かれる釈尊の仰せです。
 故に「少欲知足」とは節約や無駄を省く生活のことです。節約や無駄を省くところに出来る、金銭的な余裕や心のゆとりに楽しさを感じ、満足することが「少欲知足」であります。そこに満足すれば人生を踏み外すことはなくなります。
 即身成仏を目指す大事な修行、勤行唱題では「少欲知足」を心がけ精進することです。心に生まれる「欲」を正しくコントロールし、欲望に翻弄されない人格を作り上げる秘訣が「少欲知足」であります。