正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

令法久住のための法統相続

2005-11-15 | 法統相続の教化育成書

 末法万年といわれる尽未来際まで、正しい仏法を残していくには子孫に相続していくことが大事です。それを「法統相続(ほっとうそうぞく)」といいます。 
 法統相続の目的は、令法久住といわれる正しい仏法を、未来まで久しく住まわせるという意味の他に、自分自身が死んだ後の通夜葬式、そして年忌法要を子孫に行ってもらうため必要です。
 法統相続がしっかり出来ていませんと、葬式を日蓮正宗の正しい化儀化法に従って出来ない場合があります。これでは生きていた時に培った信心が、全て水の泡になり成仏できません。また三界六道の世界に戻ってしまい、苦しい生活を強いられます。
 法統相続は、見方を変えますと自分自身の成仏のために行います。いかに法統相続が重要であるかが理解できると思います。
 法統相続に必要な教化育成は、三宝様に報恩感謝の気持ちを育てることです。御本尊様に日蓮大聖人、第二祖日興上人已来の御歴代上人猊下に対する御報恩感謝の気持ちをお子さんに持たせることが大事です。そして勤行唱題、御本尊様への御給仕、寺院参詣、総本山大石寺への登山、信行学を身に付けさせることです。法統相続においてはどれも大切です。法統相続をすることで、子育てに必要なことが全て含まれています。
 そして忘れてはいけないことが、親の姿を見てお子さんは自然と信心について学んでいきます。親がいい加減であったり、怠慢になっていては、法統相続は出来ません。親御さん自らが率先し範を示して、お子さんを教化育成していくことです。時には厳しくそして優しくけじめを付けた教化育成が必要です。
 法統相続をしていく上で、大切なことが御住職様の御指導を賜り、経験豊富な支部講中の壮年部・婦人部の方から御教示を頂くことです。我見で教えることは控え、師弟相対した信心に立っていくことです。師弟相対したところに正しい法統相続が出来ます。文証理証現証の三証がいい加減な、我見による憶測推測で教化育成することは、正しい法統相続が出来ません。
 法統相続で一番重要なことは寺院参詣です。寺院参詣を考えた上で、教化育成することであります。物心付く頃から寺院参詣を習慣付け、また途中から入信した小学校中学校のお子さんをお持ちの方も、寺院に参詣し行事へ参加するよう、寺院参詣の大切さを教えていくことが大事です。
 お寺へ参詣するときは、必ず御念珠と御経本を持たせることを習慣付けましょう。お寺は信心の道場でありますので、大声を出したり騒いだりしないよう親御さんは心がけることが大事です。そして寺院に安置されている御本尊様が在す本堂は、心が落ち着く物静かな悟りを得られる大切な場所であることを教えていきます。この気持ちを育てることが、世間とは全く違う清浄なところであると、意識を育てることが出来ます。
 そしてお子さんが、人生の迷い悩みに直面したとき、自然と御本尊様に向かう姿勢が出来ます。それぞれの年齢に来たときお子さんの心まで、親御さんが見えなくなる場合があります。この時しっかりとお子さんに法統相続できていれば、御本尊様に安心してお任せできるのであります。そのため法統相続は非常に大切です。