正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

法統相続に必要な結婚について

2005-11-15 | 法統相続の教化育成書

 結婚は、理想と現実に隔たりがあります。結婚前に、理想に満足することなく、現実に起こりうる様々な問題を処理できる能力を身に付けていくことが大事です。 信心では日々の勤行唱題で、現実に起きている多くの結婚に於ける問題を自分の身に置き換え考えることです。
 日蓮正宗において、「令法久住」のために結婚が大事です。子供に法統相続をして末法万年という未来に、日蓮大聖人の教えを伝え残すことが私達の使命であります。
 結婚の目的には、人により価値観が違います。結婚は、お互いの価値観や性格をよく理解し、異体同心を心がけることです。恋愛感情だけでは、到底、一生涯、結婚生活を貫くことは困難です。その結果、離婚という姿で、世間では年々増加の傾向にあります。離婚の原因には、性格の不一致や浮気、姑さんとの関係、子育て上の問題など多くの原因があります。結婚に踏み切るには、これらの現実に起こりうる問題を回避する力が必要であります。
 世の中では信心をしないために、結婚観が腐敗し、結婚生活の現実に目もくれず、一時的な感情に走って結婚する形が多く見受けられます。つまり、三毒の貪欲に汚染された結果です。信心をして、御本尊様から智慧を頂けば三毒に左右されない結婚観に立ち、令法久住の法統相続を正しく行うことが出来ます。 
 結婚には夫婦異体同心し、子供の教化育成を怠ることなく、微妙な子供の気持ちを察していくことが必要でしょう。仕事や生活に追われ、子供の気持ちが見えなくなることが障害となります。常に御本尊様に御題目を唱えることを忘れなければ、必ず有り難い御仏智を頂けるはずです。
 結婚は、今まで経験しなかった神経を使うことがあります。結婚は、男女だけの問題ではなく、広く家族や親戚にも影響します。この家族や親戚との人間関係によって問題が生じ、幸せになるはずの結婚が地獄の姿に変わる時もあります。恋愛感情だけでは、通用しない問題が、相手の家族や親戚との繋がりにあるのです。若いと、どうしても部分観に執着し、一時的な結婚の華やかさに酔いしれる弱さがあり、全体観を見失う欠点があります。恋愛結婚は、時として正しい判断力を鈍らせ、悪道に導く原因になることもあります。煩悩の三毒や三惑が至る所で邪魔をし、結婚生活を泥沼化していきます。結婚生活を維持していくには、夫婦が結婚生活に於ける問題を解決できる力を身に付け、また経験豊富な人を身近に持つことが重要です。
 姑さんを嫌う傾向が強い現代ですが、世代が異なっても、育児や結婚生活に於ける有り難い教えを頂くことが出来るはずです。一切衆生の恩を知り、三毒を御題目で制止し、姑さんと異体同心していくことが大事です。嫁姑の問題には、譲り合いや思いやりを失った、お互いの気持ちに生まれる貪瞋癡の三毒が原因となって起きています。様々な感情が飛び交い人間関係が拗(こじ)れてきます。お互いが我慢偏執を払拭させ「下種三宝様」を信じる気持ちに集中させることで、嫁姑問題は回避されます。しかし実際問題、互いの我見(信心する以前の謗法の見解)が根強いため、上手くいかないのが現実です。この嫁姑の問題により「法統相続」が疎かになる重大な原因を孕(はら)んでいることを、信心する私達は絶対に忘れてはいけません。そして若い夫婦の方に教化育成で必ず教える大事な点です。
 御住職様から適切な御指導を頂き解決していくことが大切です。