法統相続に必要な子供の勉強は、日蓮大聖人の教学を教えることです。そして世間法を学ぶ上で、学校の勉強が大事です。学校の勉強は、折伏に活かされるはずです。友達との共通点は、学校で身に付ける勉学に智慧が存在します。苦手な科目も折伏のためには必要な勉学となり、自分自身には必要なくとも、一切衆生を救済するという地涌の菩薩の観点に立てば、当然全て必要になります。以上のことを理解させて親御さんは子供に勉強の大切さを教えることが必要です。
まず、日蓮正宗の教学を勉強することについては、法統相続する上で必要不可欠です。これを教えなければ、世間に蔓延する謗法の思想に身口意の三業が毒され悪道に堕ちます。心に生まれる迷いの扱い方を知らずに、路頭に迷うことになり、教学は心の迷いや悩みを取り除く智慧です。勤行唱題だけ教えても、勤行唱題の意味を十分に教えなければ、綺麗な功徳が流れてきません。凡智で信心を推し量ることになり、疑いを持つ可能性を持ちます。教学は、譬喩を巧みに用いて子供に教えていくことです。成長と共に、難しい御法門を教え、寺院に参詣して御住職様から有り難い御法話を賜ることが大事です。人生を乗り越える智慧が日蓮正宗の寺院にあります。
日蓮大聖人の御書、大日蓮や大白法などに触れていきます。子供の欲望を擽(くすぐ)り、世間に蔓延する情報が邪魔をすることがありますが、けじめを付けさせて教化することです。
次に世間法である学校の勉強については、信心に立って考えた場合、折伏に大事な他人の気持ちや機根を理解する上で必要な科目を学ぶところが、世間の学校になります。つまり、教機時国教法流布の先後を深めるところになり、様々な分野が世の中にあります。
幼稚園では、自行面において大勢の集団に慣れる精神を養い、化他においては、将来、幼稚園で体験したことが次の世代の法統相続に活かされます。本人には目的意識が無くとも、成長した後、過去を振り返った時に有り難い智慧となり、時代背景が異なっても子供が次世代に法統相続すべき大切なことが多くあります。
小学校や中学校は義務教育であり、社会に出るために必要最低限の学問を身に付けます。現在の小中学校には、様々な生徒の問題があります。親御さんにおいては、この問題を間接的に、また実際に体験することで、地涌の菩薩の使命に目覚め、「願兼於業」の意識を自覚して対応することです。
信心をしているのに、何故、いじめや登校拒否を起こすのか疑問が生まれる場合があります。これは「四弘誓願」の一つ「衆生無辺誓願度」という意義があります。我が身に問題の本質が降りかからないと、根本的なものが分からない部分があります。この点を信心で解決し、御本尊様の素晴らしさを体験して、その体験を持って折伏の智慧に活用していきます。いじめや登校拒否で悩む家庭は非常に多くなっており、正しく謗法の害毒です。問題を解決したことで、自行において強靭な精神が養われるために、御本尊様から御利益を得て成仏の境界に近づけて下さるのです。
子供の勉強は、興味のある部分を伸ばすことで持続させることが出来ます。反対に、嫌いなことには持続性が無く、更に嫌悪感が心の中に積もり、これが原因となって、問題行動を発生させることがあります。法統相続に於ける教化育成には、大きな壁となる問題です。
法統相続で大きな問題が出たときは、一人で悩むことなく、御住職様の御指導を頂き適切に解決することが大事です。