side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

Q:A Night At The KABUKI

2019年10月19日 | 演劇・舞台



野田秀樹主宰のNODA・MAP第23公演 ”Q” を観てきた
2年半ぶりの新作だ
私にとっては2015年のオペラフィガロの結婚 以来
チケットなかなか獲れなかったんです。

観後感:わかっていたけど、やっぱり野田さんて凄い
凄く楽しめたけど、終わった瞬間もう一度じっくりみたいと思った
見落とした・気づき損ねたウィットがまだまだあるのでは・・・と作品の奥行が本当に深い

あのQueenの名盤 「オペラ座の夜」の全曲を使用した舞台

ロミオとジュリエットが実は死んでいなかったが、ロミオ(上川隆也)は流刑地へ、ジュリエット(松たか子)は尼寺へと身を隠していた
そんな二人がタイムスリップして 若き頃のロミオ(志尊淳)とジュリエット(広瀬すず)にちょっかいをだして運命を変えようとする
いや、実は生きていた二人が過去を思い出して語っているのか・・・

冒頭から 歌舞伎”俊寛”を思い起こさせる流刑地に一人残される瑯壬生(ろうみおぅ)
瑯壬生を待つ 愁里愛(じゅりえ)にやっと便りが届く。だた、便りは白紙だった
思いが過去へ繋がる

舞台は12世紀末、源平合戦の時代
贅沢を尽くす平の一人息子が瑯壬生、清貧を善しとし天下転覆を狙う源氏の一族の娘が愁里愛
という設定

ストーリーは誰もが知っているロミオとジュリエットなので分かり易く、舞台を日本にしたらこんな風かな・・・と入りやすい
そこに 野田作品らしい 言葉の紐付け・関連付けが場面展開や言葉遊びを自然にさせて、舞台が進んでいく

Queenの曲が主張しすぎず邪魔にならずそれでいて心に染み入る感じがした
特に「Love of my life」が主人公二人の絡み場面に凄く合っていて、志尊・広瀬には瑞々しさとピュアな感じ、上川・松には達観や人生を受け入れきれない切なさなどなど、実に綺麗な場面だった

Queenの曲はキャッチ―なメロディや言葉も印象的だが、ボヘミアン・ラプソディが典型だが、1曲内での曲想変化が実に美しくかつ自然
野田作品も言葉の紐付けやリフレインの中で次場面へ自然と連れて行かれる

今回は上川さん、志尊くん、すずちゃん、竹中さんとNODA・MAP初参加の役者さん
この作品で集結できてよかったよ~と思うほど贅沢だった
声のとおりも良く、志尊くん・すずちゃんのカップルは絵に描いたように観ても美し、台詞を聞いても瑞々しさが溢れて美しかった
目が見えなくなった上川さんの演技、当たり前だけど、流石

ストレッチャーを使った演出や大きな布を使った演出など、思い出してもワクワクする仕掛けが沢山あった

来週から大阪・北九州公演を経て、11月に再び東京に戻ってきます
全公演当日券が出るとアナウンスされています。
(都合があえば立見でも行きたい)

今回チケット、抽選販売だったのですが、購入規則がかなり厳格
申込み時点で同行者を含む氏名の登録が必要だった
当日も入口で身分証明証と確認がしっかり行われていました。
確認が済むと トップ画像のカードがもらえました

Q:A Night At The KABUKI
東京公演 11月9日~12月11日
東京芸術劇場 プレイハウス


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