★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

オペラのあとは自分の安否を確認すべし

2010-05-24 03:01:33 | 音楽
土日は学会だった訳だが、××××××××××、×××××、ということで、×××××、日曜日の午後は新国立劇場にR・シュトラウスの「Die Frau ohne Schatten」(影のない女)をみにいきました。

私は音楽評論の訓練をしておらず、20代前半まで下手なアマチュアだったにすぎないので、いろいろ考えるところはあっても、結局こういうしかないわな……

「どうやったらこういう複雑で美しい音楽つくれるの?」

第1幕で、霊界の皇后と乳母が人間界に降りるときの音楽は凄まじく、隕石の大気圏突破という感じであった、人間界どころか地球が心配だ……第2幕の変ロ短調?の幕切でわたしゃ失神しかけたし、第3幕のハ長調の幕切れは観客を昇天させようとしてるだろう、これは……

一応話としては、「生まれざる子ども」が「生まれるであろう子ども」になるという、死から生へという流れの癖に、観客を×してどうするの?

ブーレーズがむかし「歌劇場を爆破する」とか言ったとか言わなかったとかで警察に呼ばれたらしいけど、ワーグナーやシュトラウスも十分危険だったにちがいない。今日の観客はかなり年配の方も多かったがちゃんと家に着けたであろうか。

……私は着いた。途中で眠ったかあるいは×んだので、やたらはやく着いたような気がするんだけれども。誰か私の安否を確認すべし。


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2 コメント

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それは誰も教えてくれない (ちこ)
2010-05-25 17:01:58
私もよく思います。いわゆる天から降ってくるらしいよ。
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 (城う)
2010-05-25 21:57:52
いや、本気で教えてほしいと言ってるんじゃないんだけれども(笑)シュトラウスのオペラはかなり音楽の演出が計算高い気がする。対して原作のホーフマンスタールは本気で自分で「天から降ってきた」と思っていたかもしれない。いずれにせよ、うかがい知れませんね。
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