自然観察♪BLOG 「 知床ころぽっくる探索記 」

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空、雲、羅臼岳。

2013-03-31 15:13:28 |  登山・カヤックなど 
青い空と、白い雲と、連なり輝く峰々。
颯爽たる知床連山を眺めながら、オホーツク海に少し戻ってきた流氷も。
こんな山と海がギュギュギュッ...っと詰まった風景も知床らしいですね!

あぁ...素晴らしかな世界は。
急に雲がやってきて冷たい風に雪が舞ったりもしましたが、
悴む指先を温めながら見入っていました。

 

知床を代表する名峰、羅臼岳。
春は遠く...いまだ真っ白く雪をかぶっていますが、
最近になって一部だけ黒っぽく岩やハイマツが見えてきたように思います。
ただ、山頂付近を双眼鏡でのぞいてみると...雪というより氷が覆っているようです。
そこを白い雲が撫でるように過ぎていきました。

 

天空。

今日は登山というほどのものではないですが、
爽やかな汗と心地よい疲労感があって、
...なかなか良いトレッキングができました!

** I to U つよし**

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祭りの跡

2013-03-30 19:28:28 |  流氷の海。 
半月前であれば...水平線の果てまで、どこまでも、どこまでも、
この海一面を真っ白く覆い尽くしていた流氷。

一週間前であっても...白く白く、どこまでも、
流氷ウォークでは降りそそぐ陽光を眩く反射していたはずですが、、
今日は波ゆるく延々とひろがる青の向こうに、雪雲へ滲む日没色をみました。

海岸線や岩礁に残されたのは、すでに旅を終えた流氷たち。
少しずつ表面が融けながら、削られては海へと廻ろうとしています。

花火も終わって浴衣で歩く祭りの後。その帰り道の寂しさ切なさ。
流氷ウォークのドライスーツで歩いた...あの流氷、この海岸線。
その足跡も今はどこの海にあるのか。。。

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凍て解けと蕗の薹

2013-03-29 18:02:45 |  花々...。 
家の近くを散歩していると、様々な野鳥もいるもので
今日はハシブトガラとゴジュウカラ、またアトリの姿も見ることができました。
おそらくアトリは渡りの途中で知床を通過していくものでしょう。
そこにも近づく春を感じられますね。

また、目で見える変化もあります。
これまで数ヶ月間は表面が凍っていたような川も最近の気温の上昇に
厚い氷が融けてきて...流れる音ともに僕らに季節を知らせてくれます。

いい音。

 

そして、対岸に優しい緑色をしたフキノトウを発見!
僕は今年一番でしたが、まだまだ雪深い知床ですから...本格的に雪融けが進み、
この色が当たり前のように周囲の風景に増えてくるのは半月後のことでしょう。

ミソサザイの鳴き声に聞き入りながら、
ゆらりゆらりと春色の余韻に浸ります。

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ささやかに彩り

2013-03-28 20:17:52 |  キノコ・実り 
いつだったか倒木になったトドマツにも雪融け。
これまで凍てつく原生林の空気にあっても、
あたたかな雪の下で白く守られていた彩りたちも...顔を見せてくれました。
これからも、もちろん雪は降ることでしょうが、すでに厳冬は過ぎました。

今日の知床(ウトロ)は最高気温が+13.5℃までなりましたよ。
その空気と周囲の色が春の兆しのようです。

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雪原に熾すように

2013-03-27 18:35:20 |  夕陽 
雪融けすすむ雪原に風が吹きぬけ磨かれて、
せまる日没の色を淡く反射させていました。

刻みこまれた風紋が押し寄せる波のようで、
不思議と夕景の海を見ているようでもあります。
また、そこに佇むように立つハンゴンソウやキオンの枯れはてた茎が
これまでの過ぎた日々と始まる季節をおしえてくれていました。

囁くように儚くも、ごく微かに薄紅色に染めて、
それは、冷える夜を前にして...じりじりと火を熾すように。

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一触即発!?

2013-03-26 18:37:19 |  エゾシカ 
...カツン..カツン..。
...カツ!..カツ!..、ガッ!ガッ!..ガツン!...。

先ほどまで静まりかえっていたはずの雪原に...響き渡る乾いた音。
そこでは若いオスジカが2頭で角を突き合わし、押し合いをしていました。
ピギギッとかいう声をもらしつつ、荒々しい吐息まで聞こえてきそうです。

繁殖期になる晩秋頃は、もっと身体も大きく角だって長く太く立派な
いかにも成獣らしいオスジカたちが、自分のテリトリーに囲っている
メスジカをめぐって激しく争っている姿を見たりもしますが、
今日のものは時期だって違いますし、それほどの闘争心も感じられません。

このような場面は若いオスどうしで比較的みられることで、
いずれむかえる繁殖期の本格的な闘争にむけての準備のような、
無意識の中でそんな意図のある"遊び"のようなものなのかもしれません。

ただ、今日は観察していると餌場(雪がなくなって下草が見えている所)の
良い場所をめぐって喧嘩をしているようにも見えました。
草を食みながら少しずつ互いに前進していく2頭。
…そして、角と角が...カツン!..と当たった瞬間に…闘いの火蓋がきられます!

押され負けた一方は頭を下げながら寂しげに場所を移動していきました。。。
その様子に少し同情をした僕ですが、、
なんと!?自分より身体の小さなメスの場所を横取り。八つ当たり?みっともない。

確かに、このような餌場をめぐっての争いに見えるものもありますが、
オスジカによっては草がどうとかではなく...角突き目的で自分から
食事中の別のシカに"ちょっかい"をだす(ように見える)輩もいたりして、
何を目的としているのか、よくわかりませんね。

あぁ...今日も元気だな。頑張れ。とか思いますが。

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ヒグマがペタペタと...

2013-03-25 20:06:01 |  ヒグマ 
今日はプライベートで森の散策へと向かいました。
いつもツアーで歩いている森と違う、この場所でも巡る季節の変化は
あるだろうか?感じられるだろうか?とワクワクしながら進んでいくと、、
…確かにありました。。。ヒグマの足跡が。
クッキリと爪跡まで残るソレは、ほんの数時間前についた足跡かもしれません。

ウトロでの今シーズン初のヒグマの痕跡は3月5日の足跡でしたが、
それを残していったのはオス成獣ではないかということでした。
僕が今日見つけたものは大きさからしてメス成獣くらいだったはずなので、
場所的にも離れすぎていますし、まったく別のヒグマでしょう。
そろそろ本格的に冬眠から覚める時期になってきましたので、
知床の森を散策するときには注意が必要ですね。

この後...僕はといえば、このヒグマは海岸沿いに去っていったようなので、
遭遇しないように山側の森を進むことにしました。

…しかし、、

 

実際に遭遇はしませんでしたが、
次の断崖近くの雪原にまた足跡が。おそらく同じヒグマのもの。
いや、足跡というには、かなり激しい(写真上)。これ全部です!

ところどころ寝そべったり、お尻でもついて座ったような
融けかたをした窪(くぼ)みがあったのですが...
一休みしながら僕と同じく流氷が漂う海でも見ていたのでしょうか。
...それにしても、この行ったり来たり感はなんでしょうか?
その姿を想像すると、、なんだか面白いですね。

ここから森に入ったように足跡が続きますが、
もしかしたら遠くからしてきた僕の足音などに気がついて
身を隠してくれたのかもしれません。悪いことしたな...と僕もすぐ帰りました。

 

彼女も僕も同じ空の下。
すれ違いながら。

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オジロワシ風をまつ

2013-03-24 13:54:04 |  ワシ・ハヤブサ  
だんだんとワシたちも北へ戻っていく季節にはいっているはずですが、
ここ数日は流氷の動きが大きくて、きっと1週間前にくらべても
肉眼で確認できるような青い海がぽっかり見えている場所が多くなっており、
その影響からか...海岸沿いの道路を運転していると木々にとまるワシや、
わりと近くの流氷上のワシを観察する機会があります。
見た目とは違って魚食性が強いので、狩りも目的で海岸にいるのでしょう。

あちこちにワシ。それも成鳥の雄々しい姿もいまだ健在!
ただし、繁殖をひかえている彼らは若いワシに比べると
いち早く渡っていってしまうように思いますので…
大人のオジロワシの精悍な顔つきと渋い色の王様らしき佇まい、
大人のオオワシの白!黒!黄!が鮮烈で堂々たる皇帝らしき佇まい、、
そんな姿を見られるのも...あと少しの間かもしれません。

僕はどちらかというと...オジロワシ派です。

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今日の流氷!

2013-03-23 18:08:10 |  流氷の海。 
午前、鮮烈に!

青く青く深い空に浮かぶ雲は白く、
海を覆う流氷も照る陽にギラギラと輝きをはなち、
それでも...高台から望めば沖の方では青い海がぽっかり顔をみせていました。

今年は良い状態で長く留まっていてくれていますが、
近づく別れの季節も想います。もう少し先であればいいですが…。


午後、淡く。。。

にわかに雲が増えてきて、あたりを薄暗くしますが、
断崖から望む流氷の白いスクリーンには雲の影が陰と陽として映りました。
流れ流れる雲の影、早く早くと先を急いで、、
流れ流れるのか流氷も、ごくごく僅かに知床半島の先端方向へと向かいます。

哀愁、郷愁、
過ぎて去る流氷には別れの言葉を、
この流氷生まれた遠い地に知らせませふ。

…なんちって。

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きらきら

2013-03-22 14:37:34 |  風景など。 
まだ新緑の季節なんて遠く...森が薄暗くなるのも先の先といったところですが、
冬は太陽燦々と降りそそぐ落葉広葉樹の二次林を雪を踏みしめ抜けていくと、
常緑のトドマツの茂る原生林があって、同じく常緑のイチイ(写真)もみられ、
立ちどまり耳を澄ませば...冷えた空気に心に染み入るような静けさが
延々とひろがるばかり。時には微かにキツツキの突く音、野鳥の鳴き声。

そして、深緑色した葉や枝の間から木漏れ日が差しこんできます。
ふと、なんて贅沢な時間だろう、、と思います。

しばし難しいことは忘れて、
ただただココに在るだけで良いのですから。

少なくとも...この時間だけは、僕らも森の一部です。
この森を構成する...トドマツやイチイ、ミズナラやハリギリ、エゾシカにエゾリス、
キタキツネに冬眠あけのヒグマ、野鳥たち、突く音、鳴き声、松脂の匂い、風、光、
それらと同じく僕らもその一片として存在しているのでしょう。
そんなイメージをしながら目をつぶってみれば、きっと僕らは何者でもないです。

きらきら。きらきら。
そこには、ただ命があるだけ。

僕の勝手な思い込み。。。
だとしても、とっても贅沢な時間ですね。

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銀白の空、澄んで青く。

2013-03-21 15:46:13 |  流氷の海。 
朝起きて...窓を開ければ、、流氷が一気に沖へと遠く離れていて、
ちょっと驚かされもしましたが、お昼頃にはまた戻ってきて海岸を埋めました。
また、昨晩から今朝にかけて降り続いた雪はアメダスの積雪深では20cm程は
積もったようで、家の前には吹き溜まりもできていました。ふわっと軽い雪!
春を予感させる最近の気温も...一時的に真冬日に逆戻りといった様子ですね。
...それでも、このパリッとした空気が意外と心地よかったりもします。

雪が降ったりやんだりの今日でしたが、きまぐれに雲が流れていけば、
日差しが燦々と降りそそぎ、朝の青い海をまた覆った流氷を白く輝かせました。
本州ではサクラの開花状況が連日のように情報番組でながれていますが、
知床のサクラの開花は勿論なことにまだまだ時間がかかりまして、
いまだ白と青が支配するオホーツクは冬の国です。

** I to U つよし**

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spiritus

2013-03-20 14:11:40 |  新緑・紅葉・芽など 
原生林の奥深くにある老木。
雪のない季節にも来れないことはないのですが...藪をこいだり、
獣道のようなところを歩いていくことになるので、なかなか大変です。
ただ、スノーシューが使えるような時期であれば比較的歩きやすいので、
こうして年に1度は会いにいくようにしています。

最近ハヤりのパワースポットのようなもので、すぐ下から見上げたり...
静かに触れてみたり...すると、なんだか温かいエネルギーをもらえる気がして、
また頑張っていこう!とか思えるからです。そして、再会を喜びます。
まだ元気に生きていたなぁ、僕も何とか…と心の中で言葉を交わしたり。
いや、実際には会話にはなっていないですが、言葉をもらった気になるのです。

別に僕の宗教観とか...そんなモノでは特にないのですが、
幼い頃から北海道(道東)の自然が身近にあって、接しながら育ってきた僕は、
時に木々の葉を揺らす風のざわめきに声を想ったり、四季の彩りに励まされたり、
木々や草花にも精神のようなものが宿るのをみてきたように思うのです。

聴覚ではなく胸に振動してくるような"声"。
一方的な思い込みであっても、それはそれで気持ちを穏やかにして、
落ち込む僕を鼓舞してもくれて、癒され、諭され、教えてくれる、
そんな自然に畏敬と畏怖をもってこれからも言葉を交わしていきたいですね。

冷めた接し方をしていくよりも、面白いですし。

 

夏シーズンの一日ツアーで散策することが多くなる「沼」。
雪の積もっている時期に訪れるのは年に一度か二度でしょうか。
春先から初夏に沼となり、夏から秋にシダの草原、冬は雪原、、
目をつぶり...一人たたずめば、巡る季節の音がしてきます。

今日は朝から良く晴れました。
白い羅臼岳と青い空のコントラストに嬉しくなりますね!

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ようやく?

2013-03-19 20:13:00 |  エゾシカ 
今日も気温が高くて、家の前では...雪が融けては凍ってを繰り返して
スケートリンクのようになりつつ表面がしっとり融けているという…
踏みだす...一歩..一歩がちょっと怖い状態になっていました。
また、空気も水蒸気を多く含んでしっとり、そして朝は霧が濃くたちこめて、
例年に比べて、一気に半月くらい季節が進んでしまったような印象でした。

それでも、森の動物たちには良いこともあるかもしれませんね。
その恩恵の一つを受けているのは写真(上)のエゾシカたちでしょうか。
このような斜面はもともと風に雪が飛ばされていて浅いので、
最近の陽気ですっかり地面が見えている場所もあります。
今日も...待ってました!とばかりに何頭も集まっては下草を食んでいましたよ。

いつも"のほほん"とした様子でなかなか共感されない彼らですが、
餌も乏しく過酷な環境を耐えながら過ごしてきた厳冬の日々、、
それも、ようやくピークも過ぎて春が視界にはいってきたという感じでしょうか。
とは言っても、、まだ青い草を食べるには時間が必要ですから、
彼らの立場になってみると...なんとか耐え抜いてほしいところです。

 

エゾシカを観察しているとオジロワシがどこからか飛び去っていきました。
少数のオジロワシは知床半島で繁殖もしているので、これからも観察できますが、
これまで冬の時期に毎日のように観察してきたものの大部分は
越冬を終えて来月中には北へと渡っていってしまいますので、、
野鳥好きの方、今シーズンのチャンスはあと少しですよ!
それに僕の印象では成鳥は今月で渡ってしまい、来月は若い個体が多いです。

** I to U つよし**

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曇天にらむ烏が一羽

2013-03-18 17:00:08 |  ワタリガラスなど 
雨が降るという数日前の天気予報でしたが、予報も今日には少し変わり、
多少の小雨が...ぱらぱら..するくらいで日中は経過しました。
また、午前中に流氷ウォークがあったのですが、幸い雨に濡れることはなく、
かえって薄曇りの陽光に流氷が仄かな青さを放ち素敵でしたよ!
(写真が好きな本日のお客様もその色合いに喜んで頂けました。)

そんな空に何を思うのか...カラスが一羽。
このツアー中もしばらくとまっていましたし、もしかすると...
その一時間前に車で通りかかった時にいたのも同じ個体だとしたら、
お気に入りなのか、延々とココに同じカラスがいたのかもしれません。
積み重なった流氷上に佇み、その向こうには赤い灯台に、オロンコ岩。。。
カラスにとっては意味など大してないのかもしれませんが、僕らには印象深く、
具体的なモノなどどうでも良いくらいに...絵になる風景に感じられました。

そして、去るカラス。遠くからワタリガラスの鳴き声。
頭上を通り過ぎていくのは今日もオオワシとオジロワシ。
羽ばたく小さなカラス。羽ばたかない大きなワシが一羽、二羽。

生ぬるい今日の空気。張り詰めた冷たさはどこへやら。
雨が...ぱらぱら..、やんで静まってはカラスの声が賑やかにあの丘で。

またエゾシカでしょうか?

生きのびるモノと、そうでないモノ。
その境界線はいつも曖昧で、結果だけ知らされるばかりです。
今は多くの人にとってカラスは厄介者としての印象が強いのでしょうが、
生活こそが狩猟だった太古の時代は違ったのではないでしょうか。
知らされ、考えて、学んでは、利用もしたり、
結果として人も生きのびてきたのかもしれませんね。

そんな事を意識すれば、ちょっとは絵にもなるでしょう?

** I to U つよし**

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季節は刻々と...

2013-03-17 18:09:40 |  風景など。 
朝からよく晴れて、午前中の流氷ウォークはドライスーツを着て
真っ白く輝く流氷原を歩いていると汗ばむくらいで、、
時に海に浸かるとヒンヤリとした感覚が伝わってきて心地よくもありました。
また、午後からのスノーシューのツアーでも同様で…
暖かいというより、ばっちり防寒をしていると...やっぱり暑いくらいですね。
夕方近くになって雲が増えて、日が傾くと一気に気温が下がったようにも
...思えましたが、実際にはそれほどの変化はなかったようです。

こんな陽気の日には動物たちも、よし♪今日は動こう!と思うのか、
流氷上にはキタキツネの足跡が幾つもあり(ウトロと国立公園の間を近道?)、
森にもキツネの足跡、エゾシカの足跡と草食む姿、エゾリスも足跡…、
散らばるトドマツの葉にはエゾモモンガの食痕、動物は痕跡ばかりですが、
野鳥はオオワシ、オジロワシ、ワタリガラス、クマゲラといったものが
なかなか写真には撮れませんが...双眼鏡で観察できましたよ!
(暖かいし...もしかしたら、と思ったヒグマの足跡は今日はなかったです。)

ぽかぽか陽気に融けてきて湿った雪になってしまい、
この気温の影響もあり、歩くたびにスノーシューの裏にある爪に
雪が重く重く塊になって付いて…汗をよけいにかいてしまったのですが、
知床の森や海に暮らす生き物たちも刻々と過ぎていく日々に...
次の季節へ向けての準備をしているようにも散策中には思えて、、

…たちどまり、雪原に佇みながら(写真上)、
今日も良い一日だった!と感慨深くも軽やかな気持ちで
その先に広がる海を眺めるのでした。

** I to U つよし**

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