自然観察♪BLOG 「 知床ころぽっくる探索記 」

弊社ブログは『風を聴く森*知床のブログ』へ移転しました。
◎ブックマークからご覧になれます。スマートフォンにも対応!

目線

2007-05-30 18:15:17 |  風景など。 
写真は知床五湖レストハウス裏にある展望台からの眺めです。
撮影中となりの方が「なんだ。一湖しか見えないのかよ。」と
残念がってましたが、とても景色がいいんですよ。
木道を上がって正面にオホーツク海、右手に知床五湖の一湖、
後ろを振り返れば知床連山。
散策中、一湖の向こうは海なんですよと説明してもなかなか
イメージができないお客様も、ここから眺めればもう納得です。

ふだん見慣れてしまった湖、山の形も目線が高くなると印象が
変わってきますね。これとは少し意味が違ってきますが…、
見慣れた風景、過ごしなれた日常、たんたんとこなす作業、
かわりばえのない人間関係…、
等も目線を変えればきっと新しいものが見えてくるはずです。
自分にもたまに言い聞かせていますが。
By つよし
*明日から少しの間ブログを休みます。
 次回は6月4日に書かせて頂きます。

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

白樺

2007-05-29 19:08:26 |  新緑・紅葉・芽など 
午後3時には気温が19.3℃にまで上がった今日のウトロ。
僕らをひさびさに暑いと感じさせる一日となりました。
そして散策へと歩けば、雲一つない、、
快晴。   快晴。   残雪の知床連山。

知床自然センター駐車場の横にあるシラカンバの林が
吹く風に葉をゆらしています。サワサワと。
その新緑色の一枚一枚に陽をいっぱいに浴びて気持ちよさそう。
白い幹が光を反射して僕の目を眩ますのですが、
光に透かされた葉の縁(ふち)がキラキラと輝いて見えて綺麗です。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

国後島

2007-05-28 17:34:42 |  風景など。 
お昼過ぎにはすっきりと晴れた今日。
羅臼岳の雄姿も数日ぶりで青空の下に見られました。
気温は低かったのですが、お日様が気持ちよかったです。

そんな清々しい空気を感じつつ、
知床峠に行ってみると海の向こうに国後島を望むことができました。
日によっては車を運転中から濃い霧に包まれて
まったく視界がきかない事や、海が霞んでいることがあるのですが、
今日はすっきり青い空、青い海、その境界線に異国…。
あぁ、いつの日にかこの海を渡りたい。。

ハイマツの香りが
そんな高揚する僕の気持ちを落ち着かせてくれます。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

湖面

2007-05-27 18:08:54 |  風景など。 
高波の影響で観光船が欠航になった影響か、
知床五湖の遊歩道には団体のバスツアーのお客様が多く見られます。
知床五湖散策ツアーで歩く僕らの横を
忙しそうに次々と通り過ぎてゆきます。
一つの列が行ったら、次の列、その次の列、また次の列へと。
今日は寒いけれど、今日は忙しいけれど、今日は霧だけれど、
もっと…なんとか。
きっと今通り過ぎていったご婦人には楽しい思い出としてのこらない。
僕ができるのは明るく挨拶するくらいでしかない。。
なんとか…もっと。

そんな考え込む僕がふと目線をおとすと、
風がなく穏やかな湖面に側の岩が映りこんでいます。
こんなに綺麗なものがあるのに。
今は案内しているお客様と楽しんでおこう。
それでいいかな。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

風邪気味

2007-05-26 19:11:42 |  風景など。 
風邪気味だったので昨日は早めに寝ることにしました。
そうして朝起きると、風が強く窓をゆらす音。
さらに小雨が水溜りにパラパラとひっきりなしに
波紋をつくっています。気温も低いし。

日中は風はやんでくれたのですが、
散策にはあまりよい状況ではなかったです。
明日のお昼には天気が回復する予報ですが、
僕の体調は回復するでしょうか。。。
それも心配。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

若葉

2007-05-25 17:27:32 |  新緑・紅葉・芽など 
5月下旬とは思えなかった昨日の気温は今日になっても
午前中は続いたようです。
ただし、比較的天気がよかったので
昨日ほどは寒くは感じませんでした。
実際、午後になって少しずつ気温が上がりましたし。

ここ数日のあまりの寒暖の変化に僕はまた風邪気味ですが、
知床の森の木々はほとんどもろともせず、
毎日毎日その枝の葉を大きく大きく、
たくさんたくさん広げています。
ほんの一週間前では茶色い枝でしかなかったはずなのですが、
日が経つにつれ「若葉色」が目に見える形ではっきりとしてきました。

僕らが他の事に少しでも気をとられていれば
聞きとることの出来ないくらいに静かな足音で、
春は駆け抜けるようにして、この横を通り過ぎていくのでしょう。
僕はその足音を聞きのがすまいと耳をすましているのですが。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

波しぶき

2007-05-24 23:08:48 |  風景など。 
一昨日は非常に暖かく、昨日は涼しい一日でした。
しかし、今日は・・・非常に、非常に寒い。
早朝ツアー時(5:30~7:00)だけでなく、その後の一日も、
長袖のシャツ、Yシャツ、フリース、ジャケットと4枚着て、
手袋をしていても寒いです。
もちろん気温が氷点下になったわけではありませんが、
一日をとおして3℃程までしか上がることはありませんでした。

そんな中、ツアーで海の側になる断崖部に行くと風が冷たく、
海のほうも波が高くて断崖に勢いよく当たっては
荒々しいくらいに波しぶきをあげていました。
その姿に僕もお客様も思わず歓声をあげていました。
・・・でも、やっぱり寒い。

明日はもう少しだけ寒さは緩みそうです。
春はどこに行ったのだろう。。。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

ある~ひ♪、森の中♪・・・

2007-05-23 16:50:42 |  その他。。。 
「北海道」や「知床」と聞くと『ヒグマ』を
まず最初に連想する方が多いのではないでしょうか?
実際、知床の場合はネイチャーツアーに参加されたり
森の散策をすると、出会う可能性は十分にあります。
ヒグマの方から避けてくれていることもあり、
もちろん絶対に遭遇してしまうわけではありませんが可能性として。
僕達ネイチャーガイドは
そのような森へお客様を案内するのですから、
危険な遭遇を避けたり、遭遇時の対応を
しっかりと身につけなくてはなりません。

そこで今日はガイドむけのヒグマ対策講習会に参加しました。
ヒグマの生態についてのレクチャーがあった後、
屋外へ出て実践的なトレーニングも行いました。
写真は「クマ撃退スプレー」の試射訓練の様子。
これはあまりにも近くにヒグマを接近させてしまった時に
最終的に使用するものですから、
僕も実際にヒグマに使ったことはありません。
ですが、そのような事態が絶対に起こらないとも言えないので、
今日はヒグマに見立てたダンボールをソリで引っぱり、
ガイドに向かってくるそれに的確に当てられるように訓練です。

人間とヒグマの遭遇・接近は不幸な事故に繋がりかねません。
これは人間だけでなくヒグマにとっても悲しい結果になるのです。
僕らの仕事は自然についての解説だけではなく、安全管理、
また人間と自然の双方を尊重するものでなければなりません。
そのためにもこのような講習は必要です。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

知床沼...のあたり。

2007-05-23 08:35:57 |  登山・カヤックなど 
まだ雪深いとは思いつつ、羅臼で一泊して知床沼を目指します。

車で寒さに丸くなりながら寝ていると、港の外灯に3羽のシマフクロウ。
星空も満天に煌いていました。知床のカムイが見守っていてくれると...
心地よくなって、その後は熟睡できました。

 

さぁ、出発!朝陽が眩しい。

 

番屋。

 

登り始め。
…振り返れば、海のアチラに国後島が。

 

コバルトブルーに神秘的な輝きをはなつ青沼。
ここで...ぼんやりしながら、しばし休憩。。。
素敵ですねぇぇ。。。

 

…大きく、崩れとります…。すごい。

 

抜けるような青空。もう少し。

 

知床沼は雪の下。
無雪期の姿がわからないので、大体この辺りだというところに行ってみると、
沼からの流れ出しを踏み抜いてしまい...足が濡れてしまいました。。。

 

この山の向こうにあるはずの
知床岳にもいつかは登ってみたいものです。

** I to U つよし**

◎お時間がございましたら、こちらもどうぞ。。。
知床オプショナルツアーズ SOT!・・・世界自然遺産知床のネイチャーガイド!
『知床長屋の事件簿』・・・SOT!代表である鈴木のブログです!

姫一華

2007-05-22 19:28:02 |  花々...。 
今日も天気がよく気持ちのよい散策。
また、歩いていると暑くも感じる陽気でした。
それもそのはず、ウトロでは午後5時でも気温が23.3℃あります。

僕は今日お休みを頂いたので、
同じ知床の南側、羅臼町の森を勉強のために散策しました。
羅臼はウトロと比べれば比較的涼しかったはずですが、
厚着していたせいもあり、汗だくになってしまいました。
一枚脱げばいいのでしょうが、あの場所まではこのまま頑張る!
と意味のない意地をだしたのが良くなかった・・・。
そんな僕に風のプレゼントが… …っと吹きました。
あら、足元にもプレゼントを受けとり涼しげにゆれる姿が。
倒木の側で可憐に咲いた『ヒメイチゲ』です。

この花が一輪ですっと立つ姿には、
繊細さと凛とした佇まいを感じさせられます。
小さな花ですが、可愛らしいだけではなく、
僕は大人の女性のような魅力もイメージしているようです。
大人かどうかは別として、
ヒメイチゲに女性的なイメージをもつ方は多いはずです。

ひっそりと静まりかえった空間、
森の外は暑いから、
トドマツの影で涼んでいる彼女と僕でした。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

霧はれて青くなる

2007-05-21 18:41:47 |  風景など。 
・・・青空。

この数日間は雨が降ったり、雪が降ったり、
霧が一面を覆ったりの天気が続いていました。
また、昨日は一日中指先がジンジンする程の寒さでした。
いつになったら青空を見上げることが出来るのかと、
雨続きで乾ききることができないレインウェアを眺めては
思い悩む昨日の夜。

そうして朝になり目を覚ますと、カーテンの隙間がとても明るい。
その時は霧の中にあった知床連山ですが、
ツアー中にはすっきりと僕らの前に姿をあらわしてくれました。
やはり標高の高い「山」にも雪は降ったようで、
双眼鏡をのぞくと羅臼岳ふくめ連山それぞれの山頂付近は
うっすらとまぶした様に雪が積もっていて綺麗でしたよ。

僕にしても待ち望んだ久々の青なので、
よりいっそう鮮やかに目に映ります。
そして、空よりもさらに深く染まった湖面に
山が、森が映りこみます。
嬉しくて、その気持ちが強くなり見入っていたので、
心が湖の中に移るのではないかと錯覚しました。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

桜。波。雪。

2007-05-20 21:37:41 |  風景など。 
今日になっても天候は回復せず、
日中は小雨に降られ、それが一時やんでも霧に包まれました。
それに今日の気温は非常に低く、
ウトロは最高気温でも2℃(昼12時)だったようです。
また、、、なんと朝は雪が降ったのです。
その時の外の風景を写真に撮れたらよかったのですが。残念。
知床オプショナルツアーズのホームページにはありますよ。
よかったらご覧ください。寒さが伝わってきます。

そんな雪降る空の下、
ようやく伸びてきた草花や、緑を日に日に濃くしてきた木々、
そして鮮やかに咲いた桜達はさぞ寒かった事でしょう。

お昼すぎに、ブログ用の写真を撮影するため
波の高いオホーツク海沿いに車をはしらせていると、
雨と風に吹かれて、朝は雪に降られて、
びしょ濡れの桜の木がありました。
こんなに綺麗に咲かせてくれた花が散ってしまう前に、
写真と記憶にとどめておけたらと車を降りることにしました。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

霧はれて

2007-05-19 13:00:57 |  風景など。 
今日も朝から雨模様になるのだろうと、
昨日は半分諦めていたりもしたのですが、
早朝ツアー時にはやんでいました。
このまま、なんとかツアー中はもってくれないかと、
天をにらみ出発しました。

そうしてフレペの滝のコースに着くと、
どうにも霧。
霧、霧。たまにはれても霧。
これじゃ、滝が見えないかもと心配になります。

だけど、良いことも。。
霧の向こうから聞こえてくる「ウグイス」のさえずり。
さらにその向こうにうっすら見える「エゾシカ」の群れ。
幻想的な風景に僕らは魅せられました。
そして実際の滝も、うまいタイミングで僕らが展望台に着くと
すっきりはれてくれました。

滝を眺めていると、
断崖の向こうを半島の先端の方へと船が進んでいきます。
心配なんて、する必要なかったなぁ。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

軒下(のきした)

2007-05-18 15:52:38 |  その他。。。 
憂鬱に感じるほどの風の音が、
ツアーに出かける1時間前の僕に聞こえてきます。
そして窓の向こうでは、雨が風に吹かれて強く降っています。
なんとか、この風だけでもおさまってくれないかと祈る1時間。。
。。1時間後、僕の強い思いが風を弱めました。たぶん。

とはいえ、雨降りは雨降りで、曇り空が明るくなろうが、
うっすら太陽が見えようが、青空が見えそうになろうが、
少し弱まってはすぐに強まりを繰り返す今日です。

レインウェアを着ていたものの、指先が冷えてしまって、
そのかじかむ手でツアーの後片付けをしていると、
すぐ側から・・タン・タ・タン・・タン・・
・・タン・タ・タン・・タン・・・というリズムが。
濡れたくなくて急いでいた僕の耳に楽しげな音。
アパートの軒下に落ちる雨粒、雨垂れの音です。
明日も雨の予報なので、
この音を思い出せたらいいなと、写真を一枚。
By つよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

知床五湖一周

2007-05-17 19:02:47 |  風景など。 
積雪と遊歩道の整備のため、二湖から奥が閉鎖されていましたが、
今日になって全面開通となりました。
4月27日に一湖・二湖コースのみ開放されたのですが、
ようやくこれで知床五湖一周をすることができます。

僕は幸運(?)にも知床五湖を案内するツアーが今日ありました。
久々に会うことができる風景が三湖・四湖・五湖と巡る中にも
幾つもあるので、心躍らせながら散策へ向かったのです。
お客様にとっても、今回の滞在では一周は出来ないものだと
思っていたようで、今日の朝お迎えにいくと、
僕に嬉しそうに全面開通したことを確認されていました。

天候は午前中曇りで少し薄暗くも感じましたが、
知床連山のそれぞれの山頂がきれいに見えていました。
欲を言えば風がなければ・・・
とも思いましたが、あまり多くを望んではいけませんね。

写真は三湖の畔(ほとり)にあるミズバショウの群生地。
そこに数頭のエゾシカがゆっくりと歩きながら
草を食(は)んでいます。
なんだかメルヘンチックで、童話の世界にいるようでした。

By つよし