自然観察♪BLOG 「 知床ころぽっくる探索記 」

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2008-11-15 18:56:43 |  ワシ・ハヤブサ  
一羽のオジロワシ。
眼光鋭く。

何が映っているの?
その目には。

僕にも見せてよ。
その世界を。

** I to U **BYつよし

その境界線

2008-11-15 18:51:42 |  鮭・鱒、蛙など 
斜里町からウトロに向かう途中に流れる
遠音別川では、たくさんのシロザケ達が
時に強く躍動しながら溯上をしています。
先月までは流れる川を見ながら、、
「今年はホントに溯上するサケが少ないねぇ」と
みんな口々に言っていましたが、
やっと“らしい”姿になった気がします。

そんな風景にあって、
僕らの目をひくような主役はやはり
流れの中で力強く左右に揺らめいている
“生”あるサケ達ですが、
その傍らには夥(おびただ)しい数の
彼らの亡骸が川底で静かに横たわっています。
身体には目立った傷も見られないものが多く、
何故このようになってしまったのか。

きっと自らの子孫を残す前に力尽きた
ものも多いことでしょう。
僕は考えます。
その目の光が消える前に
映ったものは一体何であったのでしょうか。
また、僕ら人間と同じように考えられる能力が
あったとしたら、何を思って尽きていくのでしょうか。

あぁ、躍動するあのサケたちも産卵が終われば
尽きていくのだ。

どこからかたくさん集まってきたカモメ達が
その身体をついばんでいます。
ある場所ではオジロワシやヒグマの
お腹も満たすのかもしれません。

そう考えた時、この自然において
“生あるもの。”と“死するもの。”
どちらが主役で、どちらが脇役であるか
なんていう境(さかい)は
極めて曖昧なものに感じてしまいます。

写真家の星野道夫さんの書いた本を
読んだ日の情感を思い出しました。
** I to U **BYつよし

・・・お知らせ。

2008-11-15 17:55:20 |  風景など。 
明日、11月16日(日)から東京に行ったり、
新婚旅行で屋久島に行ったりと、
知床をしばらく離れます。。。
12月15日(月)に妻と
ウトロへ帰ってくる予定です。

いってきます。
ではでは。。。
** I to U **BYつよし

○知床オプショナルツアーズのホームページはこちらです。
http://www.shiretoko.info/

ぱりぽり。ぱらぽろ。

2008-11-14 15:44:54 |  エゾリス・シマリス 
ぱらぱら。ぱらぱら。
開拓跡地に仲良く並んでいる
カラマツの黄葉も終わりなのか、
黄色く細長い葉っぱが降ってきます。
彼らの幹の下は
黄色い、黄色い絨毯(じゅうたん)です。

ぽろぽろ。ぽろぽろ。
森へと少し歩んでいくと
僕らの頭上から何かが落ちてきます。
木の葉?樹皮?なんだか細かく堅いです。

ぱりぱり。ぽりぽり。
話し声がなくなると、その静寂の中
何かをかじっている音がします。
見上げると、小さいながらも力強く動く姿が。

ミズナラのドングリでしょうか?
エゾリスは僕らの視線を知ってか知らずか
激しくかじっていました。

もうすぐ冬。
もうすぐ真っ白な雪。
ぱりぱり。ぽりぽり。君はたくましいな。
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まぶしく光り

2008-11-13 18:20:59 |  風景など。 
知床五湖散策ツアーでむかった湖。
今日の午前中、凍っていました。
(聞いた話だと昨日も凍っていたようです...)

写真は一湖展望地の対岸からのものですが、
二湖も、三湖も、四湖も、五湖も、、
どれも薄っすらとした氷に
その湖の大部分が覆われていました。

いたずら心で僕は足元に落ちていた小枝を
その湖にポンと投げてみました。
すると、それは...コトッと氷の上。
日陰になっている場所では見た目以上に厚いようです。

いつもは風の影響で波立っていることが多い
一湖の湖面ですが、知床連山が水や氷に映り、
太陽の光を反射させて輝きをましていました。
...キラキラ。。。

そして、ポカポカと。暖かく。
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2008-11-12 17:51:29 |  風景など。 
快晴の一日。
白い雲を探しても、
かえって見つけるのが難しいくらいに
今日の空は青く、どこまでも広がるばかり。

やっと見つけた白い色は、
昨日と同じく真っ白な雪を降(振)りかけられた
知床連山とさらに連なる知床岳の山々。
また、足元には
踏むと時折...ザリッ...ザリッと
軽快に乾いた音を鳴らす凍りついた土、
跨(また)いでいく倒木の表面には
覆う苔の繊細な緑に今朝降りた霜。

散策している僕らに、
すっかり落葉した森に、
空より深い青の海に、
温かく注ぎこむ陽光。
ほとんど無風の茶色い草原。

快晴。
** I to U **BYつよし

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息をきらし

2008-11-11 18:44:02 |  風景など。 
ウトロ港近くにある
町を象徴するかのような大きな岩、
オロンコ岩に久々に上ってきました。

急な階段を上へ、上へと息をきらしながら
一気に駆け上がっていると、
一体何をそんなに意地になっているんだ?
途中少し休めばいいじゃないか?と
自分自身思いもしますし、
きっと後ろでゆっくり上っていた若いカップルも
思っていたことでしょう。でも、楽しみだったんです。
辿り着いた先の風景が。

思ったとおりの素晴らしい眺めでした。
僕の荒い呼吸が温かくて、
でも静かに吹いていく風は冷たくて。
夏に賑やかに茂っていた草花も今は茶色く。

僕をつつむ全てが静かでした。
** I to U **BYつよし

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花。舞い散る。

2008-11-08 17:51:44 |  風景など。 
吹雪にはなりませんでしたが、昨日の天気予報のとおり、
とても寒くて、とても風が強い一日となっています。
今朝は気温が氷点下になり、
外の様子を窓から覗くと家の前の水溜りが凍っていました。

今日の強い風の影響でウトロの海も波が高く、
荒波にもまれて、もまれて、、写真に少し見られる
白い「波の花」が舞っていました。
波にもまれた海中に浮遊する植物性プランクトンや
海藻の粘液が空気と混じりあって
細かい白い泡状になって漂い、
風に舞い散るものだそうです。
これもこの時期から見ることが多くなる風景ですね。

明日も天候が荒れそうです・・・。
** I to U **BYつよし

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嵐の前の・・・?

2008-11-07 18:12:40 |  風景など。 
今日の夜から明日、明後日にかけて
天候が荒れそうな予報の知床も含めて全道です。
これを書いている段階でも、
テレビの気象速報で道北・道南・道央の地域には
次々と暴風、波浪警報がでています。
峠の雪が強く降っている映像もテレビで見られました。
これから移動で運転をされる方には
本当に注意をして頂きたいです。

ただ今日のウトロは時折強く雨が降ったりしながらも、
夕方は写真のようにわりと穏やかに過ぎていっています。
なんだか不思議な色合いの空で綺麗な反面、
僕はどことなく不気味な感覚もおぼえました。

さぁ、、明日の空はどうなっているのか。。。
** I to U **BYつよし

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落陽に黄葉

2008-11-06 17:17:11 |  新緑・紅葉・芽など 
ミズナラ、シラカンバ、

ハリギリ、ホオノキ、

イタヤカエデ、ハウチワカエデ、

ナナカマド、その他大勢、、、。

みんな、すっかりと落葉してしまい、
寒々しく枝が空に伸びるばかりの明るい森。

トドマツはたしかに
いつもの顔で深緑色に茂ってはいるけれど、
季節の移りかわりを感じさせる風景には
寂しさがいつも心の何処かにあります。

ですが、この時期に鮮やかに色づく木もあります。
それが写真のカラマツ。キレイですね。
数日前から一気に黄葉がすすんだ気がします。
今日の時点では、
まだ緑がかった葉が多少見られましたが。。。

特に僕は日が傾いて
夕陽があたりを赤く染める直前の、
淡い光に照らされた姿が一番好きです。
** I to U **BYつよし

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染まる。。。

2008-11-05 19:24:09 |  風景など。 
昨日までに比べれば気温が上がった気がする
今日の夕暮れでした。
それでも、今思いかえしてみれば曇り空だった午前中は
屋外で作業中だった僕らに吹く風が冷たくて、
軍手の下の指先がとても冷えていました。
・・・それは、僕の動きが少ないからでしょうか?

陽が暮れる頃、空を見て「これは!」と思い
車に乗りこみました。
すると、、どうでしょう。。。
曇り空を繰り返すたびに、少し雪がちらつくたびに、
青空の下で知床の山々が雪化粧をしていきます。

見ていたら、とても綺麗で、、
暮れる陽にしだいに頬を赤らめていく...
と表現すれば良いのか、
夕陽が雪に紅(べに)を点(さ)す...
と表現すれば良いのか。
うまく言えませんが、
この気持ち皆さんにも伝えたいですね。

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※最後に私事で申し訳ございません。
また、ご存知でない方には「なんのこっちゃ?」
と思われるでしょうが。

先日10月27日のブログで、僕の妻が『披露宴』の準備で
先に東京に帰省しました。という一文を書きましたが、
正確には『結婚パーティー』です。
基本的に妻の親しい友人と楽しむ、本当にパーティーです。
今年の春に僕の親しくさせて頂いている
ガイド関係者の方々にお祝いして頂いたように、
僕達夫婦共にお世話になった知床岩尾別ユースホステルで
お祝いして頂いたように、
今度は東京でお祝いして頂ける予定です。
実際の披露宴は、僕の実家が酪農業という
仕事をしていることもあり、
また、妻の両親が高齢ということもあり、
今後その状況をみて行えたらと考えております。

ブログで誤解をまねく表現をした事、
また、若輩者であるがゆえの安易な考えで
親しくして頂いている方々に説明・ご相談等が
できなかった事、深く反省をして、
この場にも書かせて頂きます。
本当に申し訳ございません。

最後に、ブログを楽しみにして頂いている方々、
私事で申し訳ございませんでした。
***************************
** I to U **BYつよし

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雪降る

2008-11-04 17:43:05 |  風景など。 
今日は休み。
午前中はウトロで用事をすませて、
午後からは、なんとなくドライブ。

フロントガラスの向こうに白い粒。
これは雪か?と考えている間に
それは激しく降ってきました。
車から顔だけだして、空を見上げます。

“ふわふわ”と舞いおちる雪ではなく、
“ばちばち”と痛いほどに降りそそぐ雪です。
ものの数分して、あっという間にやみました。。

この1,2週間の間には何度か
雹(ひょう)や霰(あられ)が降ることがありましたが、
今日のものは氷の粒ではなくて、
霙(みぞれ)よりも雪でしょうか。…微妙ですね。

ウトロの町周辺には残っていませんでしたが、
この写真の場所近くの道路脇には
昨夜から今朝にかけて降ったと思われる雪が
所々に白く塊(かたまり)として残っていました。

また車を進めはじめると、
フロントガラスに触れた雪の小さな粒は
じんわりと水になってはワイパーに消えてきます。
儚いですね。
** I to U **BYつよし

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枯れた草原には

2008-11-03 16:56:00 |  新緑・紅葉・芽など 
すっかりと“水”を失った草原は茶色く寒いです。
枯れたハンゴンソウとキオンが寂しげに立ち、
枯れたワラビがその下で緑色を保ったままのササと
不思議なコントラストを見せていました。
また、散策路を足早にすれ違う人は疎(まば)らで
寒さのせいか眉間にはシワがよっていました。

春から夏の鳥達のさえずり、夏から秋の虫たちの音色、
ただ、今日のそこには草原とともに静寂が広がるばかり。
そのむこうに見える山々には白い雪、雪、雪。。。

深呼吸をすると、ひんやりとした空気が肺をとおして
全身を巡っていくような気がします。

晩秋の夕刻か。
** I to U **BYつよし

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去るもの。来るもの。

2008-11-01 14:51:19 |  その他野鳥たち 
森を歩いていると、一本の太い木の下に
茶色い塊がササに少し隠れながらありました。
何かな?と思いながら拾いあげてみると
たくさんの細い枝で編みあげられた
直径20cm程の鳥の巣でした。

厳密に何の鳥になるのか
僕の知識ではわからなかったのですが、
計算しつくされたかのような造形には
実際に手にとってみると息をのむほどです。
丁寧に、丁寧に堅いはずの枝が
こんなにキレイな円形に編まれています。

これを作った親鳥も、この中で卵から孵った子供も、
きっと今は知床を旅立ってはるか南の地へと。。。
その一方で今日は、知床には冬鳥として渡ってくる
オオワシの姿を頭上に見上げられました。
先日は編隊を組んで飛んでゆくハクチョウも。

来るもの。去るもの。
その全てを育み、育んだ、
この自然はなんて大きいのだろうか。と...
この小さな古巣を見ながら思います。
そして、また翌年には新たな巣ができる事でしょう。
** I to U **BYつよし

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