窓のむこう

お昼頃には冷たい雨がパラパラと降っていて、
少し時が経てば本降りになってみて
アスファルトを暗い灰色に湿らせたウトロの空模様。
窓からどんよりとした空を見て、ため息をつくと
僕はまた机の上のパソコンにむかうのでした。

それにしても今日は足元が冷える。
どこからかスーッと冷たい空気が流れてくる。

しばらく没頭して夕方。頭が疲れて、ふと、また窓の外を見る。
すると目が覚めるような光景がありました。
緩やかに風にのってフワフワと雪が舞っています。
嬉しくなって、きっと無邪気な笑顔で外に飛び出した
もうすぐ27歳の僕。
サンダルがうっすら積もる雪に一本の道をつくりました。
・・・久々の更新　By つよし

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風とカシワ

窓から遠く山を見渡せば色がめっきり少なくなりました。
また森を歩けば落葉して妙に感じられるほどに
すっきりとしてしまった木が多く見られて、
「この森の向こうはこうなっていたんだな」と...
きっと一年前と同じ事を考えています。
そして、あちら側から吹いてくる風が冷たく僕の頬をなで、
悴(かじか)む指先に僕は“確信”を覚えたのでした。

そんな風に耐える一本のカシワの木があります。
彼らは他の多くに見られるように
この時期に落葉をする種類の木ではないため、
その枝には緑を失った枯葉が翌年まで揺れることでしょう。
今日はこの寒さを音で表現しているようでした。
また、その大きく曲がった細い幹で...
いったいどれほどの季節を越えたのでしょうか。。。
今、彼の中にも僕と同じく“確信”があることでしょう。
生き抜くんだという“決意”すら、
その姿から確かに確かに静かに静かに響いてきます。
風とともに。この心へと。

「えっ？鼻水たれてるって？あぁ・・・あんがと。」
By つよし

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