踏み出す一歩

２０１０年も過ぎていこうとしています。

大忙しの中で...いつのまにか年を越していたと、、
明日になって気がつく方も多いことでしょうが、
ふと我にかえれば、この時間は感慨深い瞬間ではありますよね。
僕も一年、一年、その感覚が強くなっています。

今年の楽しかったこと、嬉しかったことも勿論ありますが、
それ以上に...至らない僕のせいでご迷惑をおかけした方々を思い出し、
今、お詫びしたい気持ちです。申し訳ございませんでした。

ただ、後悔も反省も...今日から明日へと
ほんの一歩かもしれませんが踏み出すためのチカラとし、
強い筋力に変えて歩き続け、志していけたらと思います。
どういう形かはわかりませんが、その方や、別の多くの方々に、
なんとか頂いたチカラをお返ししていける人間になりたいです。

なんだか、自分の事ばかり書いていますが…、
僕たちガイドが一番お世話になっているのは知床の自然ですね。
今年もたくさんの経験、ありがとうございました！
たくさん雪が積もりましたら、、
スノーシューのツアーで伺いますので、どうぞよろしく！です。

(この写真、実は、、スノーシューなしで、足が雪に埋まる直前…。)

＊* I to U *＊BYつよし

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『知床長屋の事件簿』・・・SOT!代表である鈴木のブログです！

注意！

今日は比較的ですが暖かく感じます。
それでも朝方に降ったようで、今朝は雪が積もっていました。
やっと湿った雪でなく、冬らしい柔らかな乾いた雪になりましたよ。
嬉しくて、つい...積もっている場所に踏み入りたくなります。

ただ、、浮かれ気分で軒下にいくのは危険です。とても。
写真のような屋根の上の氷や、氷柱、重たい雪が
不意に落ちてくるかもしれませんから。。。

たしかに、これもこちらの冬らしい光景で、
僕も郷愁ににた温かな気持ちになりますが。
こればかりは注意しなければ！

＊* I to U *＊BYつよし

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哲学者

...こんこんと、...しんしんと、考えるオオワシ。
その佇まいは、たいそう深い心理世界にいらっしゃるようで。
背筋も真っ直ぐ...ピンとして。。。

一方で僕はといえば、
ゆく年くる年、年末年始、大晦日、お正月、クリスマスは終わったな...
なんだか気持ち的にも慌しくて落ち着きません。

今月初旬では、このように木にとまってる姿はあまりなかったですが、
これからの時期は越冬の為に知床にも集まって、
意外と無造作にとまっているので訪れる方は驚かれることでしょね。
特に、サケの死骸やいまだ遡上しているものがいる河川近くは
観察しやすい高さにいることが多いので注目です。

見上げる僕らに何を思うのか？
翼開長が2メートルをこえる大きな哲学者たちは。

…あれ、森の哲学者はフクロウだよ。
…じゃ、海岸ということで。

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流氷じゃないのよ。

あっ！海に白いものが浮かんでいる！！
まさか！まさかの!?

・・・いえ、流氷ではありません。見てのとおりですが。
網走市に急な用事があって、その帰り道で見つけたオオハクチョウです。
斜里町から網走に向かう途中にある濤沸湖(とうふつこ)では、
すでに越冬の為にたくさん集まっていますが、
このように海に浮かんでいるのは予想外ですし...おもしろい風景ですね。

それに、青いオホーツク海のあちらがわに見えるのは
なんと知床半島ではないですか！
この写真では...知床連山に知西別岳、あと薄っすら知床岳も。

言葉は不適当かもしれませんが、
どこか当然のようにこのような風景が残っている
この地域の懐の深さや尊さを考えました。

でっかいな。

　　　　　

この海を、真っ白く覆いつくす氷。
これからの時期は毎日のようにソワソワして...
それを早く見たい!と楽しみにしながら、
そして今年の状態はどうか?と心配しながら過ごすことでしょう。

ハクチョウたちにとっては、
氷のない場所のほうが越冬するには過ごしやすいのでしょうが。。。

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ダンディズム

やはり、僕はオオワシよりオジロワシ派ですね。

夕陽が羅臼岳やオホーツク海を静かに染めていく中で、
一羽のオジロワシをも褐色を茜色に飾り、陰影を深く刻ませます。
背後に目が眩むような陽を背負い、凛々とたたずむ姿は、
太陽にほえろ!の藤堂俊介(ボス)のようです。(…イメージです)

しかし、双眼鏡ごしに見惚れていると
急に...カッ!カッ!カッ!カッ!..と鋭く鳴いて、
僕に対してなのか、他のワシに対してなのかわかりませんが
警戒しているようだったので、自分が怒られている気になり、、
その場を速やかに離れました。

ちょっと...馴れ馴れしかったでしょうか？
すいません。ボス。

ブランデーグラスがよく似合いそう。

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哀しげなのは僕

幌別川の付近でオオワシを観察していたら、
急に海から...ぽこっ..っと顔をだしたアザラシ。

その素っ頓狂な顔が僕を嬉しくさせましたが、
もう日没がちかいので写真には写りそうになくて、
まぁ...これも良しとアザラシウォッチングをしました。

だけども、すぐに海に潜って...もう出てきません。

しばらく待ちましたが、だんだん暗くなる空とともに
僕まで寂しい気持ちになってきてしましました。。。

…冷えてきたから、帰ろう。なんとなく哀しいな。

そんな時の空は、いつもきまって変に綺麗です。

今日は太陽柱(サンピラー)らしき、
光の柱が太陽から薄っすら天にのびていました。

哀しいと思うのはいつも僕。ただそれだけのようです。

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本日は晴天なり！

よく晴れた空に呼ばれるようにして散策にいきました。
グッと気温が下がって今日は真冬日のはずですが、意外と暖かく感じましたよ。
お日様のおかげでしょう。ありがとさんです。

ただ、ちょっと失敗したのはスノーシューを用意しなかったこと。
今日はプライベートで近場のよく歩いている場所だったので
…何とか出来るだろう。…森の中はそこまでの積雪ではないだろう。
という油断があったのです。。。普段はあんなに心配性なのに。

けっこう埋まりました。(...場所によって。)

ですが、30歳なりの体力と(経験から埋まらない場所の)勘で
運動不足の解消になるくらいの心地よい疲れを覚えながら
３時間くらいの散策をして帰ってきました。
次回からは気をつけます。。。

それでも、いい散策でした！
青空に映える白銀の世界。知床連山や草原もすっかり冬の輝きです。
上空にはオオワシが悠々と、また不意にクマゲラがあの声で
静かな空気を切り裂くように鳴きながら飛んでいきました。
(聞いたことがない方には、是非一度聞いて頂きたいです！)

　　　　　　　　　　　

先日ブログで紹介したフレペの滝はだいぶ凍っていましたが、
こちらの滝はまだあまり凍っていなくて、これからでしょうね。
こちらも氷瀑になって美しく輝くんですよ！

＊* I to U *＊BYつよし

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胸をはっている...のか？

いつもはオジロワシが“つがい”で寄り添うように仲良くだったり、
一羽で少し寂しげにだったりで(…そう見えるだけですが)、
とまっている岩の上に、今日はハヤブサがいました。

いえ、実は写真には写っていませんが
この右側の一段高い岩の上にオジロワシがいるので、
距離はとりつつも、、仲良くといいますか、、
互いに無関心そうな様子でいるのでした。

猛禽どおしで縄張り争い等はないのかな？と思いましたが、
この二種の食性の違いによるものなのかもしれません。
それに、ハヤブサの方が小回りが利きそうなので
何らかの理由で追われても逃げられそうですよね。

なんだか...そんな事を考えていたらハヤブサが
「あんたみたいなデカブツになんて、速さじゃ負けねぇゼ！」
...えっへん！..と胸をはっているようにも見えてきて、
ちょっと偉そう…。に思えてきました。


話しはかわりますが、、
今日はクリスマスイブですね。
キリスト教徒の方にも、仏教徒の方にも、、
皆さんに温かな時間が訪れることを願っております。

ではでは、Ｈａｐｐｙ Ｘｍａｓ！

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静かな朝

　　　　　雪。

　　　　　

　　　　　雪。

　　　　　

　　　　　雪。



けたたましく鳴る目覚まし時計を慌ててとめたら、
まるで時間が止まったかのような静寂が部屋を支配しました。

風と木々、野鳥、車のエンジン音、人の足音、
いつもの朝には微かにあったはずの音が窓のむこうに一切無いのです。

だけど、そんな違和感もすぐに、また僕は慣れてしまうのでしょう。

こんなに温かで清らかな気持ちでいたのに。可笑しなもので。

雪の穏やかに降る朝はいつも静かです。
時が止まったように。

安易に言ってしまえば、何もかもが無くなったように。


そんな雪でしたが、実際にはとても湿った重たい雪でした。
そして、お昼頃には霙(みぞれ)となって、雨となって、
夕時の窓では...シトシト..、...ポタポタ..と軽快に鳴っています。

風も少しでてきました。

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冷却期間

…誰かと誰かが対立しているわけではありませんが、
劇的な変化をするために必要な期間ということで。

12月にもなれば...訪れる方もほとんどおらず、、
寂しいくらいに静かなフレペの滝への散策路ですが、
冷たい風に耐えながら歩んでいけば、、意外と“乙”な光景が！

厳冬期の見事な氷瀑と比べてしまえば、
中途半端とも言われそうですが、フレペの滝が凍ってきましたよ。

まだ流れ落ちる滝の白糸がみられますが、前回見た2週間前より
写真奥の断崖や滝の上部に青白い氷が大きく成長していました。
（ただ、全体の形状をみると、、一度凍った後に
比較的気温が高い日があって、一部が崩れたような気がします。）

流れる滝と氷瀑の両方があって、色々想像できる変化の様子。
なかなかにイイ風景だと思うのですが。

　　　　　

強風によって滝の飛沫が草原や低木に吹きつけて、
滝が染みだしている上には不可思議な氷の彫刻が出来ていました。
双眼鏡などの道具があると、楽しいですよ！

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月食の帰路

東京 ⇒ 知床。

東京の妻の実家にお世話になりながら過ごして、
約2週間ぶりにウトロに帰ってきました！

僕の仕事で使う道具や参考になる本を探したりしていましたが、
今回の一番の収穫は、ほとんど妻の友人の方々ですが、、
様々な職業や生活をおくっている人達との出会いでしょうか。

とくに仕事にかける熱い思いをもった人達の姿には、
僕も日頃の自分を思い返しながら、励まされた気もします。

たくさんの人で溢れかえっているようにも思う都会にあっても、
繋がりという“糸”の細さ、本当の意味での希薄さも感じました。
ただ、そんな空間でも自分しだいで手繰り寄せられる縁、
“ひと”と“ひと”との出逢い、そんなことを強く意識しました。

漫然と日々を過ごすことなく、いい人生経験をしました。

…田舎の若造は、とても疲れましたが。

　　　　　

僕のカメラではこれが限界ですが、
国内ではおよそ3年ぶりになるという皆既月食がみられました。

東京の空気を柔らかく丸みのあるものとすれば、、
どこか鋭利でもある冷たく澄みきったこちらの空気。
瞬く満天の星空に赤黒い月が妖しく輝き、影を放ちます。

空港からの帰り道、最高のお出迎えをしてくれました！

＊* I to U *＊BYつよし

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東京の片隅から

毛細血管を流れていくナニカのように
疾駆八苦しながら...さらさら、ときに...どろどろ..と
暗闇にもならない暗闇を進んでいく、車の光。光。光。光。。。

クリスマスを前にして、煌きにさらに煌く街の灯りも光。光。光。光。。。
照らされた歩道をゆく人たちの表情はさまざま。

年末の忙しさに眉間にシワ。

恋人と手を繋ぎ笑顔に歯がキラリ。

重たそうな荷物にはブランドの服？着飾っているのに無表情。

僕と同じかな？駅で人ごみに溺れそうな、旅行用の大きなバッグの娘さん。

娘さん以外は、みんな絶妙な距離感で人の流れから流れへと上手に消えていきます。
田舎ではないような間隔と感覚。あまりに人間に敏感な僕は今日も溺れています。
いつになったら上手に消えていけるだろう。溶けこんで見えなくなれるだろう。


終電間近ホームの片隅で酔っ払い。
だけど彼は帰られる家がありますね。


終電間近の駅の横。
煌びやかな灯りに照らされた、その側には狭間があって、
影となったソコを誰も見向きもしない。視線という繋がりすら無いなんて。


考える僕が敏感なのか。
やっぱり僕は人間に敏感なようで。…どうにも、田舎もんなもので。




知床を訪れるお客様は、そこに非日常をみるように、
僕もこの都会に非日常をみています。

ここは、まるで夢のようで。夢のようで。

でも、みんな、きっと冷や汗をかきながら起きることもありますよね。

明日は笑顔で起きられるでしょうか？

不思議な場所ですね。…なんて、贅沢な悩みでしょうか？すいません。

夕暮れの旅人

この季節の夕方の空気が好きです。
自分と真摯に向き合える気がするのです。

誰もいない、車もほとんど通らなくなった道路を
しだいに暗くなる空と海を眺めながら、少しだけ歩きました。
微かな温かさの陽をあびながら。ヒグマに注意しながら。

悴む指先、両の手のひらを口元にもってきて
...はぁーーっ..と、ひとつ息を吹きかけます。...あたたかい。
その熱に、僕も生きてるんだな。と当然のことを漠然と思いました。

なんてことない...
僕もちっぽけな一つの命。短い人生を歩くだけの一人の旅人か。


◎12月6日(月)～21日(火)の期間、妻の実家のある東京へ行きます。
…きっと、都会の片隅でオロオロしてるのが僕です。
もし見つけたら、どうか...そっとしといて下さい。

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帰ってくる頃には、この知床連山もより白くなっているのでしょうね。
ウトロの町も雪景色になっているのでしょうか？

　　　　　　　　　　　

＊* I to U *＊BYつよし

風と共に...

昨晩は大変でした。。。
ものすごい風！、風！、風！。そして、雨！、雨！、雨！。

僕の住む部屋は午後4時30分頃に、
急に...フッ..とパソコンと蛍光灯が消えました。
…停電です。
ロウソクの灯りで食べる夕食も悪くはないですが、、
不安だし、やっぱり不便ですね。現代人であることを思い知りました。

翌朝、午前7時30分以降は短い停電が一回あっただけで、
やっと復旧してくれました。。。

上の写真は日没頃のプユニ岬。
嵐の直後には...素敵な夕焼けを見ることが、なぜか多い。

　　　　　

…たしか、この木は昨日はたっていたような。
折れた幹を覗きこんだら、中が虫食いでスカスカ。
昨日の強風で倒れてしまったようです。

　　　　　

夜間通行止めで本来は午前8時～午後6時まで開いてるはずのゲート。
(道道93号 知床公園線 国道交点～岩尾別橋ゲート)
昨晩から今朝の雨量の影響で今日は一日閉鎖です。

　　　　　

昨日のブログでも撮影した三段の滝。
ほぼ同じ時間に今日も見にいくと、、
まるで別の滝のような激しい流れ！

近づくのが少し怖いほどの迫力になっていました。
(すぐ下の写真です。是非見比べて下さいませ。)

＊* I to U *＊BYつよし

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暗雲に俯いて

今日よりも明日ですが…予想天気図を見て思いました。
わぁっ...輪廻眼みたいだぁ！(…マンガの話しです。ごめんなさい。)
幾重にもなった等圧線の幅がとても狭いです。風がかなり強そうですね。
それに、すでに斜里町は午前11時25分に暴風・波浪警報が発表されています。

幸いと言ってはいけないのでしょうが...、
気温は高いので降っているのは雪ではなく雨です。
ただし、時間帯によっては強風に多い雨量になるようですから、
横から吹きつけるような激しい降り方になるでしょう。

そんな状況の日に...のんびり散策する方はいないでしょうが、
車の運転にも重々!重々!の注意を。。。
僕も先ほど運転中に、横風に車が煽られて緊張の連続でした…。

写真は三段の滝。風が弱まった隙に撮影を...ドキドキしました。

＊* I to U *＊BYつよし

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