憩いの水辺

ただただ...木漏れ日の下に時は過ぎていきます。

風に揺れるワタスゲと、モウセンゴケのごく小さな花が可憐に咲く、
昨日の羅臼湖の湿原とは違った...もっと落ち着いた陽の温度。森。
ゆるやかに、ゆるやかに流れるように、そして佇むエゾシカの親子。

水を飲んだり、草を食んだり。仔ジカが跳ねまわったり。
お母さんジカの水に入る...じゃぽん！..という音に驚いて、ビクッ!となったり。

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まんてん羅臼湖！

今日の午前中には羅臼湖のツアーがありました。
今年になって何度か僕の担当する羅臼湖のご案内があったのですが、
ようやく晴れてくれましたね！かえって暑いくらいに太陽が...。
ここでは珍しく登山道もほとんど乾いていました。

少し早く羅臼湖の展望地に着いたので、
今日のお客様方と...この空間を貸しきり状態！

すっかりムレた長靴やレインウェアのズボンを脱いだら、
なんとも言えない爽快感。汗だくになって歩いたかいがありましたね！

　

三の沼も最高の風景。
青空に白い雲、羅臼岳、亜高山帯の草木、
そして清々しいこの風まで湖面が映しこんでいるようです。

　

モウセンゴケの花も咲いていましたよ。
僕は、なかなか咲いている時期に来れないので、なんて幸運でしょうか。。。
食虫植物のモウセンゴケですが、その花は白く白く澄んでいます。
眺めていて、なんて不思議な感覚でしょう。

　

ギンザンマシコ(雌)がハイマツの実をむさぼり中。
かなり近い距離に人間がいるというのに、、夢中になっていました。
美味しいのかい？さぞかし。

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和気靄靄

知床五湖の第五湖では
カイツブリの雛の姿も見られるようになりました。
番いの雄と雌、子供たち、なんだか賑やかで、ちょろちょろ...ちゃぽんと潜水、
そして、とっても仲が良さそうに見えて、、温かい家庭のような、
なんだか気持ちが癒されますよ。

...ホッ..とする、僕の好きな野鳥の一つです。

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雨がパラついたり

朝から照りつける太陽に...今日も暑くなる予感。
しっかり帽子をかぶって、水筒に水を入れて、、さぁ、ツアー開始！
それでも、林内は少し涼しく、ときおり雨も。
空気も比較的カラッとして歩きやすくはありましたね。

知床五湖の散策で最近はよく見かけるようになったアオサギ。
きっと...この数年は二湖で見かけていた個体なのでしょう。
今年は3湖でよく観察します。意外と大きいのでお客様に人気。
昨年と今年は2羽でいることがありますね。番い？…でも今日は離れていました。
彼らはこの暑い季節に何を思いながら日々を過ごすのでしょう？
飛んでいる姿より、じっとしている姿が多いです。

気温の高い日には雨が気持ちいいね。(写真のアオサギへ呼びかけます。)

　

..ぱらぱら...。にわか雨。

すぐにやみました。

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夏ゆく空

ぎらり太陽。

むわり漂う熱気。

きらり輝くようにキオンの黄色い花。

ふわっと森の匂い。

じわっと汗が額に。

..ジィーーー...コエゾゼミの鳴き声。

どこまでも、青く青く。
断崖から眺める青、見上げる青。

暑いなぁ...少し夏ばて。

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みぃ～つけた！

ここ数日は天候も良く気温も高いはずですが、
森にセミの声はほとんど聞こえず...静まり返っており、、
とうにエゾハルゼミの季節も終わったんだなぁ..と寂しく思っていましたが、
今日になって本当にようやく"知床の夏の蝉"であるコエゾゼミ(写真)の姿を
見つけることができました。近くに抜け殻、翅も少し薄緑、羽化直後のようです。

暑い季節に喧しいくらいに鳴くので...時に鬱陶しくもあるのですが…
こう見れば模様が綺麗ですし、お客様である子供たちも喜んでくれますし、
意外と良いやつだな、君！とか思ってしまいますね。
(コエゾゼミには、ちょっと失礼な言い方かも。。。)

今日も真夏の気配。
午後からは、実際...暑かったです。

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しだしだ

数週間前の沼は干上がって...
"ちょろちょろぱっぱ"っとシダが生えてきました。

湿度が高く日陰のはずの森の中でさえ蒸し暑さを感じる
今日の散策でしたが、ココは少し風もあって涼しさもありましたよ。
午前中は天気も抜群に良かったので、羅臼岳も草原のむこうに悠然と！
近くのミズナラにはミヤマクワガタやコクワガタも見つけました。

日に日にシダも濃くなっていくことでしょう。
真夏の気配！じりじりと！

…蒸し暑いのは好きではないですが。。。

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夕、暮れる前...

背後の森。幹や葉の隙間の隙間。
そのむこうから差しこむ今日の陽に。

まだ暮れるには少し早い。

　

今日から明日へ。

くるっと廻って、
山々のアチラから陽はまた昇るでしょう。

ゆっくり、されど加速度的に諄々と色を変えては、
それでも満ち足りた一日に幕をおろせと言っているのでしょう。
水鏡に誰かの心も映しては。

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森の淵、草原の果て

午前中の知床五湖自然観察ツアーが、
開始直前で地上遊歩道にヒグマの出没情報があり
急遽...散策コースの変更をすることとなりました。。。
「これも自然のことですから…」とお客様にも理解して頂けて嬉しく思いました。
それでも、幸い今日は天候に恵まれて原生林の散策も爽やかな風がありましたよ！

木漏れ日の森を倒木をまたぎながら歩いていくと、
トドマツの陰の薄暗い場所に不可思議な植物を発見！
腐生植物のシャクジョウソウです。
今年はなかなか見られないなぁ...と思っていましたが、ありましたね！

まだ同じ腐生植物であるギンリョウソウが咲いているのですが、
少し遅れて開花する印象のこちらも姿を見せ始めて、季節の経過を想いました。

　

草原は日差しが強く、額に汗がにじんできますね。
それでも海からの少し冷たい風をうけながら、それに励まされながら、
茂る茂るハンゴンソウとワラビをかきわけて...断崖に到着！

海は青く夏の匂い。

最高ですね！

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晴れた日の肖像

苔むした倒木に"こんもり"と育ったタモギタケ。
なんだか透明のパックに入れてラップでもしたら...
そのままスーパーでも売れそうな、売っていそうな、、
きれいに整った形状をしていましたよ！色みも良いですし。
(とまったハエがちょっと邪魔ですが…。)

久々の陽を浴びて、美味しそうですね。
ヒグマもきっと見つけたたら...思わず食べてしまうのでしょう。
パクッ！ムシャムシャ！っと一口で。

　

ちょっと日差しが熱くもありましたが、
このジリジリ感も今日は嬉しくもありました。
青空、知床連山、白い雲、緑茂る森、草原、映す湖面。
いいですね！

　

陽ならば陰。

原生林は涼やかに。静かに。

遠くにクマゲラの声。

はて、どこ？

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晴れずとも...

大粒の雨が激しく降ることはないですが、
霧や霧雨が舞うこともあって、なかなかスッキリとしない天気ですね。
たしか天気予報ではこんなはずでなかった...と思うのです。今日も。

それでも、、
穏やかな空気に水鏡、なめらかな風にゆれるクモの巣、
寂しげな光に透ける木々の葉、すーーーっと湖面を流れていく霧煙、
どれもが素敵で...一つの作品のように、なにげなく輝いていました。

クモの巣の主は何処にいったのか、
どこも煌びやかに装飾されながらも、
それを見つけることはありませんでした。

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濡れ狸とぼとぼぼてぼて

一時期の沼は、ほとんど干上がってシダの草原へと変わろうとしています。
実は昨日もこの場所を訪れたのですが、明らかに水が減っていましたよ。
沼の底のどこかに栓でもあるのでしょか？...それを抜いたかんじ。

すっかり変わったなぁ...と思って眺めていたら、
...もぞり、もぞり...こげ茶色っぽい塊が動いていました。
双眼鏡でよ～～く見てみればエゾタヌキでした。久々の！

地面にある何かを熱心に探しているようで、、
こちらには全く気がつかない様子。。。
お蔭様でじっくり観察できましたが、
ちょっと心配になるくらいの無用心さ。鈍感具合。

…5分ほど眺めていて、ようやくこちらに気がつき、、
じ～～っとこちらを観察。でも、あまり逃げる気がないようです。

　

昆虫なのか？カエルなのか？
相当...良いものがあるのでしょうね。

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深呼吸

柔らかに...ふわりふわり...むわ～～っと...森を包みこむ霧の色。
夏盛るはずの茂る緑の木々を優しく冷やそうとするようでもあります。
幻想的、神秘的、いろいろと表現はありますが、心静かになる風景です。
漂う微かな匂いは穏やかに沈んでいくよう。

たちどまって、大きく深呼吸。

霧は僕となって、また森へと帰ります。

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それは涙のように...

昨日から降り続く雨の影響で散策路も水溜りと泥濘が目立ちました。
それでも、しっとりとした森の空気は清々しくもありましたよ！
午前中は霧雨から一時雨らしい雨の粒になったりもしましたが、
午後になってようやくおさまってくれました。

そして、野鳥の鳴き声に木々の枝から枝へと飛びまわる可愛らしい姿、
散策の目的地として辿り着いた断崖ではオジロワシを見ることもできました。
知床連山が見られなかったのは残念ですが、幸運なこともやってくるものです。

それでも、7月とは思えない気温の低さに...
(ウトロの最高気温が13.3℃)セミたちは沈黙でした。
そろそろコエゾゼミが羽化をしてもおかしくない時期になりましたが、
木の幹に見つけるのは過ぎ去りし日、エゾハルゼミの抜け殻ばかり、、
...ポタリと抜け殻から滴る雨が、どうにもできない天候に
彼らがどこか泣いているようでした。

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奥の知床

ネイチャーガイド仲間の友人とまた散策にでかけました！
今回も通常ご案内する自然観察ツアーでは散策することのない
原生林の奥にひろがる奥知床の世界です。

　

ほとんどヒトの踏み入ることない森の奥。
誰も知らないそんな場所でも、今日も草木も動物たちも確かに生きていて、
自分の周囲と画面の向こう側の風景しか見ようとしない
僕ら人間の視界なんかより...遥かに広く大きな世界がひろがっているものです。

そんな大きな世界の小さなトドマツ。
巨木となれる日まで。。。
そのそばを通り過ぎたのは...いつかのヒグマ、今日のヒト。

　

心地の良い日差し。心地の良い風。空。

　

それは地獄か、極楽浄土へと続く道のようでした。

　

硫黄山の新噴火口にも行きました。
硫黄の結晶が素敵な造形を作っていましたよ！

山頂を目指す予定でしたが、
降りだした雨と風に今回は登頂をやめときました。
ちょっと残念でしたが、、久々の顔に会えましたから満足(↓)！

　

ホシガラスがいました。
ハイマツが茂るような場所までいかなくては観察することが出来ませんから、
羅臼岳登山や知床連山縦走をする時に僕は見かけるくらい。今回はじっくり。
また、ギンザンマシコにもかなり近い距離で会えました！そして良い声！

　

こちらは、また別の場所を散策していて偶然見つけたトキソウの群落。
若草色の湿原に、ほんのりと朱鷺色の花が優しい色合いをつくっていました。
この色がいつまでも残っていますように。。。

　

奥知床から帰ってきて、温泉でも入っていこう...と
友人の運転で心地よい疲労感の中で話しながら車で進んでいくと親子熊。
今回の散策では全く見なかったのですが(おそらくあちらの警戒心が強くて)、
逆に人通りの多いはずの道路脇のほうが最近は目撃が多いですね。
この時期は岩を動かしたり地面を掘ってアリを探す姿があります。
このようなヒグマは人間に気がついていても、逃げない傾向がみられます。

そして、写真に関しては実は温泉の帰り道。
…まだ、いたのかよ!?と思っていたら、森へと姿を消していきました。

※このようなヒグマは人間に対して無関心そうでも、
次にどのような行動にでるかは実際にはわかりませんので、
絶対に車を降りて写真撮影などはしないで下さい。
よろしくお願い致します。

＊* I to U つよし*＊

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