自然観察♪BLOG 「 知床ころぽっくる探索記 」

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かくれんぼう

2008-05-31 17:49:57 |  エゾシカ 
もう、いいか~い?
・・・。
もぉ~う、い~いか~い!?
・・・。

返事は無し。
すでに見つかっているのに・・・。

ただただ静かに、じっとしている茶色い影。
笹薮の中でお母さんの帰りを待っている、
きっとこの数日の間に生まれたばかりの
エゾシカの子供ちゃん。
毎日のように見ている成長しきったシカ達と比べると、
なんて、、なんて小さいのでしょうか。
見るからに弱々しく、小さな頭にか細い体と脚。
呼吸するたびに、その体全体で大きく膨らみます。

こんなに小さな体でも、しっかり生きているんだな。
当たり前の事ながら、その呼吸は実感をさせます。

しっかり隠れるんだよ。
かくれんぼう。
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春なのに

2008-05-30 19:23:00 |  風景など。 
あぁ~。。。寒いなぁ。
ここ数日は本当に「寒い」と感じる日が続いています。
天候が悪いせいもあるでしょうが、
今日もウトロでは気温が夕方の15時に+5.2℃、
一番暖かそうな昼の12時では+3.8℃でした。

昨日は仕事が休みで実家のある別海町に日帰りで
知床から3時間ほど南下して帰省したのですが、
途中の根北峠を越えると一気にあたりを包み込んでいた
真っ白い霧が晴れて、快晴の空に眩しい太陽が輝いています。
フリースを着ていたら汗をかき、
ぬいでも車の中は暑いくらいでした。

ウトロも明日は天候が回復して、
天気予報では日中の間は気温も+10℃をこえそうです。
日に日に色を濃くしている木々たちの葉も、
その色を淡く透かされるくらいに陽光を
いっぱいに浴びることができるでしょう。
きっと、僕らにも。
・・・期待したい。
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講習会

2008-05-28 18:28:19 |  その他。。。 
今日は知床のガイド向けヒグマ対策講習会があり、
僕は今回で3回目になるのですが、
新しい情報の収集の為にもなるので受けてきました。
ただ、、僕以外の受講者は講習会が初めての方ばかりで
何となく肩身が狭くもありましたが・・・。

写真の『骨』は手前の2つが「ヒグマ」の頭骨、
一番奥になる3つめが「トド」のものです。
こう見たら、ヒグマの歯は草をすり潰す
平べったい臼歯がいくつも並んでおり、
逆にトドの方が肉を裂くような鋭い歯が多いです。
どうしても...ヒグマっていったら、、、
サケやエゾシカばかり食べている肉食の動物
というイメージをもつお客様が多いですが、
雑食で実際には草本類や果実といった植物性のものが
食料として占める割合が多いです。
こうやって歯を見て、触れてみると
あらためてその事実を実感できますね。

普段はなかなか見ることのできない
貴重な資料も見られ、またフィールドでの実習もあり
充実した時間でした。
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小さなぬけがら

2008-05-26 17:29:50 |  昆虫② 
散策しているとトドマツのなめらかな木の幹に
薄茶色の小さな虫のようなものが目にはいりました。
よく見ると2、3cmくらいのエゾハルゼミの抜け殻です。

今日の午前中は気温が低いせいか
彼らの鳴き声は聞くことができませんでしたが、
この数日間の天気がいい日には
「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ・・・
・・・ケケケケケ・・・」という音が
鳥達のさえずりと共に森の奥から響いてきます。

今日も、明日も、明後日も、、
雨が降りそうな天気予報です。。。
エゾハルゼミたちの姿も鳴き声も
またもう少しおあずけになるのでしょうか。

今日見た抜け殻のセミはいったい今どこで
このグズついた空を見上げているのでしょう。
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たたずむ青い影

2008-05-25 16:19:34 |  その他野鳥たち 
早朝のツアーでフレペの滝まで歩きます。
すると、森の木々の葉のむこうから、
深いササ薮の中から、目立つように枝先から、
様々な野鳥達がさえずりを僕らに聞かせてくれます。

新緑のこの季節、
黄緑色の若葉は小さくとも鮮やかに目に癒しをあたえ、
また明らかに一ヶ月前とは違う森の初々しい香り
という表現が正しいかはわかりませんが、、優しい香りが
さえずる鳥達をより生き生きと感じさせています。

しばしの野鳥観察を終え、滝のある断崖沿いに着くと
青い影が岩場から岩場へ視界を通り過ぎて、
さらに風に少し揺れる枝先にとまり、たたずんでいました。
イソヒヨドリです。
新緑の色、香り。波の音、風。
彼もこの季節の、この空気に何かを想うのでしょうか。
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※今日の早朝ツアーご案内しましたK様。。。
帰りの遊歩道で見た鳥、雌の成鳥しても模様が
少し違う気がしましたがモズで間違いないと思います。
もう一点、枝から垂れ下がっていた黄緑色の花は
ミズナラの花です。とっさに違う名前を言った記憶が
ありますが、野鳥の連発に訂正し忘れていました。
申し訳ありません。明らかにミズナラです。

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うにょ。うにょ。

2008-05-23 21:36:52 |  新緑・紅葉・芽など 
深い霧に包まれた早朝の草原。
湿った空気を深く吸いこめば、
僕の肺を陰鬱に満たしていきます。

なんとか、、もう少しだけでも
この視界を明るくしてはくれないだろうか。

そんな事を悶々と考えていても、
状況は悪くなるばかり。霧から霧雨へと。
・・・状況は悪くなるばかり。

それでも、
うにょ。うにょ。
うにょ。うにょ。うにょ。
とワラビたちが歓喜の踊り。
もっと降れぇい!もっと降れぇい!
と楽しげな姿で
僕らを励ましているようでもあります。
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雨あがり、今日は晴れ。

2008-05-21 19:07:05 |  風景など。 
昨日の嵐なんて本当に嘘のように、
朝目覚めて窓の外から眩しい日差しが。

それでもいったん外に出てみると
嵐の跡(嵐の痕?)がいたる所に見られます。
アパートの前には何処からか水が流れていて、
僕は気がつきませんでしたが、
中でも雨漏りがあったそうです。
海を見渡せば、一気に川の上流から流れた大量の水のせいか、
遠く沖の深い青色の手前から陸側に近づくにつれて、
青、エメラルドグリーン、(土砂による)赤茶色と
グラデーションができていました。

強風で倒れた木々もあったかもしれませんが、
日に日に色を濃くしている木々の葉っぱたちは、
昨日の雨でよりいっそう元気にエネルギーを
放っているように感じられました。
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言葉にならない。

2008-05-20 23:56:19 |  風景など。 
アパートの窓が、壁が、ゆれています。
ガタ・・ガタ・・ガタタタタ・・タ。
ギシギシ・・・ドド・・ドドド・・・。

玄関をあければ、、ものすごい突風。
・・・ビューーーーューーーウウウー・・・。

春の嵐。

明日の朝には天候が回復するはず。。。
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知床峠

2008-05-19 21:38:30 |  風景など。 
これは昨日の写真ですが、、
羅臼町の方から霧がモクモクと流れています。
今日は知床峠には行っていませんが、
ずっと雲がかかっていたと思ったので・・・真っ白、
だったのでしょう。きっと

それにしても、
あの場所は天候がかわりやすい所です。
やはり、環境的に。
ウトロの町では雲がほとんどなくて
青空が広がっていても、、
車で20分程ドライブしたら
濃霧で何も見えないことも屡(しばしば)。。。

昨日も峠の駐車場に着いた時には真っ白でしたが、
車を降りて5分もしたら、急に風がスーーッっと吹き、
その瞬間に薄くなった霧のむこうに
青空と羅臼岳の雄姿が薄っすらと見え隠れしていきます。

このような風景も知床峠の魅力でしょうか。
全くもって僕の思いどおりにならないところと、
この移ろい易さ。
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万華鏡

2008-05-18 21:07:38 |  風景など。 
春から夏にかけて、
その時期にだけ姿をあらわす
雪どけ水のたまった水面。
風がなく穏やかなそこには山々が映りこんでいます。
また、透きとおった底にはオタマジャクシたち。
卵からかえったばかりの黒く小さい影は
陽光をあびてキラキラと輝くその下でうごめいています。
覗きこむ僕の顔が陽光を遮って映りこむと、
あっという間に影は四方に散っていきました。

ふと考えます。
この水面の天と地が反転しても
今見えるこの風景はさほど変わらないんだろうな。
...と。
まるで万華鏡を回すように頭の中で
クルクル...クルクルと
何度もひっくり返します。。。

何が楽しいんだか。
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スモモ

2008-05-17 22:37:17 |  花々...。 
ツアー序盤の草原。
その片隅に忘れられそうになりながら
ポツンと立っている木。
この季節になると強くその存在を思い出します。
朝の心を穏やかにする甘い香り、
際立った派手さはなくても惹かれる白い色。
スモモの花の咲く今日の日に確認する。

この地にかつて住んでいた
開拓者と呼ばれた人々が植えたと言われるこの木。
彼らはこの季節に何を思って見上げていただろう。

片隅に忘れられそうになりながら
ポツンと...。
** I to U **BYつよし

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あらためて

2008-05-16 21:33:04 |  旅行・道すがら 
今日の夕陽も綺麗でした。

思わず、、
移動中に車の助手席から撮ったので
写真がなんとなく傾いています・・・。
だけど、、

刻々と移りかわっていく
空の色、海の色、森の色、
その中心の太陽の色。
きっと同じ場所から見る、同じ風景であっても
その印象はかわってくることでしょう。

毎日ただただ繰り返されるだけの、
ただそれだけの事なのに、
その度、その度にあらためて思うのです。
綺麗だと。
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そら と くも

2008-05-13 20:16:52 |  風景など。 
真っ白い雪原を一歩一歩
羅臼湖へとむかう長い道のり。

僕の行き先をはばむ緑色のハイマツ。

僕の顔をますます黒く焼いていく太陽。

僕の心をつよく躍らせる青い空。

僕の行き先なぞ知らぬと流れていく雲。

そんな時、あらためて
僕なんて小さいもんだな、、って思い知るのです。

こおり と ひかり

2008-05-13 20:04:47 |  風景など。 
羅臼湖にむかって
あたりに雪の残る木道を歩いていると、
下を流れる雪どけ水でできた
小川の表面が薄く凍っています。
僕がこの場にいた時には、太陽が燦々と照らし、
ポカポカとギラギラと降りそそいでは、
あんなに暖かかったというのに。

ここには太陽が空だけでなく、こうして水にも浮いています。

水に浮いた太陽は優しい光で眩しくはありません。
雲が流れて太陽の前を過ぎていく様も
はっきりとわかります。
なんとも不思議な光景。
滲んでは淡く光る冷たい太陽。

僕はしばらく見入っていました。
** I to U **BYつよし

※明日から2、3日知床をはなれるので、ブログを休みます。

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花は咲くのに。。。

2008-05-12 15:51:48 |  風景など。 
花は咲くのに、、
ここには、
雪が白く、やわらかく。
陰になったトドマツの葉の上に。

薄紅色のエゾヤマザクラ、紫色のタチツボスミレ、
雪どけ水の流れる小川の側のミズバショウ。
あったかい陽にキラキラ、さわさわと揺れています。
だけど、撫でていく今日の風は冷たくて、
きっと陽が包みこんでくれなければ
手が悴(かじか)んでしまうほどでしょう。
今朝降ったばかりの雪も形をのこしていました。

今月の初めは汗をかくほどの暑い日が続いていましたが、
ここにきて日によっては雪が降るくらいの寒い毎日です。
それでも、僕にしても花たちにしても
それほどの驚きはないです。
この時期としては、
“らしい”と言えば“らしい”ですから。

・・・風邪ひいていますけど。
** I to U **BYつよし

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