自然観察♪BLOG 「 知床ころぽっくる探索記 」

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青く刻む風景

2014-09-30 16:48:08 |  風景など。 
晴れた...というだけで、
こんなに気持ちが良いのは何故でしょうか?

今月(9月)も思いどおりにならない天候に、
ツアー直前に長靴を急いで用意したりと...
少しばかり振り回される日もありましたが、、
今日は良い方向に天気予報も変わったように思います。
(今、夕方になって強い雨が降っていますが。。。)

秋晴れの空の下、原生林と海を楽しみました!
木漏れ日の林内で見たカケスやヒガラ、アカゲラ、
また、シマリスも可愛らしい姿で僕らの前に現れましたね。

そして、ぬける森の先に海の青。
ゆくカモメに、飛び交うアマツバメ。

心に刻む風景。
今日もヒトとヒト、ヒトと野生動物がすれ違い、
晴天の空の下で、ひと時の空間を共有していました。




【 知床の季節の音 】と題して動画のアップもしています。⇒『知床ころぽっくるFBページ
弊社ホームページ(^^♪時間がある時にでもご覧下さいませ。⇒『自然ガイド 知床ころぽっくる


はなつ

2014-09-29 19:36:34 |  夕陽 
暮れて、過ぎゆく寸前に放つ...鈍い閃光。

束の間の雲の切れ間から、
ちょっと羞じらい、紅をさすように、
今日という日に、別れを告げていました。

その色だけで、僕は心が救われます。




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色々と見上げる...。

2014-09-28 17:10:43 |  新緑・紅葉・芽など 
森のお散歩。

ヤマブドウの蔓が巻いたトドマツ。
見上げてみれば、古そうなヒグマの爪痕。
ここに数年前に来たんだね。



倒木に腰をおろして、眺める原生林の奥。
ふと差し込んできた陽光に、空気も温か。
見上げれば、木漏れ日が幹に...ゆらゆら..風に。



初夏の花の甘い匂いも、少し遠い昔のよう。
オオバボダイジュも実となって、
舞う日を静かに揺れながら待っていました。



ツタウルシは森でひときわ目立っていますね。
曇天の薄暗い空間で、ある意味で場違いなくらいに明るく、
鮮やか、艶やかに、深まる秋を象徴しています。




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小さな命

2014-09-27 19:43:34 |  その他。。。 
秋咲く花に。外来種が善か悪か...
この瞬間は、そんな議論は別として、
その季節と共に在る命は美しいです。

ああ、でも...こんなに切ないというのか、
心が苦しくなるのは何故でしょう。

いてはならない、いなくしなくてはならない、
在来のミツバチを思えば、それは僕も思うことではありますが、
一方でこの痛みも僕らは持ちながら、対処をすべきだと感じます。

斜里町立図書館の前にある花壇で。


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Don't touch me!

2014-09-26 17:38:01 |  昆虫① 
この季節の遊歩道では...こんな青く輝く綺麗な昆虫がいます。

これは昨日の写真ですが、フレペの滝の遊歩道でも足下に何匹か。。。
急に近づいてきた僕から逃げようと...か
必死になって草原の淵に歩いていくのですが、、
こうして写真を撮ることはあっても、絶対に触りませんから!

美しい見た目に...少しの昆虫好きなら、つい触りたくなりますが、、
このツチハンミョウの仲間は、カンタリジンという物質を体液に含んでおり、
皮膚に付着すると火傷をした後のような水ぶくれ状の炎症を起こすことがあります。
メタリックブルーの体色も、本来は外敵に知らせるための警戒色でもあるのでしょう。

これから(9月下旬~11月上旬)親子で知床にお越しのお客様は、
どうぞ、お子様がツチハンミョウに触ったりしないよう...
風景や黄葉・紅葉に見とれて、目を離さないようご注意下さいませ。



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フレペの滝も秋色!

2014-09-25 17:59:02 |  風景など。 
あれ!?朝起きたら、昨日よりも裏山の森が色づいてないか?...と、
きっと、多少の錯覚もあるのでしょうが、季節は毎日巡っています。
明らかに先週と比べれば、木々の葉の色は違うことでしょう。

写真のフレペの滝の周囲の森や草原、静まりかえる断崖も、
この季節だからこそ...の豊かな色に溢れてきました。



遊歩道の入口から歩んでいけば、木々に巻くヤマブドウが艶やか。
夏ならば、知る人ぞ知るような...葉や実も緑緑して、
あまり気にして見ている方もいませんが、今は注目の的。
美味しそうと呟く声も、時に聞こえてきます。



フレペの滝を目指す前に、ちょっと寄り道をして、
「森づくりの道シカ柵コース」を歩いてみました。

※詳細は知床自然センターのホームページから。



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好奇心の窓

2014-09-24 18:22:26 |  キノコ・実り 
今日は思い立ったようにして一人で森の散歩。
踏み入った瞬間に甘酸っぱいような変な匂いがして、
静まりかえった森を見まわしても、とくに何もいなく...
風に枝が揺れるたび、またドングリの落ちる音だけ。

それでも、こんな緊張感も心地が良く、
歩んでいけば、ささやかでも沢山の発見があります。
何のこともない...木の幹にあいた穴。むこうの森。
深い森の奥で、ワクワクしちゃいます。



涼しげな川の音に誘われていけば、不意にひらける視界。
日に日に色が変わっていく知床の森ですが、
その先にひと足早く黄葉・紅葉に彩られ始めた山々があります。
すぐ足下にヒグマの糞が。君も見ていたのかい?



ああ、深呼吸。



直径が35㎝。なかなかの大きさのマイタケがミズナラの木の下に
"ひっそり"としながら、かなりの存在感でいらっしゃいました。
ここが国立公園内でなければ...とか思いながら、
それはそれで...満足げに立ち去りました。



この季節になると楽しみなキノコの一つ。
幼菌時なら食べられると聞きますが、食べようとは思いません、、
ホコリタケの仲間は、この成熟した状態で...触れると
頂部の穴から、、ぶふぁ~っと胞子を吹きだすのです。

それが面白くて、、
キノコには悪いと思いながら、何度も触ったり。

今日も森を満喫しましたよ!



僕の会社のホームページです。時間がある時にご覧下さいませ。⇒『自然ガイド 知床ころぽっくる
知床の入門コースとも呼べる知床五湖の自然観察ツアー、午前か午後の半日の散策になります。
 貸切の一日ツアーでは、夏休みの自由研究や、のんびり散策されたい方のご相談にものります。
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さまざまな出逢い。

2014-09-23 18:27:51 |  キノコ・実り 
朝は雲が多くて、にわか雨でも降るのではないかと...
心配しながら自然観察ツアーの準備をしていましたが、
しだいに晴れ渡っていく空に、午後からは羅臼岳も姿を見せました。

写真(上)のシダの草原はまだ元気に緑深く、
秋めいてきた森の色とのコントラストが青空を際立たせています。
その美しさと静寂に、ただただ佇むばかりです。



午前中に散策した知床五湖では、遊歩道のすぐ脇にエゾシカが現れて、
周囲の嬉しそうな声と、カメラのシャッター音に包まれていました。
時に少し迷惑そうな様子でしたが、だいたい人間を無視して、
いつものお尻ポーズしか写させてくれません。



この温かな日差しに誘われてか、倒木の上で二ホンカナヘビが日向ぼっこ。
最近は朝方の気温が一桁になる日も珍しくないので、
こんな陽気は、きっと彼らも嬉しいでしょうね。





明日も、こんな素敵な出逢いがありますように!



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足下にて...実るように。

2014-09-22 16:54:46 |  キノコ・実り 
知床五湖の地上遊歩道、心地の良い涼しい林内を
時に日差しを感じながら...楽し気に進んでいくと、足元、、
なんとも"メルヘ~ン"なキノコが木道の脇に生えています。

今年はココあたりに、生えては、また生えて、次々と、、
決まって同じ周辺にしか無いようにも思うのですが、
またベニテングタケが散策者の視線を釘づけにしていました。

「実は...毒キノコなんです。」「やっぱり...毒キノコなんです。」
どちらの言葉が"しっくり"くるでしょう?...聞くまでもないのでしょうが。
この有名な毒キノコの色と姿が、多くの方のキノコのイメージに
与えているものは、きっと大きいことでしょう。
(毒キノコ=色が鮮やか、派手...という。)

秋の森にて、ドングリが...ぱらぱら..ころころ、
ヤマブドウやナナカマドの実が鮮やか、
そして、足元でも実るようにしてキノコでした。
(すぐそばのベニテングタケは小動物に齧られていました。)



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はじまる色彩の羅臼湖

2014-09-21 16:04:02 |  登山・カヤックなど 
青深い湖面に映りこむ羅臼岳。今日はいつもと違う水面。

約1カ月ぶりに羅臼湖の登山道を散策しました。
前回は夏らしく緑も青々として、周囲で野鳥が鳴き、
トンボもたくさんいたように思いますが、今日は秋の空気。
穏やかすぎるくらいに穏やかで、心地よい静けさに包まれています。

また、黄葉・紅葉の始まりを感じます。
写真(上)の三の沼の風景も少しだけ色づいていました。



まだ多くの木は黄葉や紅葉というには早いですが、
ほんの一部のナナカマドの仲間たちが鮮やかに色を添えています。
まだ...ぽつぽつ..と森のアクセントのように。



登山道に続く泥濘に疲れたら、ちょっと一休み。。。
ん~~~っ...と深呼吸。ふと見上げれば、秋空に燦々。



新しくなった羅臼湖の展望地にて。
ここで寝っ転がったら気持ちが良いことでしょうね。

まだ知床五湖や海岸沿いの森では、黄葉・紅葉の季節には早いですが、
この季節の波が山から駆け下りてくる日も近いことでしょう。

それは、きっと、
あっという間の事なのです。



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草原の果てには海っ!

2014-09-20 18:16:28 |  風景など。 
曇り空だった午前中から、午後になって晴れました。
本日のお客様は予定していた...午前のクルージングが
高波の為に欠航になってしまったそうで、
合流した当初は残念そうでしたが、、天気も良く、
初の原生林のコースということで...だんだんと嬉しそうでした。

また、木の幹をつつくアカゲラや、林内で草を食むエゾシカ、
可愛らしくも俊敏に駆けていくエゾシマリスを観察できて、
じっくりと観察できたら...と思いつつも、僕も嬉しかったですね。

そして、振り返れば草原のむこうは海です!
ここに佇めば、吹き抜ける風が心地よい温度。
この季節の疾走感すら感じられました。



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夕方の風にふかれて。

2014-09-19 17:22:01 |  夕陽 
今日は朝から家にこもって事務的な仕事。
雨が降るからベランダに干すなと言ったのに...
楽観的な妻が断固として洗濯物を外に干すので、
それから2時間後の驟雨に急いで中にとりこんだり。

黙々と時間は過ぎていき、、
やっぱり...息苦しくなって、夕方のドライブです。

雨上がりのプユニ岬に夕陽を見ようと
先月ほどではないですが、多くの方が集まっていました。
そして、今日は僕もその一人です。

たいして何も進まず、
一日が過ぎてしまったように思いますが、
空は「そんなことは知らん。勝手に落ち込んでろ。」と言いたげな...
差し込ます光の帯、強い風と高波も光にきらめかせて

世界を染めていきました。小っちゃいな僕。



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光に溢れて

2014-09-18 17:24:02 |  風景など。 
晴天。友人からの電話。

そそくさと用事を済ませて、2人で森を散策することにしました。
森の匂いも少しずつ変わってきており、時に漂うキノコの匂いや、
微かな枯葉や落ち葉の香りが、まだ緑が強い空気に混じっています。

ヒンヤリとした林内から、ふと強く差し込む木漏れ日が熱くもあります。
こんな温度の差を感じられるのも...この季節だからなのかもしれません。
久方ぶりに再会の巨木も、相変わらず元気そうで何よりでした。



きらきら、シダの草原も光に溢れて、
澄みきった空へと背伸びしていました。



光と影。

僕は少しばかりの暗がりの方が、不思議と気持ちが落ち着きます。



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おもかげ色した声

2014-09-17 18:52:09 |  風景など。 
知床五湖の三湖を歩いていると、カイツブリの親子の鳴き声。
日に日にと成長していく姿を見ていましたが、寂しくも、
微笑ましい光景を楽しめるのも、あと少しのことでしょうか。

また、ほんの束の間の出来事でしたが、
今日は久しぶりにクマゲラを観察することもできました。
この三湖の手前から...晴れ渡った秋空を突き抜けるような
鋭い鳴き声を聞いていたので、この体験を、より嬉しく感じました。

この細やかな場面を、いつまでも、
音・声とともに憶えていられたら、素敵なことですね。



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風に揺れながら...

2014-09-16 16:11:33 |  風景など。 
いつぶりかにオロンコ岩に上ってきました。

住んでいるウトロ周辺でもエゾシカの採食により、
僕が知床にやって来た10年前や、それ以前に比べても
見られる植物の種類が変わったと言われますが、
このオロンコ岩の頂上では被害をうけることもなく、
天上のお花畑とも呼べる風景があります。
また、季節の経過にともない咲く種類も変わっていきます。

ただ、今年は花の季節が過ぎ去ろうとしていますね。
ぽつりぽつりと咲いた...鮮やかなトリカブト。
やって来た一匹のマルハナバチが寂し気に見えました。

雨雲の気配、急に吹いてきた冷たい風に急かされながら、
まだ大丈夫、まだ大丈夫、...と知床連山を眺めてきました。



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