(20.10.28 一文字音の書き取り げき は見出し語なしに 修正)
「漢検漢字辞典」(「辞典」と略す)は、2001年(平成13年)3月15日に初版第一刷が発行されています。当時、私は、準1級に落ちて、2回目の勉強中でしたので、早速買いました。そして、ささきしげき様のサイトを印刷して線を引いて読み、その後の1級の勉強には、「辞典」を最も使っています。
「辞典」には、極僅かな例外を除き、1級までの配当漢字が親字として、五十音順に並んでいます。そして、各親字項目の後に、熟語、訓読みが、【 】で囲まれて載っており、意味などが書いてあります(これを「見出し語」と略します)。なお、1級までの国字については、当然「辞典」に全部載っていますが、親字のみで見出し語がないのがあります。
18-1について、見出し語(国字の親字も含む)からの出題率は、90%(180点分)です。なお、かつら(桂)籠は、見出し語にはありませんが、桂は見出し語にあり、かつらの同訓異議の見出し語は、このとき同訓異議の書き取りで出題された鬘と二つだけですから、見出し語から解答できる問題と考えます。
「征服」からよりも、過去問からよりも出題頻度は高いのです。 見出し語以外の出題について、
①見出し語にはなっていないが、「辞典」に熟語や訓としては載っているものと、
②全く載っていないもの
とがありますので、それを分けます(なお、「過去問情報」も追加します)と、
①「辞典」に熟語や訓としては載っているもの 12点
(一) 読み 5点
雲鬢(うんびん)、提撕(ていせい)15-1Y、巉巌(ざんがん)、遺孼(いげつ)、莅(のぞ)む12-3Y
(五) 四字熟語 2点+意味2点=4点
因循こうしょ(苟且) (親字 因の見出し語「因循姑息」の項に 類 として載っています。)
(六) 熟字訓の読み 1点
踏鞴(たたら)15-1Y
(七) 熟語読み・一字訓読み 1点
瑩(あき)らか
(十) 文章題 1点
肉髻(にくけい・にっけい) (親字 髻の下つきには載っていますが、親字 肉の項に載っていません。)
②熟語が、全く載っていないもの 8点
(一) 読み 1点
竈煙(そうえん)
(十) 文章題 7点
淡靄(たんあい)←和気靄靄14-2K
玉蟾(ぎょくせん)
銀屑(ぎんせつ)←屑屑6-2K、屑然8-3Y
ひ(緋)を纈りたる夕陽
空山げき(闃)として唯渓声の淙淙あるのみ
高得点を狙うのであれば、見出し語以外も勉強する方がいいでしょうが、ぎりぎり合格を狙い、憶える事項を少なくするとの観点からは、見出し語だけを憶える、それ以外は憶えない、見出し語以外は間違ってもいいという思い切りも必要ではないかと思います。
とはいうものの、見出し語全部を憶えるというのも至難です。過去問はくりかえし出ますので、それは大事にしながら、「辞典」の見出し語を参照して、語彙を増やしていくというのが穏当でしょうか。このあたりもう少し考えてみます。
(追加)その後、
① 「辞典」の他の見出し語から推知できる
② 過去問はやはり重要
の記事を書きました。
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