NPO九州森林ネットワーク

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コレステロール?

2005年03月06日 19時10分27秒 | <日々徒然・イベント>
 なぜ木材がコレステロールなのでしょうか?
 
 林業家は、半世紀という気の遠くなるような年月をかけて大事に育てています。ごく単純に考えるとそれは木材という商品を作り出して売るという経済行動です。しかし、現在の状況では、林業という産業は成立していないといっても過言ではなく、わずか20年の間に多くの経済目的の山が捨てられています。

 今残っているのは、山を守りたい、そこで生きていきたいという方が、木の家のためにいい素材を提供することや、水や木や生き物の環境を守り、地球を守るというなかば義務感で続けていっている面も強くあります。木材という商品ではなく、地域や人間社会、大げさに言えば文化なりを育て守っている、そんな気がします。
 
 そんな必死でがんばっている方に、貴方達が育てているのはコレステロールだとは私は言えません。
 わかりやすいたとえで出されたのでしょうが、大工さんが一生懸命施主のために建てている木の家をコレステロールだといわれてうれしいでしょうか。

 一つの意見として発言をすることは、表現の自由でしょうが、日本で知名度が高く影響力の強い方の中心となる論法だとしたら、見識不足といわざるを得ません。しかも、九州の木材の原点・日田でのサミットでそんな発言が、なぜ普通に受け入れられたのか、私には理解できません。もっと議論があってしかるべきことなのではないでしょうか。

 善玉、悪玉はともかくとして、長い歴史を蓄積してきた先人への敬意を表して、私から問題提起したいと思います。都会の価値観で全てが支配されている象徴なのではないでしょうか。

 山側からの意見として北里副理事、上山理事のご意見をいただきたいと思います。 (諸塚/矢房)

木材はコレステロール

2005年03月06日 09時36分51秒 | <日々徒然・イベント>
 昨日、日田で開催された「全国木偏のNPO/NGOサミットinひた」に出席しました。12団体が参加し、僭越ながら当NPOの代表として活動内容などを説明し、交流を深めました。

 印象的だったのは、コーディネーターとして基調講演をして頂いた枝廣淳子さんの話。一般市民に森を伐採することについてどのように語るか、「私は、木材はコレスレロールみたいなもの」と説明しているとのこと。つまり、摂取してもよい善玉と危険な悪玉があるように、木材も伐採してよいものと悪いものがあるという意味。常日頃、コレステロール、と聴くと何?と反応してしまう私にとって、こういう説明もあるのか・・と感心しました。 (佐藤/福岡)