われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

真人幼稚園の先生が選ぶ絵本・12月の絵本 (27年度)

2015-12-22 16:15:05 | Weblog

真人幼稚園の先生が選ぶ絵本・12月の絵本

 今年度も真人幼稚園の先生方による絵本の紹介をおこなってまいります。これは年間二冊の絵本をそれぞれが書店などで選び、教職員同士で読み聞かせをしたり、それぞれ選んだ理由や見どころなどを発表し合う、教員研修の一環としておこなっている取り組みです。そこで紹介された作品をぜひ各ご家庭にもお勧めしたいという願いから、毎年1・2学期末にこのような形で発表させていただいている次第です。

 さあ、今回はどんな絵本が選ばれたのでしょうか? それぞれ作品を選んだ先生がブック・レビューを書いていますので、それらを参考になさって、この冬はぜひ親子で絵本に親しんでみてはいかがでしょうか。

 なお、それぞれの作品は園の図書に収蔵され、さっそく貸し出しをおこなっています。

 

『いちねんせいになったから!』

くすのきしげのり 作  田中六大 絵  講談社

(阿部直実先生のブックレビュー)

 たきのりゅうたろうくんは、入学式を迎えました。今までずーっと楽しみにしていた小学校!新しい環境にドキドキわくわく。友だち百人作るため、りゅうたろうくんの頭の中には面白いアイディアがたくさん浮かびます。ともだちひゃくにんできるかな? きびしいせんせいだったらどうしよう?・・・誰しも感じたことのある悩みだと思います。りゅうたろうくんに友だちはできるのか?!どんな先生なのか!?ちなみに、シリーズものになっています。ぜひお子さんと一緒にシリーズ制覇してみてはいかがでしょうか。

 

『ふまんがあります』

ヨシタケシンスケ 作・絵  PHP研究所

(堀川紗楽先生のブックレビュー)

 大人ってずるいんじゃない?!どうして子どもだけ夜は早く寝なくちゃいけないの?大人は欲しいものすぐ買うのに子どもの欲しいものは買ってくれないの?どうしてすぐに「今忙しい」とか、「また後で!」とか言うの?などなど、誰しも子どものころに一度は思ったことがあるのではないでしょうか?子どものどうして?に困ったことのある方、ぜひ読んでみてください。私も子どもの疑問にこんなユニークな返しをしてみたいものです。大人も子どものころに思ったであろうどうして?が満載です。童心に帰ってお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがですか?

 

『もうぬげない』

ヨシタケシンスケ 作・絵  ブロンズ新社

(板垣里奈先生のブックレビュー)

 あ、失敗した。だめだな・・・と、マイナス思考になってしまう方はいらっしゃいませんか?この本に出てくる主人公は服が脱げなくなった状況(頭もすっぽりと隠れた状態)になっても、「脱げなくなったんだから脱がなきゃいいんだ!」と、プラスに考え、様々な試練に立ち向かっていくお話しです。私も落ち込んでしまうことが沢山ありますが、考え方ひとつでこんなにも物事が楽しく思えるのか、と勇気づけられました。あともう少し「自分で挑戦する力」を持って欲しいと願う保護者の皆様、ぜひこの本をお子様と一緒に読んでみてください。もしかしたらお子さんの頑張りスイッチを刺激できるかもしれません。

 

『おれさまは ようかいやで』

あんずゆき 作  あおきひろえ 絵  文溪堂

(山路紫央先生のブックレビュー)

みんなから怖がられていたようかい。ある日、星の子と出会ったことをきっかけに強がっていた少しずつ変わっていきます。誰かに助けを求められたことも、助けられたこともないようかいは、星の子を無事に空の世界へ連れていくことはできるのか・・・?! 関西弁で繰り広げられるユーモアたっぷりの作品です。

 

『スプーンのさじろうくん スプーンしんぶんのおはなし』

もりやしげやす 作  山口マオ 絵  小学館

(佐藤美樹先生のブックレビュー)

 カレーやシチューを食べる時に大活躍のスプーン。でも実はスプーンの仕事は食事の時だけではないのです。そんな知られざるスプーンの世界を、新聞社に勤めるさじろうが「しゅうかんスプーンしんぶん」で一番人気の「こんしゅうのスプーンさん」のコーナーで紹介されたお話を通して教えてくれます。さじまろさん(74歳)、さじのしん選手(21歳)のほか、様々なスプーンの活躍が気になる方は、ぜひこの絵本を手にとってみてください。毎週スプーンしんぶんが読みたくなってしまうかも!?

 

『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』

やぎたみこ 作・絵  講談社の創作絵本

(猪俣愛先生のブックレビュー)

 ここは「イソフラの国」。この国ではずっと昔から、人々が大豆を育てて生計を立てていました。ところが、先代のお殿様が亡くなり、新しいお殿様にかわると、状況は一変。なんと、大豆を作ることも食べることも禁止した「大豆禁止令」が突然お城から出されたのです。このピンチに立ち向かったのは、力を合わせて合体・変身をした「ダイズレンジャー」です。豆腐レッドや納豆グリーンらが繰り出す技の数々は、思わず笑ってしまうものばかりです。

 

『マーロンおばさんのむすこたち』

穂高順也 作  西村敏雄 絵  偕成社

(原 亜里沙先生のブックレビュー)

 マーロンおばさんには三人の息子がいます。もうすぐやってくる息子の誕生日をお祝いしようと、マーロンおばさんは手紙とセーター、マフラー、ズボンを送りました。待ちに待った当日、息子たちは忘れてはいけない大切なものを忘れてしまいます。思わずくすっと笑ってしまうような楽しい絵本です。

 

『どろきょうりゅう』

中川ひろたか 鈴木翼 作  市居みか 絵  世界文化社

(石山弥佳先生のブックレビュー)

 きょうりゅうずかんが大好きなてるくん。ある日、てるくんは砂場できょうりゅうのたまごそっくりのどろだんごを作りました。そのどろだんごから生まれたどろきょうりゅう。子どもたちと、どろきょうりゅうは毎日一緒に楽しく過ごすようになりましたが、ある夏の日、大変なことが起こってしまいます・・・。わくわくするような楽しいお話と、カラフルでほのぼのした絵が素敵な一冊です。ぜひ、読んでみてください。

 

『おこめようちえん』

苅田澄子 文  陣崎草子 絵  講談社

(眞柄香澄先生のブックレビュー)

 この絵本はお米の子どもたちが立派になって、卒園するまでを描いたお話です。おこめようちえんでお米たちは様々な経験をしていますし、子どもたちの園生活と重なるところもあります。また真人幼稚園の年長組はカレーパーティーに向けお米を育てました。この絵本を読むとより一層身近に感じるお米。最後は寂しいですが、立派に卒園しお米ならではの食べ物に変身します。ぜひお手にとって読んでみてください。

 

『ほしじいたけ ほしばあたけ』

石川基子 作・絵  講談社

(佐々木雅代先生のブックレビュー)

 この世の中は金・金・金。(いや?キン違い?)この世の中は菌・菌・菌だらけ・・・。バイキンまんが喜ぶ色々な菌でいーっぱい!もう一つ忘れちゃいけない菌がある。それはキノコ菌。今回のおはなしの主人公は、キノコのほしじいたけとほしばあたけ。二人はひなたぼっこが大好きで、とにかく身体をカラッカラに乾かすことに命を懸けている村の長老。そしてほしじいたけの口癖は「菌類みな兄弟。仲良く、仲良く!」。ある日、ほしじいたけが散歩をしていると、崖から落ちてしまった子どものキノコを発見。ほしじいたけは子どもキノコを助けられるのでしょうか?それは見てのお楽しみ・・・。干しシイタケを見るたびに、二人のことを思い出してしまう、そんな一冊です。*水で戻すときはご注意を!!

 

『パンツはちきゅうをすくう』

クレア・フリードマン 作  中川ひろたか 訳  講談社

(高橋沙季先生のブックレビュー)

 「地球の未来はパンツにかかっている!?」うちゅうじんたちがパンツを使って地球を救う物語です。「パンツを使って?」と不思議に思われるかもしれませんが、とにかくパンツが大活躍するんです。他にもシリーズがあります。「うちゅうじんパンツシリーズ」というものがあったなんて・・・。今まで知らなかったことを後悔しました。

 

『だいおういかのいかたろう』

ザ・キャビンカンパニー 作  すずき出版

(小林明日香先生のブックレビュー)

 湖で凍ってしまったダイオウイカのいかたろうを登園途中のゆめたくんが見つけて助けてあげるほっこりストーリー。原画はベニヤ板に描かれているそうで、絵本でもところどころに木目の質感が浮き上がっています。寒い日には作中に登場するイカダンスを踊ってぽかぽかになるのもおススメです! ぜひお手にとってご覧ください。

 

『あっ、ひっかかった』

オリヴァー・ジェファーズ 作・絵  青山 南 訳  徳間書店

(鎌田千秋先生のブックレビュー)

 フロイドという男の子の‘たこ’が木に引っ掛かってしまうところからお話は始まります。フロイドはこのたこを落とそうと自分の靴や猫のピッチを投げますが上手くいきません。次々に引っ掛かった物を落とすためにフロイドがとった行動とは?

 果たして木に引っ掛かってしまった物はどうなってしまうのでしょうか? 表紙の文字まで木に引っ掛かっていたり、投げられてしまった人たちの小さな呟きにもぜひご注目ください。

 

『びっくりゆうえんち』

川北亮司 さく  コマヤスカン え   教育画劇

(園長のブックレビュー)

 びっくりゆうえんちには楽しい乗り物がたくさんあります。なかでも人気なのは、ジェットコースター。これに乗れば誰でも奇想天外な冒険の旅に出られるのです。こんなジェットコースターが本当にあったら楽しいでしょうね! 実際にはあり得ない乗り物でも、絵本を開けば何度でも乗ることができ、私たちを不思議の世界へと連れて行ってくれる。これこそが物語や絵本の素晴らしさであります。さあ、この冬は、ご家族お揃いでびっくりゆうえんちに出かけてみてはいかがでしょう? あなたもきっと虜になりますよ!

 

『ゆきのひのいえで』

まるやまあやこ 作・絵  学研教育出版

(理事長のブックレビュー)

 妹の世話で忙しいお母さん。何かあるといつも叱られるのはまなちゃんばかりです。理不尽な怒りとさみしさで、降りだした雪の中、まなちゃんは家出をします。誰でも一度は経験したことのある、切なく、悲しく、少し大人になったような旅立ちの決意です。でもお母さんはそんなまなちゃんの気持ちをよくわかっていました。最後に降りしきる雪の中で、ふたりは堅く、堅く互いを抱きしめ合います。真っ白な初雪がふたりの深い愛と思いやりの気持ちを鮮明に浮き立たせます。

 

『ママがおばけになっちゃった!』

のぶみ 作  講談社

(理事長のブックレビュー)

 4歳のかんたろうくんを残して、ママは車にぶつかって死んでしまいますが、夜の12時を過ぎるとおばけになって会いにやって来ます。

「あなたを生んだこと、そのことのために生まれて来たんだと思ったわ」

「ぼくがママの子どもだってわかった?」

「もちろんよ!大好き!」「ぼくもママのこと大好き」

「ママに会いたい!」「私も会いたい!」

 子育ては大変なことも多いですが、共に生きて触れ合っていられることが、どんなにか嬉しく、楽しく、幸せなことなのか、熱く語りかけてきます。

 

 【さあ、真人幼稚園の先生がおすすめする「12月の絵本」はいかがでしたか? またまた新しい発見がたくさんありましたね。どうぞこれらを参考になさって、冬休みはお子さんと本屋さんや図書館などに出かけてみてください。それではまた次回をお楽しみに!】

 

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二学期の終業式を迎えて(27年度)

2015-12-22 15:50:00 | Weblog

 皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

  月日の経つのは本当に早いもので、本日無事に二学期の終業式を迎えることができました。今学期、そしてこの一年もまた保護者の皆様には大変お世話になり、心より厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 年間に三つある学期の中でもとりわけ期間の長いこの二学期。まだ残暑厳しい中、ビッグスワンをみんなで走ったマラソン大会を皮切りに、真人祭、音楽会を大きな柱として、ここまで様々な行事がおこなわれました。それらを全力で取り組むなかで、子どもたち一人ひとりが着実な一歩一歩を踏みしめ、一年が終わろうとしている今、本当に大きな成長を遂げてくれたように思います。

 明日から子どもたちは冬休みとなります。この冬休みの皆様のご予定はいかがですか。短い休暇ですがしばし体と心を休め、普段できないような経験をして、来るべき三学期に向けてたっぷりと英気を養ってもらいたいものと願っております。また年末年始にかけて遠方へのご旅行や、それぞれのご実家等へ帰省されるご家庭も多いことと存じます。道中くれぐれもお気を付けになって、楽しい休暇をお過ごしください。新年1月8日(金)の始業式にまた元気な子どもたちに会えることを楽しみにしております。

 それでは皆様、どうぞ良い年をお迎えくださいませ!

  

  本日は先日おこなわれました「餅つき会」の様子や、教職員が子どもたちに歌と演奏をプレゼントする「ミュージック・フェスティバル」、今年も終業式の後にやって来たサンタさんとの記念写真などをデジブックにまとめました。どうぞご覧下さい。

 デジブック 『12月の子どもたち』

 

 

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デジブック 『年長抹茶会・冬』

2015-12-11 16:10:30 | Weblog

 皆様こんにちは。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 全学年の音楽会が無事に終り、今週はほっと一息ついたような、穏やかないつもの園生活がおこなわれておりました。いつもいつも行事に追われ、根を詰めてばかりでは大人だって息切れがしてしまいます。やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、ぼうっとするときはボーっとする、そのメリハリが大切なのだと思いますし、自分が(あるいは自分たちが)成し遂げてきた事柄を振り返ったり、頭の中で整理したり、次への期待に胸を膨らませたりする時間は、実は私たち人間にとってとても重要で必要な時間であると私は考えます。とにかくひとつひとつの行事を精一杯、全力で取り組んできた二学期の子どもたちですから、ここからしばらくはそれぞれがそれぞれの想いを巡らせながら、のんびりと過ごしてもらいたいものと思います。

 さて、来週はいよいよお待ちかねの「お餅つき会」や「ミュージック・フェスティバル」などがおこなわれ、気が付けば二学期も最終コーナーを曲がろうとしています。風邪なども少し流行ってきておりますが、寒さに負けぬよう、私も元気いっぱい駆け抜けてまいりたいと思います。

 そんな今日は、昨日おこなわれた「年長組お抹茶会」の様子をデジブックにまとめてみましたので、どうぞご覧下さい。今月はいよいよ夏のキャンプで絵付けをした自分だけのお抹茶茶椀を使ってお茶を点てていただきました。粛々と茶会を進める子どもたちの姿は誠に凛々しく、頼もしい限りでありました。新年1月の「新年茶会」では、保護者の皆様をお招きして子どもたちがお茶を振舞います。どうぞお楽しみになさってください。

 それでは皆様、良い週末をお過ごしください!

 

 デジブック 『年長抹茶会・冬』

 

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デジブック『年中組音楽会2015』 と 『わかば・年少組音楽会』

2015-12-04 16:36:36 | Weblog

 皆様こんにちは。いかがお過ごしですか。平年よりずっと温かな日が続き、気象庁の長期予報でも今年は暖冬傾向との発表がありましたが、今日はまた冬型が強まり、ぐっと冷え込んできましたね。昨晩は夜通し雷が鳴って、断続的に霰が激しく窓を打っておりました。新潟や北陸地方ではこの季節の雷鳴を昔から「鰤おこし」などと呼んでいますが、佐渡沖あたりの寒ブリもぐっと脂がのって、一段と美味しくなる季節がやって来たなあと思うと、寒い冬が苦手な私も少しだけワクワク嬉しい気持ちになります。皆様は寒い冬はお好きですか?

 さて、先週は年中組の音楽会が無事に終わり、今週はいよいよわかば組と年少組の音楽会がおこなわれます。今日はリハーサルを兼ねた「子どもの音楽会」がおこなわれ、こちらも年中組、年長組に少しも引けを取らない堂々とした素晴らしい歌と合奏を披露してくれました。本当に子どもの持つ力は偉大であります。明日は保護者の皆様にも、そんなひとり一人の大きな成長をお感じいただけるのではないかと思います。どうぞ皆様、ご家族お揃いでお楽しみにお出かけください。お待ち致しております。

 そんな今日は、先週おこなわれた「年中組」と明日おこなわれる「わかば・年少組」の音楽会のできるまでの様子を二つのデジブックにまとめてみました。どうぞお時間のある時にごゆっくりご覧ください。

 

デジブック『年中組音楽会2015』

 

 

デジブック 『わかば・年少組音楽会』

 

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