われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

世界でたった一冊の本

2007-01-22 15:36:00 | Weblog
 皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
 先週は2月下旬から3月上旬並みの温かさで、穏やかな一週間でしたね。特に週末は春の訪れを感じさせるとてもよい日和でした。公園などに出かけられたかたも大勢いらっしゃったのではないでしょうか。この陽気のせいかどうかはわかりませんが、園内の様々な木々(例えば、桜やいちょうやあじさいなど)はかすかに芽吹き、少しずつ膨らみ始めているようです。草木は言葉を喋りませんがちゃんと生きていて、着実に春の訪れを察知しているのですね。春が待ち遠しいこの頃であります。

 さて、園内は各学年ごとにそれぞれ発表会に向けた活動が始まっています。それぞれのクラスの演目はすでに決定してしていますので、何の劇をやるのかお子さんにぜひ質問してみて下さい。
 そんな発表会の活動ですが、トップバッターの年長組などはクラス内の練習がかなり進行しているようです。
 年長組の発表会の大きな特長のひとつに子どもたちひとりひとりが個人個人の台本を持つ、というのがあります。これは文字や言葉といったものに興味を持ついまだからこそとても有効なテキストとして、例年年長児のみ持たせています。ご覧頂けばお分かりかと思いますが、これは大人の演劇でも通用する本格的な台本で、役ごとのセリフやト書き(劇の流れや役者の動き)がきちんと書かれています。長いお芝居の全体像を全員が把握できるよう、また自分以外の役についてもセリフや動きがわかるよう、この様な台本を作っているわけですが、テキストを使って授業をおこなう小学校へもつながっていく活動でもあります。

 この台本は毎日家庭に持ち帰ってよいことになっていますので、ぜひご家庭でもそれぞれ役を決めて読みあったり、実際に演じてみたりして劇ごっこを楽しんでいただければと思います。まさかとお思いかもしれませんが、いざやってみるとこれが結構楽しいのですね。家族みんなですっかりお芝居にハマってしまいました、というご家庭を私は何組も知っています。皆様もぜひお試しあれ!

 子どもたちにとっては世界でたった一冊の、自分だけの台本。彼らはまるで宝物のように大切に大事そうに扱っています。本当に宝物なのです。そしてそれがどんなに尊いものであったか、かけがえのない一冊であったか、いつか大人になってもう一度手にしたときに懐かしさとともに知ることでしょう。
 いずれにしても、今年はまたどんな素敵なお芝居が出来上がっていくのか、今からわくわくしている今日この頃であります。どうぞお楽しみに!


【今日の一枚】
先週のある日、朝からたくさんの子どもたちが園庭に出て遊んでいるので見にいってみると、砂場では年少の子どもたちがみんなで協力して大きな穴を幾つも掘っていました。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新年茶会(あお) | トップ | 運動場で稽古が始まる。(ばら) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事