われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

真人幼稚園の先生が選ぶ絵本・7月の絵本 (30年度)

2018-07-26 10:35:00 | Weblog

 皆さんこんにちは。

 今年度も真人幼稚園の先生方による絵本の紹介をおこなってまいります。これは年間二冊の絵本をそれぞれが書店などで選び、教職員同士で読み聞かせをしたり、それぞれ絵本を選んだ理由や見どころなどを発表し合う、教員研修の一環としておこなっている取り組みです。そこで紹介された作品をぜひ皆様のご家庭にもお勧めしたいという願いから、毎年1・2学期末にこのような形で発表させていただいております。

  さあ、今回はどんな絵本が選ばれたのでしょうか? それぞれ作品を選んだ先生がブック・レビューを書いていますので、それらを参考になさって、この夏はぜひ親子で絵本に親しんでみてはいかがでしょうか。

  なお、それぞれの作品は園の図書に収蔵され、さっそく貸し出しをおこなっています。

 

『がまばあさん』

マットかずこ 文・絵   ハッピーオウル社

(池田 和先生のブック・レビュー)

町はずれの家に住んでいるがまばあさんは、いつもぐつぐつおなべをかき混ぜていました。なんでも昔は魔法使いの弟子だったのです。がまばあさんはみんなに意地悪をしていたので、町の人たちはがまばあさんを避けていました。あることをきっかけに子ガエルと仲良くなったがまばあさんは、風邪や病気をしている町の人に薬を作って渡してあげました。町の人に“ある言葉”を言われて、がまばあさんは意地悪をしなくなりました。その“ある言葉”とは?とてもすてきなお話です。

 

『どしゃぶり』

おーなり由子 文   はたこうしろう 絵   講談社

(伊藤美希先生のブック・レビュー)

 この絵本は一人の男の子が雨の匂いや音、雨の強さや面白さを身体全体で楽しんでいる様子が描いてある絵本です。男の子の表情やイラストの描き方、雨を見る目線の違いから雨の面白さ、美しさ、生き生きとした様子、雨の遊び方、楽しさを絵本の中に入り込んで体験できるとても面白い本です。雨が嫌いなお子さんもきっと雨が好きになれます!ぜひ一度手にとって読んでみてください

 

『ミカちゃんのひだりて』

中川洋典 作・絵   ひかりのくに

(井関麻衣先生のブック・レビュー)

 アリをじーっと見たり、空をぼーっと眺めたり、人とは少し違うところのある左利きのミカちゃん。その左手は何故かいつもユラユラ揺れています。そんなミカちゃんが気になり、ミカちゃんを知っていくうちに大好きになっていく主人公のユリちゃん。そんな中、クラスで発表会の劇の準備をしている時にある男の子がミカちゃんを強い口調で責めてしまいます。さあ、ユリちゃんはどうしていくのでしょうか?自分とお友達の違いを認める大切さ、思いやりについて考え育ませてくれる一冊です。最後は心がホッと温まるお話になっています。ぜひ読んでみてください。

 

『ケチャップれっしゃ』

ザ・キャビンカンパニー 作・絵   すずき出版

(佐藤美樹先生のブック・レビュー)

 『けちゃ けちゃ けちゃ けちゃ

  けちゃ けちゃ けちゃ けちゃ』

 真っ赤なボディーがまぶしいケチャップれっしゃが今日も元気に出発です!!

 駅で待っているお客さんは、ホットドック、オムライス、スパゲッティーと、それぞれ食べ物を持って待っています。そう、どれも味の決め手はケチャップですね。お客さんはみんなケチャップれっしゃにケチャップをかけてもらうことを楽しみに待っているのです。

「けちゃけちゃ」や「ぷぷぷぷぷっちゅー」の言葉の響きも楽しいです。暑い夏はこの真っ赤な一冊から元気を分けてもらいませんか?

 

『おてんとうさまが みてますよ』

山本省三 作  日隈みさき 絵   PHP研究所

(石山弥佳先生のブック・レビュー)

 「おてんとうさまがみてますよ」

ぼくがいたずらをしていると、ママがこの頃いう口癖。

おてんとうさまって、わるいことばかりじゃなくて、いいことしててもみてるのかな?

・・・みなさんはおてんとうさまの目をぬすんで悪いことしてませんか・・?

日本の心を伝える心温まる一冊。

ぜひ読んでみてくださいね。

 

『ぼくからみると』

高木仁三郎 文   片山健 絵   のら書店

(新保欣位先生のブック・レビュー)

 舞台は夏休みのある日の昼過ぎのひょうたんいけ。

 主人公はというと・・・なんといないのです。ページをめくるごとに主人公が変わり、様々な「ぼくからみると」の風景が広がります。一度見ただけでは気が付かない、絵に隠れている生き物がたくさん存在し、毎回読むごとに「わあ、こんなところに○○が!」と新しい発見が生まれます。色々な目線で描かれている作品で、文章よりも絵に大注目し、様々な風景をぜひ楽しみ、その生き物の気持ちをぜひ感じてほしい! そんな一冊です。

 

『れいぞうこからとーって!』

竹与井かこ 作   アリス館

(猪俣愛先生のブック・レビュー)

 「お手伝いしたいこいませんか―?」「はーい!」うさぎの冷蔵庫には野菜がいっぱい。からすの冷蔵庫には木の実がいっぱい。様々な冷蔵庫があり中身もいろいろ。読むだけではなくクイズのようにもなる絵本は珍しいのではないでしょうか?探す食べ物を変えれば何十回、何百回も楽しめる、とっても楽しい絵本です。ぜひ機会があれば読んでみてください。

 

『さらじいさん』

はせがわはっち 作  ブロンズ新社

(佐々木雅代先生のブック・レビュー)

 おじいちゃんからもらった古い変なお皿。

(これがもう、なんでも鑑定団に出てきそうなお皿!)

ある日、ドーナツを食べようとお皿にのせたら、手がにゅーっと伸びてきて、お皿の中に引き込まれてしまった。そして、お皿の世界でさらじいさんとの追いかけっこが繰り広げられるのだ。ドーナツは取り返すことができるのでしょうか…。

 古伊万里のお皿の絵柄と細かさと青色がとても素敵で魅力にはまっていきます。女の子と一緒に引き込まれた黒猫のくーちゃんが、どのお皿にも迷い込んでいるので、見付けてみるのも楽しい一冊です。さあ、この絵本の鑑定はいかに!!

 

『やまぼう』

かべやふよう 作  アリス館

(青木涼香先生のブック・レビュー)

 やまぼうという山のお話です。海に入ってみんなと遊ぶのがやまぼうの夢! そのために歩く練習を始めたが…? 果たしてやまぼうは歩いて海へ行けるのでしょうか?

 夢を叶えるために努力する事や、友達からの応援の大切さが感じられる絵本になっています。ぜひ読んでみてください。

 

『あし にょき にょき にょき』

深見春夫 作  岩崎書店

(板垣里奈先生のブック・レビュー)

 ある日、主人公のポコおじさんの家の庭に大きな豆が落ちてきました。食べてみるとなんと!左の足がにょきにょき伸び始めたではありませんか。

 森を抜け町の中に入っていくと、ポコおじさんの足は車をよけ、どんどん進んでいきます。一方、別の方向からは車や建物を壊しながらやって来る困った足がやって来ます。ここからは二つの足の対決です!勝負の行方はいかに!ユーモアたっぷりなお話でありつつ、周りの人に優しく愛されるポコおじさんの足のようになりたいな、と考えさせられる素敵な一冊です。ぜひお手にとってご覧ください。

 

『チトくんとにぎやかないちば』

アティヌーケ 文  アンジェラ・ブルックス・バンク 絵   徳間書店

(鎌田千秋先生のブック・レビュー)

 このお話の舞台は西アフリカの市場です。チトはお母さんと市場にやって来ました。市場はとても賑やかで、お母さんにおんぶされたチトがキョロキョロしていると、お店の人たちが次々とチトに美味し物をくれました。一つ食べると残りをお母さんの頭の上のカゴに乗せていくチト。そんなこととは知らずに買い物に夢中になっていたお母さんはびっくり!

 色彩が豊かで市場の様子がとても楽しいお話です。ぜひお子さんとご一緒にページをめくりながら買い物気分を味わってみてください。

 

『おによりつよい およめさん』

井上よう子 作   吉田尚令 絵    岩崎書店

(本間里穂先生のブック・レビュー)

 ある山奥に村人を困らせるぶっとい角が生えた鬼が住んでいた。そんなある日、鬼は村へ嫁を貰いに行くことに…。しかし、そのお嫁さんはどんな人? 鬼より強いとは一体?

 1ページめくるごとに変わっていく鬼の気持ちと、その表情にも注目です! 心温まる創作民話。お子さんだけでなく、ご家族みんなで楽しめる一冊となっています。ぜひご覧ください。

 

『あかんぼっかん』

ザ・キャビンカンパニー 作   偕成社

(園長のブック・レビュー)

 海に浮かぶ小さな島。ある日、この島が突然噴火し、巨大な赤ん坊が生まれる。赤ん坊はどんどん大きくなり、山のように隆起していく。口から噴煙を上げ、大量のおならを放出し、澄んだ涙は清流となって流れ出す。そして命の源であるようなこの赤ん坊のまわりに、やがて多くの生き物たちが集まってくる。孤島の誕生と赤ん坊の成長のイメージを重ね合わせた、これは生命の力強さ、美しさへの讃歌である。と同時に、本来保護し育てるべき対象である赤ん坊によって、実は私たちこそ生かされ育てられているという、子育てをするすべての生き物の本質を見事に突いている。作者ザ・キャビンカンパニーの熱い熱い想いがひたひたと胸に迫ってくる。この素晴らしい絵本を皆様もぜひ一度お手にとってご覧ください。

@   @   @   @   @   @   @   @   @   @ 

 さて、今回の先生方が選んだ絵本の紹介はいかがでしたか? 

 しんじんようちえんの子ども達は本当に絵本が大好きです。元気いっぱい遊ぶときは遊び、思い切り体を動かす。一方で、集中して絵本を読んだり、何かを作ったり、友だちや先生の話に耳を傾けたり、そういったこともとても得意です。その静と動、集中と発散のバランスが子どもの成長にはとても重要なのだと思います。そのような意味においても、心と体を鍛えるために絵本はとても大切なツールです。そしてなにより、お気に入りの特別な一冊があるということは、子ども達にとって何物にも代えがたい宝物であり、生涯にわたりその子どもを支えてくれる(時に本当に勇気づけてくれる)大切な財産になるはずです。ぜひこれらのレビューを参考にして頂きながら、本屋さんに親子で足を運んで頂き、お子さんと自分だけのお気に入りの一冊を見つけてみてはいかがでしょう。書棚の片隅で絵本たちは皆さんに発見されるのを待っています。

 それでは皆様、素晴らしい夏をお過ごしください!

 

【教職員募集のお知らせ】

当園ではただいま教職員の募集をおこなっております。

1.幼稚園教諭(31年度4月新規採用予定)・・・2~3名

2.教育補助員(30年度9月採用予定)・・・1名

それぞれ、新卒既卒・経験の有無を問いませんが、幼稚園教諭は幼稚園教諭2種免許以上の資格が必要です。教育補助員は資格はいりません。

応募の詳細、採用までの流れ、待遇等につきましては直接園までお問い合わせください。またご希望の方には園の見学や就職に関する詳しいご説明をさせていただきます。

この求人募集の締め切りは平成30年8月18日(土)までといたします。

よろしくお願いいたします。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さらばエペレ | トップ | 残暑お見舞い申し上げます »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事