われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

10月の光と風のなか

2006-10-18 16:25:25 | Weblog
 穏やかな日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。
 
 園庭ではいま、柿や姫りんごやイチジクや花梨などが実をつけ、子どもたちはそれをもぎ取ろうとしてあれやこれやと様々な方法を編み出しています。一番手っ取り早いのはみんなで木をゆするというものですが、中にはどこかから見つけてきた棒切れで取ろうと片手に持ち目一杯背伸びしてみる者がいたり、するすると器用に木登りしてあと一歩で手の届きそうなところまで行ってしまう者がいたりと、実に様々であります。『2001年宇宙の旅』というキュブリックの古いSF映画の冒頭に類人猿が人類の歴史上はじめて「道具」というものを手にする瞬間をイメージした印象的なシーンがありますが、木になったこれらの果実たちを必死に取ろうと工夫するこの子どもたちを見ていると、人類の壮大なる進化の過程を垣間見る思いがいたします。
 人類の英知はこんな些細な日常の中で磨かれ、鍛え抜かれてきたのでしょう。たぶん。

 さて、10月も後半にさしかかり園内は真人祭に向けた作品制作一色となっています。年少組はお面やおみこし作りが始まっています。年中組は紙粘土制作。年長組は恒例の木工制作。設計図を書くところから始まり、先週今週と一斉保育だけでなく自由時間も使ってじっくりと作品に取り組み、大変な集中力で制作を行っています。そんなわけでこの頃は一日中かなづちで釘を打つ音が園内に鳴り響いているわけですが、私たちスタッフにとってはこれは本当に楽しみな、嬉しい音なのであります。
 トントンかんかん、とんとんカンカン。
 つまりこの音は年長の子どもたちがこの園で何がしかの時間を私たちとともに暮らすうちに、いま名実ともに真の年長児として立派に育ったのだということを、高らかに宣言しているのです。われらしんじんの子どもたちを代表するにふさわしい、立派な年長児となったことを象徴しているのです。
 今年の子どもたちも集中した時間の長さに比例して、ひとつひとつがとてもしっかりしたものになってきているように思います。見事な大作となりそうなものもあり、完成が楽しみなところであります。保護者の皆様もどうぞお楽しみになさってください。

 10月の光と風のなか、子どもたちは充実した毎日を過ごしております。


【今日の一枚】
先日おこなわれたきいろ組の研究保育でのひとコマ。この研究保育は全クラスが毎月順番に行っているもので、重要な園内研修のひとつであります。この日は劇ごっこで『ももたろう』をみんなでやりました。
 
 
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