「待つ」
まえだ かん
待つ
庭に植えた朝顔の種が芽をだすまで
待つ
朝顔の芽が蔓を伸ばし蕾をつけるまで
待つ
朝顔の蕾がある朝しずかにひらくまで
待つ
朝顔の花がしおれやがてぽとりと落ちるまで
待つ
ぽとりと落ちた花のあとにかたい種のふくらむまで
待つ
種を包む殻が割れきみの小さな手のひらにのるまで
待つ
秋が来て冬が来て春が来てまた新しい夏の来る日まで
待つ
ただ待つことのできるひとだけがいのちの尊さを知る
*子どもたちが園庭の花壇に植えた朝顔がこのところ見る見るうちに蔓を伸ばし、あちらこちらで小さな花も開き始めています。さっそく見つけた何人かの子どもたちが嬉しそうに私に知らせに来てくれました。あれから一年、ながい冬を越えた種は新たなる命の息吹きとなって花開き、今年もまた夏が始まろうとしています。
まえだ かん
待つ
庭に植えた朝顔の種が芽をだすまで
待つ
朝顔の芽が蔓を伸ばし蕾をつけるまで
待つ
朝顔の蕾がある朝しずかにひらくまで
待つ
朝顔の花がしおれやがてぽとりと落ちるまで
待つ
ぽとりと落ちた花のあとにかたい種のふくらむまで
待つ
種を包む殻が割れきみの小さな手のひらにのるまで
待つ
秋が来て冬が来て春が来てまた新しい夏の来る日まで
待つ
ただ待つことのできるひとだけがいのちの尊さを知る
*子どもたちが園庭の花壇に植えた朝顔がこのところ見る見るうちに蔓を伸ばし、あちらこちらで小さな花も開き始めています。さっそく見つけた何人かの子どもたちが嬉しそうに私に知らせに来てくれました。あれから一年、ながい冬を越えた種は新たなる命の息吹きとなって花開き、今年もまた夏が始まろうとしています。