Progress

日々一歩ずつ前に進むために書き綴ろう…。自分の中のちょっとした変化を大切に…。

男の頭のハゲ

2007-04-17 05:55:11 | 随想
今日はなんとも変わったタイトルですが、気になる方も気にならない方もしばら
くお付き合いを…。


竹内久美子さんが著書「男と女の進化論―すべては勘違いから始まった」(新潮
文庫)の中で、どうして男がハゲになるのかを次のように指摘しています。


「男がハゲるのは、はっきり言って女に嫌われ、女を遠ざけるためで、それは本
 来遺伝子の陰謀である。

 人間は裸のサルとなったが、頭髪を後生大事に残している。それと言うのも、
 男と女は毛づくろいをし、互いに親愛の情を確かめあうために是非とも必要だ
 からだ。

 その頭髪を、しかも、他人にしか毛づくろいできないてっぺんの部分を欠落さ
 せるということは、以後一切他人とは毛づくろいしません、といういわば毛づ
 くろい関係の放棄を意味することになる。」(上記著書より抜粋)


でもなぜ女に嫌われ、遠ざける必要があるのでしょう?彼女はさまざまな考察の
上で次のような結論を得ています。


「中年になっても精力が強く、しかも無責任に繁殖することをあまり得意としな
 い男は、彼自身の扶養義務のある子の生存を保障するため、女に嫌われなくて
 はならない。ハゲはそのための手段である。」(上記著書より抜粋)


要は、自分で責任を持って子どもを育てられないと判断した場合、自分にまだ子
作りできる能力があってももうできない、と女性にアピールする上で、ハゲにな
って嫌われるようにする・・・ということなんです。


おもいろい結論ですが、彼女のこのような結論に至った”さまざまな考察”につ
いては、本を読んでみてください。


私の場合、ハゲたらフランスにでも行くかな(フランスではハゲは知的象徴でモ
テると聞いたことがあります…)ぐらいにしか考えていませんでいたが…(笑)

本をたどればハゲ自体が社会変動を起こす1つの生物学的理由なんて考えると面
白いものですよね。


すべての事象には原因・根拠ががある・・・。物事を複眼的に見つめると面白い発見
はいろいろとありますし、当たり前を当たり前とせず、どうしてそうなのか考え
てみるのもいいのかもしれませんね。


そう、科学がすべて”根拠ある推論”から始まるように…。