車で○○の家へと向かった私たちではありましたが、彼女の心をどう学校へと向
けさしていくのか…、全く確証があるわけではありませんでした。
車内を包み込む不安…、4人はそれを察してか、○○のことには一切触れず、取り
留めのない会話を交わしていました…。
やがて○○宅に到着し、○○を車に迎え入れましたが、表情はいつもと違い、少
しこわばった感じに見受けられました。そんな彼女が車内に入ってす . . . 本文を読む
昨日は前期終業式…学校はすぐに終わるはずでしたが、私のクラスだけはそうで
はありませんでした。
理由は、今、学校を辞めるとほぼ決断しているある女子生徒を待つため…。
先日行われた体育大会で、私のクラスは見事学年総合優勝を飾ることができまし
た。
ただ、体育大会が始まるまでは、これまで男女間の人間関係が希薄で、クラスの
まとまりという点では欠けていたクラスだったので、私自身、正直、 . . . 本文を読む
北海道ではコスモスが咲き、気温的にも秋を感じさせる…そんな感じです。
秋と言えば、食欲の秋、読書の秋…いろいろありますが、ひらひらと落ちる落ち
葉を見ながら、ひとり恋の気分に浸るなんてこともありますよね。
そこで、今日はスウガク的に思考して、恋愛成就の秘訣を考えてみたいと思います。
例えば、12と18という2つの数字があるとき、これらをそれぞれ割りきることの
できる一番大きな数 . . . 本文を読む
プロ野球の方は、セ・パともに混戦が続いていますね…。
北海道日本ハムファイターズのファンとしては、昨日の劇的な逆転勝利に酔いし
れているのですが…これからどうなるのか、まだまだ見逃せません。
ところでみなさんは川上哲治という方を知っていますか?
この人はかつて「打撃の神様」とまで呼ばれた巨人の名選手です。
この川上さんが若かった頃は、下宿先の大家さんの嫌われ青年だったといいま . . . 本文を読む
昨日は中秋の名月でしたね…。
北海道の天気は雨…あいにく月を愛でることはできませんでしたが、全国的には
どうだったんでしょうか?
ところで、中秋の名月に八条宮智仁親王が自身で造営した桂離宮で詠んだ歌に次
のようなものがあります。
月をこそ親しみあかぬ思うこと 言わむばかりの友と向かひて
実に詠み手の孤独感が伝わってくる句ですよね…。
月にはそんな孤独感を想起させる何 . . . 本文を読む
ここ数日、少年少女が父親を斧で殴るという殺人(未遂)事件が相次いで起こっ
ていますよね。
そこに表れてくる家族の問題…、確かに今、急激に家族のあり方が変化してきて
いるような気がしてなりません。
実際、昔は“一家団欒”という言葉のとおり、自然と家族が集まっていたと思い
ます。
食事のときなどは、静かに食事をみんなでとる…という風習もあって、一見コミュ
ニケーションが取れていないよ . . . 本文を読む
最近アドバルーンを全く見なくなりましたね…。
昔は遠くまで店の情報を伝達する広告塔としては画期的なものでしたが、今や情
報化の時代…様々な情報メディアによって情報が溢れているので、その存在意義
が薄れてしまったのかもしれませんね。
ところで、アドバルーンはヘリウムや水素など空気より軽い気体を入れた気球を1
本のロープでくくりつけられたもので、風に煽られながらもなんとか空中を漂い、
. . . 本文を読む
天童荒太は、『包帯クラブ』を書くにあたって、主人公のワラやディノなどが住
む架空の街”久遠市”に関して、その街の地図だけでなく、歴史・背景などをも
考え抜いています。
さらに、登場人物一人ひとりについても生育暦や各年齢で起こった事実に関する
想いまで、ノートに精緻に書き綴っているのです。
そこまでこだわっている理由…それは次の彼の言葉が物語っています。
「氷山と同じで、見えない部分 . . . 本文を読む
三者懇談で同席していたお母さんが私にこう漏らしました。
「先生、正直に言うと、私は以前学校にある先生に対する抗議の電話を入れたこ
とがあるんです…。
それはその先生が私の息子はこういう人間だ…と決め付けて指導の言葉を投げ
かけたからです…。
教師は一度問題を起こすと、この生徒はこういう人間だ…とレッテルを貼った
上に、そのような角度からしかその子の言動を判断しな . . . 本文を読む
昨日、久しぶりに映画をビデオで見ました。(というより、昨日から今日にかけて
と言った方がいいかもしれません…)
観た作品は『オペラ座の怪人』・・・何も考えずに映像に没頭できる、つかの間の休
息を楽しみました。
作品のストーリーは…
19世紀のパリ、オペラ座では謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件
が続発していた・・・。
美しきオペラ歌手クリスティーヌは、そのファントムを . . . 本文を読む
みなさんは、友達の一言に何を感じ、どんな言葉を相手に返すことができていま
すか?
また相手の目や表情から何を感じ取り、どんなメッセージを発していますか?
この1つ1つのやりとりへのこだわりが人間性とか、思いやりと言われるものの
ような気がします。
言葉や態度はそれぞれでも、思いは同じようにありますから、そこに人間性が表
れてくるものでしょう…。
ですから、相手の思いをすくい、声 . . . 本文を読む
人間は五感を頼りに様々な情報を脳で処理・分析し、行動していますよね。
ただ、それはあくまでもそれは自分がフォーカスを当てた世界です。
一見客観的に見ているようでも、すべては自分が中心で世界が回っています…。
例えば、美術では何が美しいのか…その作品に見る価値は人それぞれですよね。
だからこそ逆に、自分に見えない美や優しさ、心の機微なども山積しているのは
事実でしょう。
近頃、 . . . 本文を読む
聖徳太子の「和を以って尊しとなす」の言葉を引用せずとも、日本の国民性の1
つによく和を重んじるということが挙げられます。
けれど、その和の裏には、相手の気持ちを配慮した思いやりが必要なのは言うま
でもないでしょう。
ただ、そんな相手への思いやりを、他人に対する気兼ねと混同していることはな
いでしょうか?
最近の子どもたちを見ていると、自分ひとりでお手洗いへ行くことができません。
. . . 本文を読む
唐突ですが、みなさんの友達を思い浮かべてみてください。
その相手に対して、自分はどういう立場にいますか?
オノレ・ド・バルザックは次のようなことを言っています。
「友人同士、自分のほうが、相手より少しは優れていると思っているかぎり、
その友人へ対する友情は続く」
確かに、自分は人よりもどこか優れていたい、もしくはこの優れているなどといっ
た気持ちはどこかで持っているも . . . 本文を読む