『「私塾」のすすめ』…これは、まさに現代の『自助論』である。
確かに二人が見据える教育対象、自己啓発の方法論などは全く違う。
それは2人のもつ人生の課題意識からくるものであろう。
実際、斉藤氏は身体性を土台にコミュニケーションと学びを追求、教育の対象を
全方位的に捉え、万人共通に通ずる型の訓練により技化する、自己修養のモデル
化を目指している。
また、梅田氏は上を伸ばしながら、ネ . . . 本文を読む
昨日は、『夕学五十講』…野田稔氏の講演を聞いてきました。
<要約>
●元々温暖湿潤で、いざというときに癒しとなる安全構造があった日本の感情が
壊れてきている。それの象徴が、会社、学校、家庭…。
●人と人とのBasicな関係が相互関係がバブル崩壊後急激に変化
→・「組織全体」の評価から「個人」の評価重視
・「情緒」より「論理」優先
・「いつか」より「今」を重視
・EV . . . 本文を読む
昨日の午前中、勝間和代さんのトーク&サイン会の前に、斉藤孝さんの講演会に
行ってきました。
演台の前に立って身振り手振りを交えながらの1時間…。
その中には、教育、身体性、日本語に関わる専門的知見はもちろんのこと、人を
惹きつける話術、人を巻き込んで話を展開する演出のうまさ…などなど、教師と
して学ぶことが多かったです。
内容に関しては…余りに1時間の中に凝縮されていたのです . . . 本文を読む
今回の『プロフェッショナル仕事の流儀』は歌舞伎役者・坂東玉三郎さん…。
女方として、究極の美、つまりそこにただ咲いているだけの花のような無意識の
美を追求するために、遠くを見つめるのではなく、明日の舞台のことだけを考え
る…そんな坂東さんの1日に賭ける役者魂に心打たれました。
無意識の美…それはおそらく論理や概念で表せるものではないでしょう。
そこにあるのは感覚…。
現在の . . . 本文を読む
今回の『プロフェッショナル仕事の流儀』は鮨職人小野二郎…。
彼の、仕事に自分を合わせる姿勢に、改めて自分を戒められる思いがしました。
自分の選択した仕事がほんとに自分の才能や個性を表現しうるものなのか…その
問いは常に私たちの頭を巡るものです。
そして、その問いと葛藤しているうちに人生の貴重な時間が失われていってしま
うということが多いのではないでしょうか。
けれど、そういった . . . 本文を読む
車を走らせていたら、街頭の木々の葉の黄色と赤色のコンストラストに目を奪わ
れてしまいました。
ちょうどイチョウとモミジの木の高さが違うため、黄色と赤色とが層状になって
見えるんですね。
ただ、風に吹かれて散り、車道に散らばっている落ち葉もかなりの量…。
そんな一コマに、秋から冬への着実な変化を感じました…。
それからしばらく車を走らせていましたが、ふとそんな木々を近くで見てみよ . . . 本文を読む
北海道ではコスモスが咲き、気温的にも秋を感じさせる…そんな感じです。
秋と言えば、食欲の秋、読書の秋…いろいろありますが、ひらひらと落ちる落ち
葉を見ながら、ひとり恋の気分に浸るなんてこともありますよね。
そこで、今日はスウガク的に思考して、恋愛成就の秘訣を考えてみたいと思います。
例えば、12と18という2つの数字があるとき、これらをそれぞれ割りきることの
できる一番大きな数 . . . 本文を読む
『茂木健一郎 クオリア日記』(2007/08/03)の「思いっきり突っ張って」を読んでいて、
ふと手塚治虫さんの生き方が頭をよぎりました。
ぼくが子どもの頃、いじめられ続けるのが嫌で、自分の得意なことを持とうと
考え、手品に挑戦したり、漫画を描いたりしたことはすでにお話しました。
昆虫が好きだったので、昆虫採集や虫の絵を描くことにも随分のめりこみまし
た。
そして、大 . . . 本文を読む
命の連鎖の中に人間はいる…そのような人生哲学のもと、アイガモ農法という生
態系の営みを利用した、農薬を使わない米作を実践している古野隆雄。
そんな彼は、天候などの予測不能な条件と向き合いつつ、長い年月を費やし、こ
の1つの農業体系を完成させた。
けれど、彼の農業へのあくなき挑戦は続く…乾田直まきという今のアイガモ農法
の進化形の完成へ向かって―。
ところで、ロバート・ヒリヤーとい . . . 本文を読む
人は1つの物事に対して、実行する前に完成度を追求して、用意周到に準備がで
きるまでじっくり構えるタイプの人もいれば、結果は後からついてくるだろうと、
考えるよりまず行動…なんていうタイプの人もいるでしょう。
でも、実際にはこの2つのタイプを比較した場合、どちらの方が物事を達成する
可能性が高いのでしょうか?
私は後者の方だと思います。
確かに準備をしっかりと行うことは大事です。た . . . 本文を読む
デザイナーという夢を小学校の頃から追い求め、父のアドバイスからその思いが
確信となった、吉岡徳仁…。
高校卒業後デザインの専門学校に進学し、今では空間工業デザイナーとして名を
馳せています。
小学生から絵をかくのが大好きで、その特技を生かす道を見事掴んだ彼の生き方を
『プロフェッショナル仕事の流儀』を観ていて、ある卒業生のことを思い出しました。
彼女は高校生当時、将来はアニメの声優になりた . . . 本文を読む
先日の『プロフェッショナル仕事の流儀 トークスペシャル part3』より…。
会社に関わる天文学的なデータを常に自分の頭で整理し、即決即断をモットーと
する坂本幸雄さん…そこには、社長としての覚悟と誇りが見られます。
実際、リーダーの求められる資質として、部下の幸せを願うとともに、会社の明
確なビジョンを示すことで、ある種の夢を共有して進む…そのようなことを大事
にしています。
つまり坂本 . . . 本文を読む
鈴木成一さんは、「ブレーブ・ストーリー」「鉄道員」「金持ち父さん貧乏父さ
ん」などを手がけた装丁デザインの第一人者です。
月に60件もの装丁デザインを抱える鈴木さんは、対象となる本をしっかりと読
みこなし、その内容の本質を装丁のデザインにすることにこだわります。
そこには自分の中の解答を追い求めるという信念があるのですが、その信念を貫
く上で、一つの作品に労力と時間を費やすも納得のいくものが見 . . . 本文を読む
日本では自分の席を確保しようと、開いた座席へなだれ込んでいく光景は普通に
見かけますが、老人や赤ちゃんをおぶった婦人の方などに席を譲るという場面に
はあまり遭遇しません。
ところが、アメリカではそのような方々を見ると、すぐ座席を譲ることが文化と
して根付いているようです。
アメリカは“人種の坩堝”と言われるように、いろいろな人種の方が集まってい
るので、相互扶助の精神が宿っているのかもしれませ . . . 本文を読む
先日観た『プロフェッショナル仕事の流儀』では、競馬調教師・藤沢和雄さんを
採り上げていました。
馬に合わせた練習メニューを行う「馬なり調教」を行っている彼の念頭には、目
先の「一勝」よりも馬の「一生」を大事にするという信念があり、一頭一頭の馬
をしっかりと見つめ、育てることを志しています。
そんな藤沢さんが番組内で漏らした、いかにも人生観を象徴しているような次の
一言が印象的でした…。
. . . 本文を読む