Progress

日々一歩ずつ前に進むために書き綴ろう…。自分の中のちょっとした変化を大切に…。

かけがえのない存在

2007-04-14 05:38:59 | 随想
みんさんもよく知っている『星の王子さま』で、王子さまにキツネが次のように
語るシーンがあります。


おれの目から見ると,あんたは,まだほかの十万もの男の子とべつに変わりない
男の子なのさ。

だから,おれはあんたが,いなくたっていいんだ。あんたの目から見ると,おれ
は十万のキツネと同じなんだ。

だけどあんたがおれを飼いならすと,おれたちはもうお互いに,離れちゃいられ
なくなるよ。あんたは,おれにとって,この世でたったひとりのひとになるし,
おれは,あんたにとって,かけがえのないものになるんだよ……。

もし,あんたが,おれと仲良くしてくれたら,おれは,お日さまにあたったよう
な気持ちになって,暮らしてゆけるんだ。

足音だって,今日まで聞いたのとは,違って聞けるんだ。ほかの足音がすると,
おれの穴にすっこんでしまう。でも,あんたの足音がすると,おれは,音楽でも
聞いている気持ちになって,穴の外にはいだすだろうね……。


誰しも自分が孤独だ、孤立している…という瞬間はあります。自分の周囲で起こ
ったことに我を忘れてしまい、周りがすべて黒く見えるような…そんな瞬間が。

でも、そんな中にも必ず”かけがえのない存在”の人、モノはいるはずなんです。


絶望の淵にいることときに救いの手を差し伸べてくれる、また声をかけてくれる
…そんなストレートな優しさをかけてくれる場合。

逆に、この場は相手の心の整理のために声をかけずにじっと我慢して相手の様子
を見守っている場合…。

”かけがえのない存在”の関わり方にはさまざまな形があると思います。


そんなざまざまな形を自分の心で捉えられるか、どうか…それで”かけがえのな
い存在”になるかどうかが決まってくるのでしょう。


さらに、自分の周囲で起こる事実もすべて自分のために与えられているものとし
て謙虚に受け止められるかでそれが”かけがえのない存在”となるのです。一見、
自分にとって辛いことなども、それらは私たちに必要だからこそ与えられている
…そのような心の持ち方で、すべてが”かけがえのない存在”になるはすなんで
す。


すべて自分の心の持ち次第…、常に自分の置かれている状況、関係性が与えられ
ていることに感謝の心をもっていたいものです。


わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。
あなたを見放すことも、見捨てることもない。 (聖書 ヨシュア記1章5節)




2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おっしゃるとおりです ()
2007-04-14 08:33:32
コロンさま。ありがとうございました。

本当にコロンさんのおっしゃるとおりなんです。

あの日のCafeで私は、他の孤独に苦しむ人を
なんとか勇気づけられないかと、ぽろっと告白したことが、他のみなさんに逆に心配をかけてしまいました。

あの2日間、実に苦しかったです。でも全て原因は
自分の心の内側にあります。信じていたというのは
言葉だけで、自分は相手を信じていないのだと。

コロンさんのブログが数日更新されていなかったので
お仕事が忙しいんだなーと、ちょっと毎日がっかりしていました。でも、それがコロンさんのプレッシャーになってはいけないので・・。

いつも楽しみにしています。
返信する
菫さん (コロン)
2007-04-15 03:39:27
コメントありがとうございました。

すべては自分の心の問題なんだと思います。

実際に触れることのできる確かさがないために人は
とても不安に陥りますが、そのときにいかに自分の
心をしっかり持っているか…ということなんだと思
います。

私の場合、極端な話、自分が人を信じて裏切られた
ときはそれでよいと思っています。というのは、人
を疑ってその人に対して嫌な思い、後悔の念を抱く
より、自分の努力などが足りなかった…と思ってい
た方が、心が楽になるんです。

人に与えられることを求めるよりも、人に何かを与
える…そのことに意識が転換したとき、少し気持ち
が楽になるかもしれません…。


ブログの更新については…はい、まさに仕事の関係
で更新していませんでした。仕事以外にパソコンに
向かう気力がなかったんです…。

とはいえ、今、峠を越え、少し楽(?)になってき
たので、毎日…とはいかないものの、コンスタント
に更新できればと思います。

いつも読んでくださり、ありがとうございます…。
返信する