小川村より一路南下し飯田市へ。
大阪の知人の紹介で、おひさま進歩エネルギー㈱にて社長のHさんからお話を伺いました。
メモより内容をご紹介します。
・・・
元々飯田市は、環境文化都市を目指すということで、太陽光発電普及に力を入れていた。
2004年2月、地産地消のエネルギーを目指して、NPO設立。(法人化は6月)。寄付を募り保育園にkWの太陽光発電システムを設置。
その保育園では、子供たちに発電状況が分かるように表示方法に工夫をしたり、パネルシアターをしたりして啓蒙をした。また、さんぽちゃん(イメージキャラクター)のちかい…として、
『いらないでんきはつかいません』
『あかるいでんきはたいようからのおくりもの』
『おひさまパワーであかるいまいにち』
『みんなでなろう さんぽちゃん』、、、を広めた。
結果、保護者の連絡帳に 『帰ってくるなり「電気は消さなきゃいけないんだよ!」。お父さんにも「早く寝て、電気を消すよ!」と言っていました』とか、『家に帰ってきても、さんぽちゃんの誓いを何度も言っていました。』などと書いてくれた。
また、お風呂の電気を消して入る、、、なんて話もあったようです。
ただ設置するだけでなく、こういった形で子供たちに啓蒙活動をしている点をとても良いと感じました。(子供たちに広がると、その親御さんたちにも必ず何らかの影響がありますから、効果は大きいです)
その後、日本初の「おひさまファンド」を設立。内容は・・・
出資者が出資する
⇒ 集まった出資金で自然エネルギーや省エネルギーへ投資
⇒ 自然エネルギーなどの発電や節電効果による収益
⇒ 配当金として出資者に分配(元本と利益を)
という仕組み。出資者には、収益から15年をかけてお金を返していく。万が一、15年で返済しきれなかった場合は、プラス5年し、計20年で返済する。これまでの実績と見込みでは、20年あれば十分返済できる。全量買取り制など国の施策がすすめば、もっと早くなり、利益が大きくなる可能性もある。
設置場所は借りることになりますが、その条件として、【場所提供者はお金を出さない、賃貸料はなし、こちらで固定資産税を納める(8kWだったら、約5、6万円ぐらい)、発電電気などは全量買い取り、、、など】がある。
その他に・・・
・高圧受電は?。系統連系(売電契約)ができなければ設置できない。
・設置によるコストメリットはない。
・工事費の2/3は補助金で賄う。
・おひさま進歩の事務所で、電話回線を使って発電状況などを集中管理をしている。異常があった場合は、すぐに対応する。
・今後は、今までの事業を継続しながら、省エネに力を入れたい。また、再生可能エネルギー、エネルギーの地産地消として、地域の木材で家を建てるなどを行い、山の整備にも取り組みたい。
・森林管理は、どこへいっても課題を抱えている。
・環境に関するアンケートをしたら、普通20%ぐらいの回収率なのに60%の回収率だった。内容としても30代女性が多かった。
・・・といった話がありました。
とにかく、資金集めなどが斬新ということではありますが、そこでの啓蒙活動などを通じて“社会全体で循環型となるよう取り組んでいる”という点にとても共感を持てました。
おひさまファンドが目指すもの
・エネルギーの地産地消
・コミュニティを自分たちの手でつくる
・お金の流れを変えて、社会を変える
・望む未来を選びとる ―エネルギーを自分たちの手に取り戻す―
と頂いた資料にありました。また、
一人ひとりが“もったいない”気持ちで・・・
無駄に使う“もったいない” ⇒省エネ事業
折角あるのにつかわない“もったいない” ⇒自然エネルギー事業
・・・広めていきたいですね!
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