まさやす日記

長野県議会議員。
宮田村の議員(議長も)していました。
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伊那養護学校訪問

2017-06-29 | 教育・出産・育児

上伊那教育七団体で行われた伊那養護学校の訪問に参加。

H26年の年末以来の訪問でした。
昨年50周年だったそうですが、古い建物は本当に古くあらためて感じました。
以前来た時から、トイレなどは少しずつ改修されているようですが、それでもまだまだ計画的に、、、といった感じで、全体的な古さは否めません。

また、机や椅子、特に椅子はだいぶくたびれていました。

参加者から
「机や椅子は計画的に買い替えないのか」
といった質問も出ていましたが
「そういった計画はない。市町村の各小中学校などで廃棄される机、椅子のほうが状態が良い物がある。そういったものを回して欲しい」
といった答え。

もちろんそれはそれで良いのですが、、、破棄される物をこういった福祉施設である意味“上品”として扱われることに、何となく心がザワザワしました。

寮も見せて頂きました。

10畳ほどの部屋に2~3名同室。
現在42名の子が入寮しているそうです。

お風呂は壁など改修されていました。

施設見学の後は、学習会として教頭先生、進路、小学部、中学部、高等部、つくしグループ、寮、、、などの担当から実状の説明。
その後、数グループに分かれて伊那養護学校の先生方と意見交換。

・小学部は58名(肢体不自由のつくしグループが10名。はなももの里分教室が9名)
・中学部は55名(つくしグループ4名。分教室が6名)
・高等部は118名(1年33名、2年34名、3年32名)、分教室は1年8名、2年5名、3年6名
・法定雇用率が未達成の企業が、上伊那郡内で約4割ある
・県内4地区で就労支援コーディネーターがついた。チーム上伊那で進路を決めていきたい。
・自己に対する肯定感を
・適切な教室数が欲しい
・職員のロッカーは二人で一つを使用している
・適切な職員の配置、職員がなかなか見つからない(産休代替の職員が見つからない、、、ということもあるようです。)
・担任を持てる先生を増やして欲しい
・マンツーマンの担当をしている先生が担任も持っている実態もある
・複学籍交流が近年活発だが、その子と担任が抜けると、残されたクラスが大変。保護者が連れて行ってくれれば助かるが・・・。
・老朽化によって撤去される遊具は、新設できず、なくなる。(トランポリン、アスレチック遊具など。。。)
・子どもたちが増えていて、静かな場所、心を落ち着ける場所の確保ができない。(クールダウンの場所がない!)
・トイレは和式→洋式へ
・後付けなので、戸が閉まらないトイレもある
・印刷費は、子どもたち(家庭)から別途徴収して印刷している

・・・そんな話や意見がありました。
机椅子の話でも感じたことですが、市町村の学校である小中学校と、県の学校である伊那養護学校は予算の付き方などが若干違うようです。
「子どもたちのために!」
ということで、市町村のほうが柔軟に対応している、、、と感じました。

政治としては、本当に困っている人、支援を必要としている人を助け、支えることが大切だと思います。
そういった考えで見ると、伊那養護学校の現状は、、、できていないと感じます。
9月には、県議会議員の先生方との懇談もあるようなので、しっかり訴えたいと思いました。


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