まさやす日記

長野県議会議員。
宮田村の議員(議長も)していました。
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今後10年を見据えた地域農業の課題と解決に向けて

2021-01-22 | 産業/農林業・建設

日中は宮田村の要望活動に帯同させて頂く。
選挙区は6町村なので、他の町村にも頼られるようになりたい、、、と思いながら行って来ました。

夜、タイトルの会に出席。

信州大学農学部、国際地域開発学研究室学生の発表は、

・アンケートの結果と課題
・この地区の集約の特徴
・畦畔草刈りについて

とし、
アンケート結果と課題は
①10年後の農業経営
②農業をやめる理由
③後継者の有無
④高齢に伴い困難になる作業
とまとめてくれました。

宮田村のアンケート結果より特徴は、
・個別農家の平均耕作面積は0.8ha
・390haの農地の内、62.3ha(16%)をグループで耕作
・平均年齢66.1歳
・10年後の農業経営については、47%が縮小するか農業をやめると言っている
・この内、7~8割が後継者がいない、、、という
・高齢に伴い困難になる作業とすると、66%が草刈り、38%が防除
・また、採算が合わないといった要因も
と発表があり

・・・その後課題解決の一つとして、集約についての事例と数字化、提案など

・地元区では、農家で管理ができなくなった圃場を有志が所有管理し、他の担い手グループへある程集約した農地を配分(既に交錯していた圃場も交換で集約)
その結果、水見、草刈り、トラクタ作業、追肥や防除、田植えなどで移動時間は23%ほど浮く、、、という数字が出た

・高齢化で困難な作業のダントツ一位の草刈りについては、時給制での委託(アルバイトなど)や保有米の取得権利、ヤギの活用、一緒に農業をする仲間の募集

・・・といった話がありました。
そのご意見交換。

学生が自らも宮田村に来て一緒に作業をして、体験しながら話をし調査をしてくれました。
また、アンケート結果についてもとても興味深く感じました。

僕も作業をしていて、本年度から集約された圃場の効果は何となく感じていましたが、数字化されることで改めて効果を知ることができ、勉強になりました。

宮田方式、、、ということで、農地の所有者と耕作者が異なる特徴を生かし、集約することで効率化し、担える面積を増やす、、、ということは、10年後の地域農業を考えた時、必須であると感じました。

圃場整備後約40年、畦畔は雨などで洗われ石や岩が露出し、草刈りはやりづらくなっている、、、といった意見が出ていましたが、これから20年、30年先を考え、どういった農業を行うべきか、、、そんな議論も合わせてやらなければいけないと考えます。


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