夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

安倍首相夫人と森友学園の不思議

2017-03-24 19:05:01 | Weblog
安倍首相夫人が森友学園に100万円寄付したとか、しないとか。
夫人付きの秘書は夫人一人になったことは無いなどと言っているらしい。だから寄付したことは無い、そんな証言のようである。
私たちの国では秘書が親分をかばって自殺することもあった。私たちの国では秘書はsecretaryではない、秘書なのである。だから安全なところに身を置いての証言など何の意味もない。
さて本題であるが、私は驚いた。正直驚いた。
安倍首相夫人の森友学園訪問、或いは講演に原籍経産省の秘書が同行したことにである。原籍経産省ということは身分は私たち国民に奉仕する公務員である。
その公務員が、戦前回帰の傾向の強い学園を応援する首相夫人に秘書として同行した。
安倍首相は人事に関してきな臭い話があるようである。地方にあって全く官界とは関係のない私が本省人事の不審、或いは抜擢を聞くこともある。そうすると、勢い安倍首相の思いを忖度したい官僚も増えるであろう。安倍首相の思いが気になるであろう。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。人々は安倍首相夫人に近づきたいであろう。
そんな中で、忖度と忖度の組み合わせで、森友学園問題は起きた。
刑法上の悪人はいない。直接の口利きなどと言った関与はないであろう。空気である。私たちの国の怖さである。
韓国であればこんなのは犯罪かもしれない。誰かを罰する。しかし私たちの国では罪刑法定主義の考えが普遍されて法に触れないから良いというような言説が行われる。罪刑法定主義は刑務所に入れるかどうかの問題である。およそ法治国家という以上法の趣旨は踏まえよ。
この問題は、憲法を守ると宣誓した安倍首相と経産省のお役人が森友学園を応援した。安倍首相夫人も応援した、ということである。
戦前回帰という個人の思いを国の機構を使って応援したということである。
この意味で安倍首相の罪は大きい。
私たちは空気の怖さ、その危険を考える時でもある。