夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

介護問題。

2008-09-30 05:57:07 | Weblog
この問題をテレビがやる時、実に気の毒な老人が映る。
私の祖母は101才で死んだ。がテレビに映るような老人ではなかった。はるかに美しかったような気がする。
足は萎えて歩けなかったがそれでも自分の力で動いていた。
普段テレビに出る老人はやはり生き生きとして美しい。そして楽しい。斯く老いたいと思わせる人たちが多い。
介護問題ででてくる老人は醜い。そして介護に携わる若者は一様に待遇の問題を言う。介護自体それほど儲かる仕事だったのだろうか。
医は算術となった?介護も算術?
どこかおかしい。
ほんの少し前まで、介護は社会問題ではなかった。家庭の問題であり隣近所の問題であった。今も多くはそのような気がする。
若者が介護を仕事とする、その若者が少ない。親の面倒を見ることを放棄した人たちが若者に仕事名目で押しつけた。また一方見方を変えれば年寄りは儲かるとした。介護は儲かる。だから生業にする人たちがでてきた。
繰り返して言う。こんな問題は一寸前までなかった。こんな問題を作っても、その問題は時として無限である。
ここの所を整理しないと解決できない社会問題が出来る。そしてこの国はこの問題に堪えきれなくなる。
別の処方を考えてみたい。

麻生首相 所信表明演説

2008-09-29 23:30:36 | Weblog
所信表明演説は首相としての義務だし権利であると思っていた。思うところを存分に発言できる最初で最後の機会のはずであった。
男の夢を語る場であった。
がこの人は違った。
先ず当たり障りのないことを行った。
美しい国をまねて「明るく強い」などとも言った。こんなのは耳障りはいいがなんのことやらさっぱりわからない。
要は選挙運動である。民主党に向けての発言も多かった。
あなたは一寸前までは自民党総裁だったかも知れない。が、今や首相である。
首相には首相の仕事がある。ここからは国民の税金である。もう少し真面目にやって貰わないと困る。

小泉元首相引退

2008-09-27 18:26:51 | Weblog
引退という。単にその地位を相続するだけではないか?
最後の最後まで国民をバカにしている。政治家が国民をバカにしないとは内容のあることをきちんと訴えることである。主張することである。
がバカにされればバカにされるほど、それを意識しない私たちである。
そしてマスコミは舞台から去るから惜しむ言葉の定番を報道する。
私は未だに構造改革の言葉がわからない。この言葉の目的語がわからない。どういう構造を改めようと言うことだったのか?明らかにして貰ったことはないような気がする。定義無き美辞麗句。
まやかしであった。人を煙に巻いただけである。
そんな人についていったこと、それは恥ずかしいことである。
アメリカにブッシュが現役のうちに責任を追及しようと言う動きがあるそうである。逃げる前に、引退する前に責任を追及する。
小泉元首相の罪(ざい)を追求するのは今のうちかも知れない。食い逃げしようとしているのだから。

麻生首相 その四

2008-09-26 05:56:50 | Weblog
私の記憶間違いかも知れない。夢かも知れない。
麻生首相の誕生後最初の記者会見でNHKの記者がこんな質問をした。
記者;「選挙をどう戦いますか?」
首相;「正々堂々と戦います。」
そして7時のニュースでこれがまた放送された。
聞く方も聞く方だ。そして答える方も答える方だ。首相ははぐらかしたのかも知れない。
しかしこの質問を放った記者はニュースの解説と称して「正々堂々と戦う」と言ったことを引用していた。
これが本当にニュースであろうか?解説であろうか?そして政治であろうか?
禅問答のような、何か含みのあるような、その実何もない空白の時間。
受信料を返して欲しい。

選挙違反をして勝ちます、選挙干渉をして勝ちます、そんな答えを期待したのであろうか?
余りに無意味な質問と無意味な答え。私たちの民度は低いのであろうか?そして私たちに国営放送は迎合しているのであろうか?

コスモス畑

2008-09-25 06:12:49 | Weblog
畑に咲くコスモスが美しい。この季節、東北や東海ではそんなコスモスが可憐に咲いている。向日葵も美しい。
休耕田である。米が有り余っているので米を作るのを遠慮して貰って補助金を出す。田んぼを耕さずそのままにしておくと荒れて翌年から何もつくれない土地になる。だから百姓は花を作る。
まだ農業への志を忘れられず、土地を荒らすことなく次の稲作を出来る年を楽しみにして花を植える。
今の百姓の有り様である。そして、それが食糧自給率40%の日本の農村である。

メラミンの入った牛乳

2008-09-24 06:08:16 | Weblog
事故米と言いこの牛乳と言い、日本であれ中国であれずいぶんとひどい。
メラミンという物質は私はプラスチックのこととばかり思っていた。それが食品にも応用が利くとは思わなかった。
その昔金の亡者という言葉があった。本当に人のことを顧みず亡者という言葉が相応しい。勿論亡者という言葉の原義は違っていた。が、この時代本当に相応しい言葉になってしまった。
構造改革という言葉があった。規制緩和という言葉があった。その資格を問わず、誰でもなんでも、どんな事業でも出来るようにしよう。新規参入を容易にしよう。そんな考え方であった。
しかし不都合が起きてからでは遅い業種ではやはり慎重になるべきであった。規制緩和ではなく規制すべきは規制すべきであった。
事故米も昔の流通であればそこまで複雑な問題とならなかったであろう。この国を金のなる木に誰もが群がる構造にしてしまった。昔なら安心できる商人しか払い下げしなかった。
今の失態を選択したのは私たち国民であり、それを主張したのはマスコミであった。耳障りのよい言葉に踊るのはいい加減によしにしたい。

麻生首相 その三

2008-09-23 07:12:19 | Weblog
福田首相の仕組んだことか、自民党のやらせか?それとも、そんなことは一つもなく清く正しい選挙であったのか?
まあ、一政党の総裁選であるからなんでもありありの選挙であることは事実だ。
いわば民間企業の社長を選ぶのと同じやり方である。自民党内の決めごとを部外者である国や国民がとやかく言うわけには行かない。
が、その方が首相になるのでマスコミは先取りして騒ぐ。あたかもパブリックなことであるかのように騒ぐ。
特にこの件でひどいのはNHK。
まあ、将来のスポンサー代理人と思えば先取りしたくもなるであろう。
秋葉原の麻生氏を映すのはNHKの仕組んだこと?
これで若い女性の何人かがバイト代を貰っていたら怒るで。若い女性を雇うか雇わないかは自民党の勝手。でもそれを映すか映さないかは受信料の範囲。
やはりテレビは度の過ぎた娯楽?
こんなことで私たちはまた判断を誤る。
政治関係の報道は人ではなくその政策を映して欲しい。


麻生首相 その二

2008-09-22 06:02:15 | Weblog
この人を首相にするのは勘弁して欲しい。
品がない。やはり一国の首相たるもの品が欲しい。少なくとも人間としての味が欲しい。やくざが首相になってはいけないとは言わない。が首相となった時には品は必要条件である。
この点で欠けるところがある、そんな風貌である。
人の美醜を言うのは好むところではないが、やはり品が欲しい。
今回の自民党、品も味もない人が5人も立候補して総裁選を争った。
そしてこれが今の日本の有り様かも知れない。そして、そこが悲しい。

麻生新首相

2008-09-21 12:58:57 | Weblog
この方が次の首相になるのは間違いないであろう。
そして、それ故にこの人の経済政策に大きな不安を持っている。
財政出動、景気対策である。
今の経済がうまく行かないのはバブル以降実施した景気対策ではないか。赤字国債を乱発してカンフル剤のように財政出動を繰り返してきた。このカンフル剤に日本経済は慣れ親しみ、それをベースとした経済構造になってしまった。
例えば建築業。カンフル剤が打たれるごとにその業界の就業人口は増え、この業界は本来あるべき就業人口以上に人員を吸収してきた。設備も投入されてきた。
極めてカンフル剤に依存した経営体質になった。麻薬依存である。
麻薬から逃げるには麻薬を抜くしかない。どんなに苦しくとも薬物中毒は薬物の摂取を止めるしかない。つまりこれ以上の人為的なその場しのぎの、選挙対策としての経済政策は続けるべきではない。
薬を打った時は気持ちがいいかも知れない。しかしそれは不安を次ぎの世代に先送りするだけで、負担を次の世代に付けるだけで歪な産業構造を更に生み出してしまう。
財政は時としてそれに見合った経済構造を生み出してしまう。この故に劇薬であり、その発動は現在ほどの借金漬けになってまで、すべきではない。実需に基づかない架空の経済を作っては行けない。
この故に私は同氏を含めて現在の自民党政権に不安を持つ。

リーマンブラザーズ その二

2008-09-20 08:27:02 | Weblog
この破産、来るところまで来たというのが実感である。リーマンブラザーズはライブドアのスポンサーでもあった。それが今市場から退場しようとしている。
AIGは簡保のマーケットをねらった。それで日本政府に圧力をかけ郵政民営化を図った。小泉元首相はその尻馬に乗った。AIGも今危ない。
90年代、いや80年代かも知れない。アメリカの金融は金をもてあましてしまった。電力を民営化してみよう、水道を民営化してみよう。政府のした方がよいこと、企業のした方がよいこと、そんな仕切は関係ない。新しい金の投資先と新しい金のなる木が欲しい。
とにかく、投資先を求めてアメリカの金がうごめいた。基軸通貨としてのドルと国内通貨としてのドルがごっちゃになった。
アメリカに従うという習性から私たち日本人は我を失った。
規制を緩和して、金が遊ぶ自由な土俵を作れば何かが生まれる、そんな夢を見た。
そして、今その夢が破産し始めた。