夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

安倍内閣の経済政策の失敗 その四

2013-08-23 11:44:57 | Weblog
安倍首相が「強い経済」と言ったときにすでに経済政策の失敗をその主張の中に含んでいた。
この国のだれもが知る通り、氏は坊ちゃん、或いはボンボンである。つまりお山の大将である。
この言は、太平洋戦争のアナロジー、他国を蹴散らして進軍する日本のイメージを含んでいる。日本企業が海外に進出し、その手で製品を大量生産し、日本企業の産品が市場にあふれる。一方他国の製品は市場から駆逐される。経済の世界で勝ち負け、強弱を言うならば、そういうことであろう。
しかし、経済は決して勝ち負けの中にあるものではない。バランスのとれた共存の中にある。そのための通商であるし、また自国経済である。その中で人々の幸せを担保する。強弱を云々し、競争の中に人類を不幸にしてはいけない。
例えば、雇用が足りない、従ってどのような経済政策をとるか、そのような問題意識が必要である。
猿山の大将を首相に選んだ時、私たち日本経済の政策失敗をその言葉の中に含んでいたのである。
強いだけを目標とする経済政策はあってはならない。

安倍内閣の経済政策の失敗 その三

2013-08-16 11:51:55 | Weblog
アベノミックスという言葉を聞く機会が減ってきた。
金融政策、財政政策、成長戦略、まだ新しいものが見えてこない。具体的なものが見えてこない。
経済環境はよさそうである。日本経済はアメリカの影響を受けやすく、そしてそのアメリカが上向いているようだ。人々は節約に飽きている。
しかし株価はぶらぶらして素直な右肩上がりではない。
アベノミックスという言葉に不安を感じているかのようである。
金融政策、財政政策、成長戦略、いづれもファジーなままに今までのうまくいかなくなった政策の繰り返しのようである。効かなくなった薬を言いつくろって相も変わらず処方する。そんな態度に株価は不安を感じているかのようである。
新基軸を言うならば、いかなる病状を問題としているのか、そこを明確にし、そのうえで従来の処方のどこに問題があったのか明確にして、新しい処方を述べるべきであろう。
そもそもアベノミックスというときにGDPが中国に負けたことが問題なのか若者の失業なのか、もうそこからよくわからない。
ターゲットが不分明である以上作戦は失敗したも同然である。

日本の農業問題

2013-08-12 07:59:15 | Weblog
日本の農業問題の所在はどこにあるのか?
少なくとも今の日本経済を前提とする限り経済的に農業が必要ということはない。むしろ無用の長物である。
すると、さまざまな検討が必要になる。つまり日本の農業はいかなる点で必要であるか?もちろんこれは日本にとって必要かどうかという視点と地球儀にとって必要かどうかという検討がいる。
次に日本の農業が必要だという結論に達した場合には、問題の中心課題が「儲かる農業」ではなく、「農業は儲かる」でなければならない。つまりそのために何をなすべきか。
儲かる農業はあちらこちらに散見できる。大規模化し補助金を多く獲得し潤っている農家も多い。
しかし、潤う農家が増えているにもかかわらず、現在ののところどんどん農業は衰退している。
今衰退を避けようとするならば、「農業は儲かる」必要があるし、多くの人が利益をインセンティブにして市場参入する必要がある。そのような状況を作り出して初めて日本の農業が成立する。
しかしその農業のためには日本の農業が必要だというお墨付きも考えておく必要がある。