夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

まだテロ対策法案

2007-10-31 01:04:46 | Weblog
自衛隊が給油活動をするためにまだこんな議論をしている。
単に小泉元首相がお馬鹿で話を確かめもせず、ブッシュに乗った。あの方はなんにも考えない人だからそれでよかったかも知れない。
そしておばさん人気に乗っかった人が決めたからやむを得ないのかも知れない。
が、今はまじめに考える時である。
アメリカとイラクどちらがテロか。わざわざ自国から見て地球の反対側に乗り込んで政権を倒した。そして核兵器も毒ガスも無く、なーんにもなかった。これを侵略といわずなんという。アメリカの独善と言わずしてなんと言う。
そして、アメリカの悪事が露見してなおもブッシュを助けようとするのは、人後に落ちる。反省。

封印された歴史

2007-10-29 23:16:13 | Weblog
この国の歴史で一番難しいところはやはり占領下であろう。何も真実は報道されなかった。占領政策に都合の悪い真実はといった方が正確だろう。
そして戦前よりももっと酷いのはScreeningが国民の隅々まで、その心の奥底まで染み渡っていた。力ずくの検閲よりも、自主規制に持ち込む検閲が、もっと真実を覆い隠す。占領下検閲されていると感じないで、結果検閲されていた。
占領軍は我らが上に君臨する植民地提督であった。
その下に日本国政府があった。そこで、みんなむやみやたらな反発と、追従がこの国の民本主義に影を落とした。このトラウマもそろそろ解消しないと行けない。
アメリカが独善的に行った、ベトナム、イラクのその時ををきちんと見つめることが、そしてそれをこの国に照らし合わせて見ることが助けになるかも知れない。

再びイラクのこと

2007-10-28 20:52:26 | Weblog
テロ特措法というのがある。日本国民の税金を使って石油をアメリカ軍に無償支給するというものである。
これがアフガン向けに使うことになっていたから問題を複雑にする。イラク向けに転用された疑いがある。石油にアフガン向けと書いてあるわけではなく、現場はさぞかし戸惑っているだろう。
イラクには危険なものがいっぱいあるはずであった。そしてテロ対策としてアメリカはイラクに行き当時の小泉政権は追従した。何もなかった。確かにサダムといういかがわしい人物は追放された。が、治安は不安定となった。
アメリカとイラクさてどちらがテロリストであろうか?
イラクに因縁をつけた。思いっきり殴りつけた。周辺で私たちはやくざに拍手を送っている。そして時には手出しをしている。
テロ対策、実際はそんなところだろう。

これは本当だろうか?

2007-10-27 21:12:50 | Weblog
「原爆が投下された長崎においてさえ、住民は最初に到着したアメリカ人たちに贈り物を準備し、彼らを歓迎したのである。またすぐその後にも住民たちは、駐留するアメリカ軍人たちとともに『ミス原爆美人コンテスト』を開催したのである。」
                敗北を抱きしめて(岩波書店)より

 本当なら私たちは実に浅薄な人間と言うことになる。いろいろな日本人がいる。日本人という言葉に括ってはいけないのかも知れない。 
                

私たちの理想の国

2007-10-27 21:01:42 | Weblog
私たちの理想の国はなくなった。
私が小学生の頃、アメリカ、スイス、スウェーデンが理想だったような気がする。三番目は難しい。デンマークかも知れないしイギリスかも知れない。いやフィンランドだったかも知れない。ここの記憶はたぶんにあやしい。
アメリカは富の国であった。
スイスは平和の国であった。永世中立国である。
そして、スウェーデンは福祉の国であった。人々は安心して暮らしている。
私たちはこの三つを願った。
が、今この時になって三つとも求めるのは難しいと知った。
銅の斧、銀の斧、金の斧、この三つを同時に手にするのは難しい。私たちは、金を求めるか、銀か、銅か?豊かになった分選択は難しくなった。

アメリカの民主主義は歪(いびつ)

2007-10-24 00:14:32 | Weblog
戦前、日本は立憲民本主義の国であった。民本主義は英語でDemocracyである。
このシステムが機能しなくなってアメリカと負けることが自明の戦争をやった。アメリカは怒って民主主義国にしないと行けないと考えた。つまり同じDemocracyが大義名分であった。
民本主義と民主主義の戦い、Democracy とDemocracyの戦い、民主主義が勝ってしまった。日本語のわからぬ人たちがやってきて一杯指導していった。これは今もイラクでやっているだろう。
マッカーサーは、この国に君臨した。議会も内閣もそして司法も超越した。朝日新聞の見出しに我らが父マッカーサーなんて言うのがあったそうだ。あなたの子供が欲しいというマッカーサー宛の手紙が女性から殺到したそうだ。これなぞこの前の小泉旋風を想起させる。相変わらずの日本人が今の日本人。
そんな出自を持つ民主主義だからちょっと理屈に合わないところがある。ちょっといびつなところがある。

郵政民営化

2007-10-22 23:20:34 | Weblog
今更郵政民営化を考えてみるのはおかしい気がする。が今後のこともある、再び考えてみたいと思う。
もともと郵政は赤字ではなかった。そして、これが民間企業になった。江戸時代民営であったものが、飛脚があまりにいい加減なので、そしてみんなが利用するにはあまりに高価なので、社会のインフラ整備の一環として前島密が国営化してしまった。
これを民営化するとどうなるか?つまり金を儲けろと言うことである。もともとは金は儲けなくてよい、その代わり日本津々浦々、離島に至るまで一律のサービスでやれという趣旨ではじめた。儲かっているところと儲からないところ、そんなそれぞれの地方事情を斟酌して料金を決め、日本国民等しく同じサービスを受ける、そんな建て前であった。これを崩してしまった。これが民営化である。
金を儲けろ。これは楽な商売である。もともと採算に乗っていた。儲からないところを切り捨てれば儲かって儲かってしようがない。西川さんならずとも社長をやりたい。社長になれば名社長の名を欲しいままにすることもできる。
巨大企業を金儲けの野に放った。その代わり、黒猫にも飛脚にも相手にされない人々が失うものは大きい。

被占領国日本と被占領国イラク

2007-10-21 00:34:20 | Weblog
この二つの国は極めてよく似ている。
ともにアメリカに占領された。
そして、アメリカが戦った根拠もよく似ている。
軍国主義者、東亜の侵略者、抑圧者裕仁。日本人向けの言葉に、Monkey-menと言う言葉までつくった。サダムに対してはテロの擁護者、独裁者。ともに極めて危険な権力者であった。そして完膚無きまでにアメリカは、両国を打ちのめした。
では何故、日本でうまく行ったことがイラクで機能しないのか。
これは本当に不思議である。
私は報道だと思っている。つまり、日本が占領された時、検閲が極めてうまく機能し、アメリカの暴弱無人を大新聞は報道しなかった。戦争に抗したことを思い出まじりに語る、朝日、読売、毎日はあったにしても、進駐軍に逆らう新聞はなかった。後は日本語を全く理解しないアメリカのプレスしか海外から来なかった。
イラクは世界各国の、マスコミが押し掛けた。勢い米軍は紳士的に振る舞っている。そんな環境の中イラクの不満分子は抵抗できる。私たちはイラクでの性的虐待は意図もたやすく知っている。が、日本軍へのそれは知ることが難しい。いろいろな写真を見て総合して初めてわかる。
これが大きな違いである。
これが先回と今回の違いだと思う。

戦争のこと

2007-10-20 00:26:20 | Weblog
特攻隊というのがある。人間を兵器としたことで、また、選択の余地のない死故に、涙なくして語ることはできない。私たちの先祖は本当に酷いことをした。
私たちは、常に、この戦争という不条理を被害者の視点で見る。その先に敵の死という現実があったことを忘れてしまう。
ほんのつい最近、ニューヨークでやはり特攻事件があった。自らの命を犠牲にして多くの人の命を奪った。日本軍のなしえなかった、ペンタゴンまで攻撃してしまった。これをテロという。
しかし、こだわれば、私たちの先祖のしたことと最近の特攻とどこが違うのであろう?

4人のアメリカ兵による婦女暴行

2007-10-20 00:13:54 | Weblog
こんなことがあった。本当に痛ましい事件だと思う。許しては行けない事件だと思う。
弱いひとを力でおそう。そして屈辱の思いを与える。決して許しては行けない。
敗戦の翌年、昭和21年、アメリカ兵による婦女暴行事件は月約300件だったそうである。
人はより弱い人を貶めてみたい、そんな恥ずかしい性癖を持つ。イラクで問題になったアメリカ兵による捕虜虐待。振り返れば、太平洋戦争でもアメリカ兵による同じ行いがやはりあった。
人間であることは辛いことかもしれない。如何に克服していくか、如何に生きればそんな不自然な生き方を卒業できるか、じっくり考えてみたい。