夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

安倍首相の経済政策の失敗  その二

2013-07-14 09:02:11 | Weblog
金融政策、財政政策、成長戦略という。要は経済政策すべてと言うことであろうか。
つまり三本の矢などとはしゃいでいるけれど、要は効果など考えません、何でもやりますと言っているのであろう?
愚であろう。
これらは、戦後さまざまに組み合わせて活用されてきた。高度成長期にあっては多大の効果を上げた。
しかし、今になってみれば、効用がなくなって久しい。いつも大規模に、あるいは大胆にやると唱導して、今となっては返済不能と思える額にまで、赤字国債を発行した。
黒田日銀総裁は戦力の逐次投入ではなくといったが、問題の所在は戦力の逐次投入ではない。
政策が適切でない。
時宜を得ない政策はすべて愚である。愚の繰り返しで、自民党は半世紀近くをかけて、この国の将来の「国家百年にわたる」不安材料を積み上げた。
これに懲りず、愚策をさらに大規模にやろうという安倍首相は、やはりシナ事変の泥沼化の中で、もっと大規模にやって事態を収拾できるとした東条元首相に比肩できるかもしれない。
経済政策、処方間違いは愚であり、愚はいかに重ねても賢に変じることはない。何も解決しない。三本の愚はとてつもなく愚かしい。
強いという言葉だけが躍る。

日本農業再生の鍵「農家の所得を倍にする。」

2013-07-04 11:24:17 | Weblog
安倍首相以下さまざまな有識者が集まって農業所得を倍にすると歌い上げた。
最初1.5倍程度だったが、それでは面白くないからと2倍にしたと聞く。
大変難しい数字ではあるが、胡散臭いシナリオである。
胡散臭さはさておいて、2倍になったからと言って事態はどう変わる?他産業との所得格差は開きすぎている。2倍ぐらいでは他産業に追い付かない。つまり、相変わらず、誰も就農などしたくない。
つまり働き手の問題で、日本の農業を云々するときには、「平均の農家が10倍ぐらいの増収をする」ことが必要だ。
安倍首相の発言は、実現不可能な2倍という数字と、さらに2倍になったぐらいでは日本の農業を救えないという二つの問題を含んでいる。
しかし、この国の首相はこの事態を深刻に受け止めない。

追記
この国では、まともな国民は農業を相手にしない。
就職に失敗してやむなく就農する。あるいは、補助金に群がる。そんな人々に満ちている。補助金を多くゲットして規模拡大した百姓だけがサクセスストーリーになる。
つまり、まともな人は、普通にやっては暮らせない職業をわざわざ選択しない。
新規就農した私はそう思う。
太平洋戦争に勝つとして開戦した東条首相と同様強い農業を標榜して所得倍増に言及する安倍首相の行うところを見て恥ずかしく思う。否、国民を謀るという意味では軽蔑する。男子はできもしないことを軽々しく言うべきではない。