夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

四川大地震「テント輸送」

2008-05-31 00:07:35 | Weblog
自衛隊が重慶に行かなくてよかった。
かつて、帝国海軍が堂々の爆撃をした都市である。
無差別爆撃をした都市である。
その時の人で今も生きている人もいるかも知れない。
重慶に飛来する自衛隊機を見て、70年前の怒りを思い出す人もまだいるかも知れない。最近101才でなくなった祖母が、太平洋戦争末期、米軍機の銃撃に逃げ回ったことをこっそり話してくれた。
誰も恐怖は忘れない。
輸送も民間機の方が効率がいい。戦うことを前提としていない飛行機は、荷物は一杯詰める。
お役に立つということだけでなく、隣人の思いも、考えないといけない。
日中戦争のことは直接の被害者にとって忘れがたきことであろう。外交はそんなに簡単なことではない。
そして今回は、間違いのない選択であると思う。


クラスター爆弾禁止条約合意

2008-05-30 06:09:57 | Weblog
どうやら世界の常識が通用しそうだ。
NATOがコソボで使ってその悲惨さが知られた。
だからヨーロッパではその残酷さは理解されやすい。
ベトナムでアメリカが使った。私たちはこの爆弾の悲惨さを理解しなかった。
その昔、やはりアメリカがベトナムでナパーム弾を使った。
ベトナム戦争が終わって随分立ってからこれが日本空襲に使われた焼夷弾と知った。
兵器は難しい。私たちは兵器に疎い。大騒ぎするマスコミもナパーム弾=焼夷弾とは気がつかなかったのではないか?
やはりきちんと兵器も理解しないと、聞くこと、読むこと理解できなくなる。そして理不尽さもわからなくなる。

そして最後に一言。
日本政府の態度。
政府訓令に基づいて日本主席代表中根猛外務省軍縮不拡散・科学部長が頑張っていたようだ。
つまり、石破防衛大臣が安全保障上の懸念から反対し、高村外務大臣が同意、福田首相が内閣をまとめ、世界に恥をさらした。
外交の失敗であった。
本当に困った人たちだ。

サブプライム問題は経済の危機か

2008-05-29 06:02:11 | Weblog
アメリカの問題と思う。
日本のバブルがはじけた時は随分とアメリカに脅された。
時価会計とか称して、あっという間に健全であった銀行が不健全とされた。
売却するわけでもない持ち株であっという間に銀行が赤字になった。
単なる評価方法の変更で、日本の経済は苦しんだ。
小泉元首相や竹中元金融担当相が尻馬に乗ってこの国をずたずたにした。
彼らの隣に、自国の金融のみを考えるアメリカ政府がいた。
この人たちは自由化を錦の御旗にして銀行を脅して回った。
アメリカの今回の問題、アメリカを脅す国はいない。アメリカに行って賭博で損をした私企業があるのみである。ラスベガスで損したようなものであろう。
だから、やはりアメリカの国内問題であり続けるであろう。
世界通貨としてのドルの問題ではない。

資本主義

2008-05-28 21:15:43 | Weblog
この言葉が死語になって久しい。
対立する言葉であった共産主義が無くなった。二元論で成立した社会は、その一方が無くなると、やがてはその反対側もともに衰える。
ソ連は崩壊した。アメリカも危ない。
それはそれでいい。
かつての二元論を離れて、私たちは今、何を中心として考えるべきなのか。
もしかすると私たちの国のエゴイズムと飢えかも知れない。
世界各地から食料をかき集める私たちの対局に飢える人たちがいる。
グローバリズムというけれど、実は迷惑のグローバリズムかも知れない。
バランスのとれた共生、そんな経済システムを考える時かも知れない。

後期高齢者医療保険 その二

2008-05-27 06:01:30 | Weblog
この保険をめぐっての高い、安いの議論も大事にしつつ、保険の統合も視野に入れたらどうであろう。
私は会社を辞めた時、国民健康保険の料率のあまりの高さに驚いた。
年寄りと、失業者、そんな人の面倒を見る唯一の保険であるから当たり前の結果であったろう。
私のいた企業の保険は予算が消化できず、不要な薬を加入者に配った。
共済はそこまではやっていないようだ。
国民の健康を考えてのシステム、そろそろ国民の保険ということで一本にしてもよいと思う。
ここはアメリカではない。金持ちの保険、企業人の保険。そんなシステムにしてはいけない。
ちなみにアメリカでは自己破産が多い。平気で借金する人だからと思っていたらそうではなく医療で破産する人が半分以上だそうだ。

日米同盟のコスト

2008-05-26 22:46:57 | Weblog
在日米軍の駐留に関連する費用 3822億円
沖縄の基地縮小のSACO合意関連  180億円
米軍再編            191億円
特別協定による負担      1438億円
都合             5631億円
であろうか。
終戦時に日本の政府が占領軍の駐留に負担したお金が国家予算の3割にのぼったと聞く。それに比べれば如何にも軽い負担である。
そして自衛隊は世界第二の予算を使っていると聞く。
高負担の軍事費である。
太平洋戦争前、平時陸軍は11個師団、一師団一万強として陸軍は12,3万だった?
外から見れば今の自衛隊、駐留米軍、如何にも巨大な脅威である。
私たちの憲法とこの軍備の矛盾、海外の人が私たちの平和希求を疑っても不思議はない。  

後期高齢者医療保険

2008-05-25 00:40:38 | Weblog
これは随分とからかいネタにもなった。
私の両親は後期老人かなどと感心しもする。後期という言葉にいい語感はない。
そして、後期の老人たちが騒いだ。マスコミも騒いだ。負担増だという。
が、私はこの保険のシステムがよくわかっていないが、それでも真剣に議論する価値のある保険ではないかと思う。
アメリカではとても成立するとは思えない。そもそも年寄りが保険に加入できるなんて思わない。民間企業が医療費のかさみそうな老人の加入を歓迎するとは思えない。保険で稼ごうと思えば保険を不要とする人間を加入させるに限る。
アリコ、AIUなど、そんな気がする。アメリカはだから怖い。衣の下に、金儲けの鎧が見え隠れする。
さて本題。この保険は、要は私が現在加入する保険からピンハネしようという厚生官僚の善意の抵抗ではないか?そんな気がする。つまり、私も定年退職すると国民健康保険となる。ますます国民健康保険は年よりだらけで採算に乗るはずがない。
一方、企業の保険には年よりはいないから財政は健全。共済はそれに次ぐ。で、ここから年よりだらけの保険に上納金を納める。やくざの保険かとも思うが年よりの医療費には何らかの補填が必要なのは明らかであろう。
年寄りが、自分の立場を忘れて騒ぐが、じっくり議論してみる価値がある保険である。勿論末梢の議論は遠慮したい。

クラスター爆弾 その四 

2008-05-24 00:13:20 | Weblog
英国がクラスター爆弾を止めようかと言いだした。
さすがに島国、外交の国。機を見るに敏である。
日本政府も検討したいと言い出した。
少し、世界に発信するには遅いであろう。
が、負のイメージを負わない点では今からでも遅くはない。
悪いものは悪い。そして悪いことは改める。
先ずそれが最初の外交である。我利は外交ではない。
世界の幸福を考える中で私たちの幸福を、国益を考える、それが外交であろう。

クラスター爆弾 その三

2008-05-23 06:07:54 | Weblog
この爆弾の用法は上陸する敵兵攻撃である。
頭上で爆発してバラバラと子爆弾が落下し大量の上陸軍を殺傷する。
昔サイパン陥落の時、日本軍は米軍と水際で戦った。水際で米軍を撃滅しようと考えた。
が、その作戦目的とは逆に、その時は、いとも簡単に米軍に撃破されてしまった。
そこでクラスター爆弾を使って上陸してくる敵に対して一撃を与えようと言うのであろう。
が、上陸する敵への効果以上に、日本本土国民に多大の被害を与えるであろう。私たち狭い島国の国民に犠牲を強いぬ海岸での使用など考えられない。この爆弾は人間のコントロールを離れて勝手気ままに飛んでいく。
子爆弾が海辺近くに住む日本人の上にばらまかれる。
国民を犠牲にする本土決戦を自衛隊は昔の日本軍のように考えているのであろうか?防衛の前には私たちの命は軽い。

日本の国際緊急援助隊

2008-05-22 06:08:15 | Weblog
この人たちは何をしに中国に行ったのであろうか?
小泉団長の言葉。
「都市型災害の救援活動がわれわれの任務。土砂が流れ込んだ場所で人を助けてくれと言われてもできない。」
それを言っちゃおしめえよ。

四川を東京や神戸のような都市と考えて行ったのであろうか?
国際緊急援助隊はやはり日本での災害を想定して訓練し、装備した。それは悪いことでは決してない。それだけ考えればベストであろう。
がそれをそのまま中国の四川で通用させようと言う発想が出た時、それを小泉隊長が受けた時に、結果だだっ子のような発言が出た。
相手先の状況を考えず、サラリーマンのような「赴任先がよくなかった」そんな発言をしてしまった。
改めて私たちの世界を見る目のなさを露呈してしまった。