ばら色の人生を生きよう!

人生をたのしんで生きたい。La vie en rose.

悪人

2010-10-04 12:23:41 | 映画レビュー
先々週くらいに映画『悪人』を見て来ました。感想を書きたかったのですが、何だか時間がなくて今頃です。

とてもおもしろかったです。そしていろいろ考えさせられました。
お勧めです





以下、ネタばれあります。









妻夫木くんの孤独で気弱な青年も、その青年に殺されてしまう満島ひかりさんも素晴らしい演技でした。
そして文句のつけようのない深津絵里さん!!!
柄本明さんと樹木希林さんの名演技に泣けます。
感動の場面はたくさんあるのですが、私が一番すごいと思ったのは柄本さんが警察署で感情的になって怒鳴った後、すみませんとあやまる場面です。(そこ!?)
すごく気持ちが現れていて、すばらしかったです。

短い時間で(実際と比べるともちろん)ストーリーを作るわけだから、映画によっては少し有り得ないけれどもこういうことなんだな、と自分を納得させて見る場合も多いのですが、この『悪人』は深津さんの寂しい女性と妻夫木くんの孤独な男性が魅かれ合っていく理由も、彼が何故満島さんの演じる女性を殺すことになってしまうのか、そして何故彼女をそうさせてしまったのか、全てが腑に落ちるストーリーと役者さんたちの名演技でした。
岡田将生くんのお金持ちの鼻持ちならない若者もうまい。コイツが一番悪人かも?

深津さんは最近私にとって、彼女が出ているなら見てみようかな、と思わせてくれる役者さんです。
それから満島さんもすごくいい。
ただの最近の軽い女の子ではなく、この役の子のいろんな意味での必死さが伝わってくる、人間が伝わってくる演技でした。
っていうかみなさん、人間が伝わってきました。
日本映画いいです!!!
おもしろかった。

お勧めです。

BUNGAKU

2010-10-04 00:42:46 | 劇のはなし
今日は夏に参加したワークショップ主宰のアロッタファジャイナ企画、Project BUNGAKUの舞台を見に行って来ました。
太宰治の小説を4人の若手演出家が競って(多分)作り上げた劇で、短く(何しろ4編一気だから)まとめながらもなかなか新鮮で深い作品になっていました。

①HUMAN LOST
②燈籠
③ヴィヨンの妻
④人間失格

これらをたった1時間半くらいの時間で完結させていました。
すごい。

最後に観客投票なんてやってましたが、これって作り手はドキドキですよね。

私は②燈籠が一番好きでした。
私の好きな葉桜と魔笛が入っていたせいもありますが、舞台画像的にもまとまっていて役者さん達も姿がきれいでよかった。
迫力もあった。
私も近いうち葉桜。。。を語りでやりたいと思っているので、すごく勉強になりました。
意外に元気良く演じられていたのですが、それもありかなと思いました。

でも甲乙つけがたくおもしろかったです。
(私が甲乙つける必要はないのですが、だって、投票を募ってるんだもん!)
松枝さん演出のヴィヨンの妻ではワークショップでご一緒した役者さんが何人か演じてらしてまた楽しかったです。


開演時間少し前に劇場に行ったのですが、ちょうどいらした今夜のトークショーのゲスト、荒戸監督とバッタリお会い出来てしまいました
ごあいさつさせていただきましたが、覚えてくださっているかな。。。
でもお会いできて嬉しかったです