成長?変化?

2014-09-10 | 撮影のこと
某フォトスクールにて撮影実習での写真。
補正前


補正後


■切り取る
撮影意図としては、主役は「手」。そのため、より強調する意味で、「手」が目立つようトリミング。しかし先生のコメントは「補正前の方がいい」。どうやら、仏像の顔の部分に目が行く関係で、顔が中途半端に切れているとよろしくないらしい。
この2枚を見比べてみても、私自身にはまだピンと来ない感じがある。
実はこれ以外の写真についても、同じようなことを言われている。
「必要な範囲だけを切り取る」ということに関しては、今は、少しやり過ぎという意識を持ったほうが良いのかもしれない。

■色
補正前=撮影時のホワイトバランスは太陽光。曇りから雨、という天候ではあったが、先生の薦めもあって、最近では撮影時のホワイトバランスは太陽光固定。
撮影日、私はグレーカードを持って出かけ、1枚、撮っておいた。帰宅後、写真の色の補正のため、グレーカードを撮影した写真を使い、ホワイトバランスをいじった。補正後の写真は見てのとおりホワイトバランスをいじっているが、そういうやり方でやっている。
正しい色はどちら?と聞かれると、正直なところよく覚えていない。なら、この二枚で、色の好みとしてはどちら?と聞かれたら、「補正前」と答える。実は、これ以外の写真についても同じような感想を持った。
「記憶色」という言葉がある。実際に写真に写っている色と対比して使われる言葉で、「写真に写っている色はこうだが、あなたの記憶の中では本当にこの色か?」という意味で使われる。私の場合、「記憶色」に関するこだわりのようなものは無いことがほとんど。極論すれば、色は好みに過ぎない、という感覚だ。それでも写真にとって色は重要な要素のひとつ。可能な限り気にしていくようにはしたいと思う。

余談1。
グレーカードの使い方に関して。
・グレーカードによるホワイトバランスの調整を鵜呑みにしてはならない。「記憶色」との調整を図ることが大切。
・曇りの日は、18%グレーよりも、白でホワイトバランスを調整したほうがよい。

余談2。
ニコンの最近の機種で搭載されている、オートホワイトバランス2。これまでのオートホワイトバランス(2との対比で1という名前になっている)は、やや寒色系になることが多い。これに対し、「電球色を残す」調整がなされているのがオートホワイトバランス2。
先生、このオートホワイトバランス2を絶賛、そして困惑。
かつての「寒色系」はやはり「寒色系」という印象が強かったのだが、オートホワイトバランス2は、「寒色系」と比べると確かに自然な印象を受ける。
先生の困惑の意味は、要は「色を調整する機能としては良過ぎて、色に関する意識の低下を招き、写真を学ぶ上での邪魔になる」ということ。