古書肆雨柳堂

小説の感想。芥川龍之介、泉鏡花、中島敦、江戸川乱歩、京極夏彦、石田衣良、ブラッドベリ、アシモフ、ディック

プルークボーゲン

2006-12-09 22:29:33 | English diary

<st1:date Year="2006" Day="12" Month="11">NOV 12th 2006</st1:date>

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Ski season has come!


One day in that term.
I’ve met a man come from
<st1:country-region><st1:place>Australia</st1:place></st1:country-region>.
He is ski instructor.

In winter, he works in <st1:country-region><st1:place>Japan</st1:place></st1:country-region>

in summer (in winter in <st1:country-region><st1:place>Australia</st1:place></st1:country-region>) he works in <st1:country-region><st1:place>Australia</st1:place></st1:country-region>.

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In general,we are teached in 3 steps,

プルークボーゲン、シュテームターン、パラレルターン.

Is that same in foreign country?

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I asked him.
All in all, it’s same.

プルーク is “snow plough”.”plough” is .

“plough” is King’s English,

In <st1:country-region><st1:place>USA</st1:place></st1:country-region> “plough” is plow.

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常々疑問に思っていたのですが、ボーゲンって何?

シュテームターンのシュテームって何?

(ボーゲンはプルークボーゲンとも聞きますが・・・)

また、ボーゲン→シュテーム→パラレルターンという
教え方は世界標準なのか?

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そんな中、オーストラリアから来たスキーインストラクターと話す機会があったので、
聞いて見ました。
 やはりこの3ステップで教えるそうです。

そしてプルークは鍬。畑を耕す、牛のとかで引くあれですね。なるほど~

ところでploughはイギリス英語。やはりオーストラリアはイギリスの影響を受けてんだな。

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 あ~「ボーゲン」って何なのか聞くの忘れた!


少女には向かない職業

2006-12-02 21:22:27 | ミステリ

「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。」

と、え~!な衝撃的な告白で始まるお話。これで「あ~『少女に向かない職業』というのは殺し屋か」と分かります。
 「少女の殺し屋」・・・なんて魅惑的な設定!

しかしその後に

「それであたしが思ったのは、殺人者というのはつくづく、少女に向かない職業ということだ。(中略)少女の魂は殺人には向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。」と続きます。

 「少女の魂」、読み終わったあとこの一言が、胸に響きます。

<o:p> </o:p>

さらにこう続きます。

「だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけ。宮乃下静香だけだったから。」
「宮乃下静香」に「さつじんしゃ」とルビがふってあります。

 実はGYAOでドラマ化されたものを見ていたので、静香が同級生の友達と知っていたのです。映画では二人は共感できる友達として描かれていたので、「あいつ」「殺人者」となっているのは大きな違いです。

 ドラマでは

「だけどあの夏、あたしたちの近くには誰もいなかった。」

と、二人の結びつきが強かったことが強調されています。友情以上のね。

<o:p> </o:p>

 葵は天然の茶髪であることもあり、お調子者で明るいキャラクターです。でも家には怪我をしてから無気力になり、暴力的になってしまった義父がいて、クラスでの明るい「あたし」とは想像できない暗い一面を持っているのです。

 ところで舞台は下関の島。

あたしはマックで友達たちと陽気におしゃべりする反面、関門海峡に面した、廃材なんかが置いてあるところで黄昏たりしています。DS片手に。

「あたしがこんなだなんて、サチ(友達)たちは思いもしないんだろうな。」

 そんな心を休める場所で、おかっぱでメガネを掛けていて本ばかり読んでいるクラスで目立たない感じの宮乃下静香に出会います。


I LOVE モーツァルト

2006-12-02 21:19:15 | その他

石田衣良によるモーツァルト案内である。『池袋ウエストゲートパーク』の主人公、マコトはBボーイファッションであるがクラシックを好んでよく聴いているが、クラシックはもっと気軽に楽しめるものですよ、という作者のメッセージが本書でよく分かる。

 クラシックのとっつきづらさは何なのであろう。偉大な作曲家たちの曲も当時では流行の曲だっただろうし、異端視されていたものもあるはずだ。学校でならうからよくないんはないんかな、なんか権威づけされていて。
 それと様々なコード(用語、取り決め)がわからないからではないだろうか。例えば『ティベルティメント へ長調 K138』まず「ティベルティメントってわかんねぇよ」とそこでストップしてしまう。ちみなみに「娯楽・気晴らし」を意味するイタリア語で、バラエティ番組のような娯楽用音楽らしい。

このように分かれば、タイトルを聴いて「これは俺に合いそうだな」と気軽に楽しめるのではないだろうか。このような解説もあり、よい入門書であると思う。


少女には向かない職業

2006-12-02 21:14:24 | ミステリ

「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。」

と、え~!な衝撃的な告白で始まるお話。これで「あ~『少女に向かない職業』というのは殺し屋か」と分かります。
 「少女の殺し屋」・・・なんて魅惑的な設定!

しかしその後に

「それであたしが思ったのは、殺人者というのはつくづく、少女に向かない職業ということだ。(中略)少女の魂は殺人には向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。」と続きます。

 「少女の魂」、読み終わったあとこの一言が、胸に響きます。

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さらにこう続きます。

「だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけ。宮乃下静香だけだったから。」
「宮乃下静香」に「さつじんしゃ」とルビがふってあります。

 実はGYAOでドラマ化されたものを見ていたので、静香が同級生の友達と知っていたのです。映画では二人は共感できる友達として描かれていたので、「あいつ」「殺人者」となっているのは大きな違いです。

 ドラマでは

「だけどあの夏、あたしたちの近くには誰もいなかった。」

と、二人の結びつきが強かったことが強調されています。友情以上のね。

<o:p> </o:p>

 葵は天然の茶髪であることもあり、お調子者で明るいキャラクターです。でも家には怪我をしてから無気力になり、暴力的になってしまった義父がいて、クラスでの明るい「あたし」とは想像できない暗い一面を持っているのです。

 ところで舞台は下関の島。

あたしはマックで友達たちと陽気におしゃべりする反面、関門海峡に面した、廃材なんかが置いてあるところで黄昏たりしています。DS片手に。

「あたしがこんなだなんて、サチ(友達)たちは思いもしないんだろうな。」

 そんな心を休める場所で、おかっぱでメガネを掛けていて本ばかり読んでいるクラスで目立たない感じの宮乃下静香に出会います。


石田徹也遺作集

2006-12-02 21:08:20 | その他

初めて彼の作品と出会ったのは東京現代美術館の常設展だった思います。彼がメインの展覧会ではなかったのですが、この不気味な表情に衝撃を受け、これは面白い!と思い「石田徹也」とメモを取ったのです。
 その後たまたまテレビで彼のドキュメントもやっていて、この作品集を購入しました。・・・不気味。でも不気味というのは、何か本質を突いているからだと思います。自分の欠点を指摘されると腹がたつように。

 写真は『燃料補給のような食事』・・・まさにその通り!ウマイ!
 でも彼は2005年に既に夭逝しています。素晴らしい作品はもう創られない・・・。


I LOVE モーツァルト

2006-12-02 21:05:35 | その他

石田衣良によるモーツァルト案内である。『池袋ウエストゲートパーク』の主人公、マコトはBボーイファッションであるがクラシックを好んでよく聴いているが、クラシックはもっと気軽に楽しめるものですよ、という作者のメッセージが本書でよく分かる。

 クラシックのとっつきづらさは何なのであろう。偉大な作曲家たちの曲も当時では流行の曲だっただろうし、異端視されていたものもあるはずだ。学校でならうからよくないんはないんかな、なんか権威づけされていて。
 それと様々なコード(用語、取り決め)がわからないからではないだろうか。例えば『ティベルティメント へ長調 K138』まず「ティベルティメントってわかんねぇよ」とそこでストップしてしまう。ちみなみに「娯楽・気晴らし」を意味するイタリア語で、バラエティ番組のような娯楽用音楽らしい。

このように分かれば、タイトルを聴いて「これは俺に合いそうだな」と気軽に楽しめるのではないだろうか。このような解説もあり、よい入門書であると思う。

池袋ウェストゲートパークⅥ

2006-12-02 20:59:59 | その他

《灰色のピーターパン》

 フィギュアショップでマコトが出会ったのは、7万もするフィギュアをポンと買う名門小学校の細い黒縁メガネの男子小学生。その直後受けた依頼は偶然彼からのものだった。金払いも大人びているが、トラブルも子供とは思えない。彼がしている盗撮ビジネスの分け前を寄越せと高等部の不良に強請られているという、どこかのヤクザにでもありそうな話しだ。

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《野獣とリユニオン》

 もしあなたが暴行の被害者となり、その犯人が刑期を終え、同じ街に住んでいるのを見かけたらどうするか。復讐/寛容?
 フランス革命において市民社会が徹底した個人主義を標榜したように、今日の社会はどんな人間も生活を脅かされない権利がある。犯罪者が隣に住んでいたら、眉を顰めたくなるが、たとえ犯罪者であっても同様である、刑期を終えたならば罪を償ったのであり、自由に生活する資格がある。
 そうでなければ「犯罪者を更生させ、市民の一員として復帰させる」今日の刑法体系を否定することになる。これを否定するならば、「悪人は更生不可能だから、二度と許してはならない、追放か処刑すべきだ。」という非常に機会の失われた社会になってしまう。

 マコトがお膳立てした、犯罪者と被害者の握手、その見事な手際に酔いしれて下さい。


《駅前無認可ガーデン》

今回の舞台は駅前にある深夜営業の幼稚園である。連日キャバクラ嬢などが子供を預けにくる。お役所の通りの営業時間では彼女たちは子供育てることも、仕事を続けることもできない。現状を省みない規則は彼女や子供達を不幸にするだけである。

《池袋フェニックス計画》

「子供に住みやすい健全な街を」というスローガンで行われた池袋浄化作戦。つまり飲み屋や風俗店の取り締まりである。

 永遠のテーマであるが、人間は無菌状態では生きられない。

マコトに常連のエミーカが、実質より分かりやすい成果を求めているだけの行政の矛盾を鋭く指摘する。

「どうして、興行ビザでちゃんと入管に登録しているわたしたちが、お客にお酒つくるだけでつかまるのかなあ。外国人パブに踏み込んで、女の子十人も摘発するなら、極悪の窃盗団やカード偽造団捕まえるほうが、ずっとみんなのためになるよ。」


Clues 空白の1日 SEASON4,Episode188

2006-11-29 21:45:05 | English in STAR TREK

xenophobe:外国人嫌いの人

Data:“They are xenophobes,sir—isolationists.”

データ:「彼らは孤立主義で誰にも存在を知られず暮らしています。」

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パクサン人(The Paxans)の説明をした時のデータ。

xenophobe(ゼノフォウブ)は外国人嫌いの人。対義語はxenophile。形からしてギリシア語っぽい気がする・・・調べておきます。知ってる人教えて下さい。

パクサン人は外国人嫌いでありますが、「おまえたちはユニークだ」と人類に興味をもってくれたおかげでピカードたちは殺されずにすみました。外国嫌いではあるが、不寛容ではなく助かりました。
 彼らは他の星から離れていて、なおかつカモフラージュしているので孤立主義が成り立ちますが、地球(現実の世界)ではいまやそうはいきません。
 国際社会の安定には、異質なものを受け入れる寛容さが求められます。
そうしないと、いつまでたっても惑星連邦は地球に接触してきません!


THE HOST 愛の化身オダンSEASON4,Episode197

2006-11-29 21:34:18 | English in STAR TREK

Belay:「(綱止め栓などに)綱を(8の字形)に巻きつける
(命令文で)やめろ、よし(=Enough!)

Capt:“Number one, we’re ready to beam you aboard”
Riker:
副長”Belay that order, Captain.”

DVDでの和訳は・・・
艦長「転送準備完了だ」

副長「やはり手動で帰還を」

どんな状況かというと
 ライカー副長がシャトルでオダン大使を送っている途中、攻撃を受け、ピカード艦長がライカー達を転送しようとしたのに対し、「転送命令を取り消して下さい!」

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“Belay”とは・・・

 元はビレーピンという帆船の帆を止めるピンのこと。板にピン(といっても細くないから棒)が入っており、それに帆を揚げてある索の索端を留めておく。
 この索を外すと帆が落ちるようになっており、突風など吹いた際、緊急に帆を降ろす時このピンを抜けば索も解け、帆を畳むことができるんです。
 ここから「やめろ、よし(十分だから取り消してよい)」の意になるんですね。

 現代においてもすでに帆船は過去のものですが、船上では今も帆船時代のシーマンシップが息づいています。ライカーのこの言葉からも24世紀においてもその伝統が息づいていることが分かりますね~


サイボーグ技術が人類を変える

2006-11-05 01:25:55 | SF

NHKスペシャル 立花隆 最前線報告

 SFのなかの出来事であったサイボーク技術が既に実現しているという驚きのドキュメントである。
 サイボーグとは機械と人間との融合で、例えば人口器官などがある。これは事故や先天的な理由で障害をもった人の希望となるだろう。

1.脳で義肢をコントロールする
 最近の技術の進歩では、義肢を直接脳からの指令でコントロールできるようになった。
 猿での実験が紹介されていたが、脳に電極を埋めこみそれを義肢に接続し、制御している。エサを出されると巧みに義肢でエサ受け取り、口に運んでいる。

 猿での実験を10年経て、アメリカは人間への使用を許可したそうです。
これが驚きです。実際に人間に使われているのです。
 被験者は脊椎を損傷し首からしたが動かなくなってしまった。彼の脳に電極を埋め込み、その指令をパソコンや義肢におくりカーソルを動かして図形を描いたり、
テレビのチャンネルを変えたり、義肢を動かすことができる様子が紹介された。

 これはすなわち、ネットワークを介して、実際の体を使わず、遠く離れたところの
義肢をコントロールし作業を行うことが、既に実用化していることを示している。

2.軍事技術への転用
 この技術は軍事目的にアメリカで研究されているそうである。ラットに電極を
埋め込み、「右にいけ」「左へ行け」などの指令を無線で伝え、操ることができるのである。この様子はゾッとした。自分の意思に関係なく、誰かの意のままに操られ
殺戮を行う人間の姿が想像されるからである。
 ラットを右に行かせたい場合は、脳の右のひげを司る箇所を刺激し、
その通りに行動すると快楽中枢を刺激する、つまり報酬を与えるわけである。
こうしていくうちに進んで指示に従うようになっていくのであろう。

 
3.記憶のデータベース化
 記憶を司る海馬をICチップ化する技術も実現しているそうである。海馬を薄くスライスし、電流を流しその反応を解析し、これをチップ化する。
 これは記憶を他人と交換可能であることを示唆している。
これは知識などの学習が容易になるという利点が想像できる一方、
人格をも変えてしまいうるのではないかという危惧も生じる。