古書肆雨柳堂

小説の感想。芥川龍之介、泉鏡花、中島敦、江戸川乱歩、京極夏彦、石田衣良、ブラッドベリ、アシモフ、ディック

Clues 空白の1日 SEASON4,Episode188

2006-11-29 21:45:05 | English in STAR TREK

xenophobe:外国人嫌いの人

Data:“They are xenophobes,sir—isolationists.”

データ:「彼らは孤立主義で誰にも存在を知られず暮らしています。」

<o:p> </o:p>

パクサン人(The Paxans)の説明をした時のデータ。

xenophobe(ゼノフォウブ)は外国人嫌いの人。対義語はxenophile。形からしてギリシア語っぽい気がする・・・調べておきます。知ってる人教えて下さい。

パクサン人は外国人嫌いでありますが、「おまえたちはユニークだ」と人類に興味をもってくれたおかげでピカードたちは殺されずにすみました。外国嫌いではあるが、不寛容ではなく助かりました。
 彼らは他の星から離れていて、なおかつカモフラージュしているので孤立主義が成り立ちますが、地球(現実の世界)ではいまやそうはいきません。
 国際社会の安定には、異質なものを受け入れる寛容さが求められます。
そうしないと、いつまでたっても惑星連邦は地球に接触してきません!


THE HOST 愛の化身オダンSEASON4,Episode197

2006-11-29 21:34:18 | English in STAR TREK

Belay:「(綱止め栓などに)綱を(8の字形)に巻きつける
(命令文で)やめろ、よし(=Enough!)

Capt:“Number one, we’re ready to beam you aboard”
Riker:
副長”Belay that order, Captain.”

DVDでの和訳は・・・
艦長「転送準備完了だ」

副長「やはり手動で帰還を」

どんな状況かというと
 ライカー副長がシャトルでオダン大使を送っている途中、攻撃を受け、ピカード艦長がライカー達を転送しようとしたのに対し、「転送命令を取り消して下さい!」

<o:p> </o:p>

“Belay”とは・・・

 元はビレーピンという帆船の帆を止めるピンのこと。板にピン(といっても細くないから棒)が入っており、それに帆を揚げてある索の索端を留めておく。
 この索を外すと帆が落ちるようになっており、突風など吹いた際、緊急に帆を降ろす時このピンを抜けば索も解け、帆を畳むことができるんです。
 ここから「やめろ、よし(十分だから取り消してよい)」の意になるんですね。

 現代においてもすでに帆船は過去のものですが、船上では今も帆船時代のシーマンシップが息づいています。ライカーのこの言葉からも24世紀においてもその伝統が息づいていることが分かりますね~


サイボーグ技術が人類を変える

2006-11-05 01:25:55 | SF

NHKスペシャル 立花隆 最前線報告

 SFのなかの出来事であったサイボーク技術が既に実現しているという驚きのドキュメントである。
 サイボーグとは機械と人間との融合で、例えば人口器官などがある。これは事故や先天的な理由で障害をもった人の希望となるだろう。

1.脳で義肢をコントロールする
 最近の技術の進歩では、義肢を直接脳からの指令でコントロールできるようになった。
 猿での実験が紹介されていたが、脳に電極を埋めこみそれを義肢に接続し、制御している。エサを出されると巧みに義肢でエサ受け取り、口に運んでいる。

 猿での実験を10年経て、アメリカは人間への使用を許可したそうです。
これが驚きです。実際に人間に使われているのです。
 被験者は脊椎を損傷し首からしたが動かなくなってしまった。彼の脳に電極を埋め込み、その指令をパソコンや義肢におくりカーソルを動かして図形を描いたり、
テレビのチャンネルを変えたり、義肢を動かすことができる様子が紹介された。

 これはすなわち、ネットワークを介して、実際の体を使わず、遠く離れたところの
義肢をコントロールし作業を行うことが、既に実用化していることを示している。

2.軍事技術への転用
 この技術は軍事目的にアメリカで研究されているそうである。ラットに電極を
埋め込み、「右にいけ」「左へ行け」などの指令を無線で伝え、操ることができるのである。この様子はゾッとした。自分の意思に関係なく、誰かの意のままに操られ
殺戮を行う人間の姿が想像されるからである。
 ラットを右に行かせたい場合は、脳の右のひげを司る箇所を刺激し、
その通りに行動すると快楽中枢を刺激する、つまり報酬を与えるわけである。
こうしていくうちに進んで指示に従うようになっていくのであろう。

 
3.記憶のデータベース化
 記憶を司る海馬をICチップ化する技術も実現しているそうである。海馬を薄くスライスし、電流を流しその反応を解析し、これをチップ化する。
 これは記憶を他人と交換可能であることを示唆している。
これは知識などの学習が容易になるという利点が想像できる一方、
人格をも変えてしまいうるのではないかという危惧も生じる。
 


『輪違屋糸里』浅田次郎

2006-11-04 22:45:17 | その他

  太夫の物語です。
  新撰組の芹沢鴨や土方らと関わりのあった太夫たちの物語です。
まず太夫と舞妓の違いを知りませんでした。実は大違いなのです。
輪違屋は置屋の屋号で、糸里が太夫の名前です。
太夫というのは芸妓の階級なのですね。

 置屋は客が訪れる場所ではありません。揚屋とよばれる場所があり、
客はそこから太夫らを呼びます。
 置屋は太夫らが寝起きし、躾をし、稽古をつけさせるプロダクションのような
ものでしょうか。

 驚くことにこの輪違屋は今も存続しております。伝統を守る気概に
驚かされます。ブログもありますので詳しくはそちらをご覧下さい。
 http://blog.kansai.com/tukasa+kdc_category+0


 糸里を始めとする女性たちの心情の描写、運命に翻弄されながらも
それに立ち向かう強さに心打たれます。

 男から見た歴史が語られている正史だとしたら、
 女から見た歴史は隠された真実でしょうか。

 芹沢鴨らと近藤らの対立を彼女たちの視点から描いています。
一般的に無法者として悪者にされている鴨ですが、
この作品を読みと印象が変わります。