古書肆雨柳堂

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『春の雪 (豊饒の海一)』 三島由紀夫

2007-02-27 22:24:20 | 近代文学

 映画で話題になりました、『春の雪』です。
 
 映画は見てないので詳しくは言えませんが、CMを見る限りでは
悲恋の物語と描かれているようです。

 さらにそれだけではなく、
 当時(大正)の若者らしい、人生に苦悩したさまが描かれ、
 物事の本質について述べられています。

 テーマは多岐にわたりますが、共通するのは「誠実と偽善」
ついてでしょうか。

 「人生について」考える・・・・・・こんなことを昨今言うと、
奇妙に思われてしまいますが、それは時代のせいなのでしょうか?
どうもそうではないようです。
 主人公も自分が真剣に悩んでいるのに、世界はそれとは関係なく
存在していることに違和感を感じていたようです。