戦争映画です、センチメンタル戦争映画です。
青春を野球に燃やしていた大学生が、
戦争という時代に飲み込まれ
学徒出陣としていく悲劇です。
彼らは回天の搭乗員となります。
回天は特攻の潜水艦版、
爆弾を抱え、戦艦等に体当たりする
人間魚雷です。
主人公はとある事情で、
特攻ではなく事故で命を落とします。
海の底で、
酸欠によりじわじわと
死が迫るなか
消え行く意識のなか
最後の命を振り絞り
綴る遺言が感動的です。
恋人に対し、
「君は生きて僕の見れなかったものを見て欲しい
例えば今日の夕焼けの美しさ」
という言葉を残します。
作品を通じて、
死や特攻を美化したり
賛美するのではなく、
命は、これは希望であることを
伝えていると感じました。