パソコンでの通販で気を紛らす引きこもりの男子中学生、ジュン。
いつものように彼のもとに送られてきた商品
―――――それはお人形。
いわゆるフランス人形。名前は真紅、「彼女」たちは生きているのです。
彼女たちは究極の人形の座を目指して闘っており、(比喩ではなくバトルします)
持ち主はそのパートナー(僕)となり、ジュンの生活は人形たちの喧騒に
巻き込まれていきます。
最後の闘いの際、右腕を失い、真紅は絶望します。
「これではもう、ジャンクだと。」
人間のようにしゃべり、動く彼女たちですが、人間と人形は決定的に違います。
それは人形はあらかじめ目的―――――人間に可愛がられるモノという目的を
持って作られるということです。
不完全な人形は、その存在意義を失うのです。
このことは反語的に「 しかし人間はそうではない」と述べています。
周囲による自己規定(過度の期待)と自己認識との
違いに悩んでいたジュンは、」真紅の戦い様からそれを学び成長していきます。
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