この映画のウリはワンカット映画っていうことでしたが
実際は1917年4月6日の1日24時間を追っていますので
それを時間経過でワンカット撮影するのは完全に無理ですよね
ってことで、一応ワンカットって言ってますが、つなぎ目にほとんど違和感なく
シーンが繋がっていってるので
ワンカットに見えるワンカット風な作品でしたが・・・
この作品に寄せてきたのかはわかりませんが、先月「1916 自由をかけた戦い」と言ったポーランド独立戦争の未公開映画もありましたが
寄せたのは日本の配給会社が、時代がちかかったところで邦題独立副題を寄せてきたんでしょうが
まるっきり別物ということでリリース月をずらしてきていたんですね
コチラはかなり真面目日本作られてる良作な作品でした
第一大戦から100年も経過してるんですね
って今次大戦でも今日8月6日も広島原爆投下されて、もう75年も経つんですねぇ
ってちょっと感慨深いんですが
映画の内容に戻ると第一次世界大戦の真っ只中にあったフランス国内、西部戦線に進駐していたドイツ軍は後退していた
しかし、その後退は連合軍への戦略的なものであり、連合軍をドイツ軍の有利な戦場に誘引しようとした作戦だった。
イギリス陸軍はその事実を航空偵察によって把握したため
エリンモア将軍は2人の兵士、トムとウィルを呼び出し、
明朝に突撃する予定のデヴォンシャー第2大隊が壊滅的な被害を受けてしまうが、
彼らに情報を伝える電話線はドイツ軍に切られてしまっていため、
現地へ行って連隊に作戦中止の情報を伝えることを命た
いわゆる自分たちの命をかけて、第2大隊の1,600名の将兵のは命を救おうというものである
またその連隊の中にはトムの兄・ジョセフもいた
トムとウィルは前線に居る多数の味方を救うため、限られた時間内に今まで最前線であった地帯を抜けて
どこに敵が残るかも分からぬ危険な戦場を進んでゆく・・・
カメラはその伝令の命を受けたウィルを第三者の視点でカメラが捉えて
ズーッと追っていくんですね
ですからPOVではないんですが、一応ワンカットで追っかけていくのですから
トムがドイツ空軍兵に刺されるシーンは見えてません
トムの声でウィルは状況判断しドイツ空軍兵を射殺したり
壊された橋を渡るウィルが狙撃されたりするものの
狙撃兵をやっつけたと思いきや逆に撃たれたり
街中に隠れていたフランス女性と遭遇してのミルクのシーンとか何気ない伏線が回収されたりと
ある意味丁寧に描かれているのですが
お話としては、ある意味出来過ぎ感は否めないんですけども
2時間十分に緊張感を持って最後まで見てられる作品でした
トム殿お兄さんとか・・・
将軍とか大佐とか上官に敬礼しないんですね
よくできてる作品でしたねぇ
オープニングとエンディングのウィルの佇まいはシンメトリーになっていたような
2019年製作、アメリカ・イギリス合作映画
サム・メンデス脚本・監督作品
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、クレア・デュバーク、リチャード・マッデン、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、テレサ・マホーニー、ダニエル・メイズ
実によくできた作品でしたねぇ
日に克明に一人の兵士をカメラが密着して追いかけていく過程は確かにすごいんですが
これで本当にワンカットで撮れていたらアカデミーも取れたんじゃんしでしょうかね
地味といえば言える作品ではあるんですが、2
時間緊張感が途切れないのもすごかった
画面がコロコロと変るものではなく、対象の人物を常に映してそれをほぼワンカット風にずっとカメラで追い続けているから、そういう意味でも目が離せなかった作品でした。
2人が1人になった時には予想外で驚きましたが、彼が孤独の中でどんどん逞しくなっていくのが確認出来るてのが本作の最もな見せ場なのかもしれません。