千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

「球場ラヴァース」と「3月のライオン」といじめ

2011年09月12日 00時24分04秒 | 読書・漫画
と並べますよ。
今まで、「いじめ」を題際にした漫画を読んだことがありません。
読もうとしなかったというのが正しいかなぁ。
興味がないわけじゃなかったんです。しかし、何だか手に取れなかった。
まともに「読んでる~」という気持ちにさせてくれたのは、多分「3月のライオン」が初めて。
今回、前述の「radio rimland online」で、この2つのことを、いじめという共通項で囲っていたのが、とても気になりました。それで、広島カープが気になったのもありましたけど、読んでみました。すると、切り口が違うけどとても得心がいく作品で、これも面白く(と書くと不謹慎ですけど)読めました。
なにがそんなに個人的に心の琴線に触れたのか、といいますと、「日常」でした。
「いじめを描くぞ!」と、それが目的になっているお話は、怖かったんだと思います。
だって、出てくる人が必ず不幸に陥ると運命付けられているお話でしょう?もう怖くて、感情移入するのにおびえちゃいます。
それが、「3月のライオン」ではこのまま続きそうな日常や、いじめなんて思いもつかなかった状況にいきなりいじめがやってくる。
「球場ラヴァーズ」ではいじめを受けてる子が、怖がるだけじゃなく、野球に興じられる日常的な一面があることが描かれている。つまり、物語の中において「いじめを描くための存在」でないという点がとても日常を感じさせるんです。
「私はいじめを描くための存在」でない、というのが「私はいじめられるために存在しているんじゃない」という言葉に繋がっていく。そこがとてもこの2作品に感情移入出来るところでした。