アメリカ発の“ライブ”動画配信の「USTREAM」にソフトバンクが資本参加したことで、いよいよ2010年4月27日から日本版サービスが始まり、「USTREAM」をテレビ番組に取り込んだスタイル(TBS「革命×テレビ」)も出てきています。既に定着した感のある動画共有サービス「YouTube」の管理画面と良く似ているので、使いやすそうで一気に個人放送の世界が活気づきそうな気配です。
一方、「USTREAM」からモバイル環境でのライブ中継が可能なiPhoneアプリ「Ustream Live Broadcaster」も発表され、いつでも何処でも簡単にiPhoneを使えばライブ放送ができるようになり、「人類総だだ漏れ」時代!ということにもなっていきそうで、それはそれでプライバシーや情報漏洩など難しい新たな問題も含んでいます。
地域情報サイト「千里山.NET」でも当初「NET放送局」というページを設けて、街のイベントなどを生中継すれば面白いと想っていたのですが、5年前はまだライブ動画配信のサービスが脆弱な状況にあり、比較検討して採用した「Casvee」というベンチャーもその後サービスを撤退してしまいました。「USTREAM」は昨年ブレークした140文字コミュニケーション・サービス「Twitter」との連携で、放送される画像を巡ってコメントのやり取りができることが、他の多くのライブ動画配信サイトの中でアドバンテージが取れた理由と言われています。早速「USTREAM」にユーザー登録し活用できれば何か楽しくなりそうです。
「USTREAM」もそうですが、個人放送局が流行ればドメイン末尾が「.tv」のサイトが一遍に増えそうです。例えば、愛猫の可愛い仕草を全世界に披露する「koneko.tv」や、アーティストの名前を使った「hiromi-go.tv」などでプロモーションライブを打つなど、多様な放送局サイトが誕生することと想います。僕も「senriyama.tv」を早めに抑えようと想いましたが、「.com」や「.net」などに比べて3倍くらいドメイン取得費用が高いので考え中です(ムームードメイン)。
ちなみに「.tv」は「.jp」や「.cn」(中国)などと同じく国家ドメインで、太平洋に沈みつつある島国「ツバル」を指します。偶然にテレビを表すTVと同じなので既成の放送局が使い出したものですが、これに目を付けたアメリカのドメイン管理企業が一括して権利を抑えており、ツバル政府にかなりの費用を支払っているそうです。今後も「USTREAM」や個人放送の普及により、莫大な利益がこの素早いIT企業とツバル政府にもたらされることでしょう。
※ 先日、FM千里でのサテライト・生放送『ANJiの音楽便り』の最終日を見学に行かせて貰った時に、ANJiさんの今後の継続活動の中で「USTREAM」の利用も面白いのではないかと提案しておきました。
※ 国内初の「USTREAM」についての解説本で、国際宇宙ステーションからの中継といったお薦め配信動画なども紹介されています。
USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書) 川井 拓也 ソフトバンククリエイティブ このアイテムの詳細を見る |
☆ 東日本大震災・津波復興支援チャリティーソング にご協力お願いします!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます