自民党両院議員総会が行われた日のNHKニュースや、週末の報道ワイド番組などで中川秀直元幹事長が出演し、首相指名国会への対応や今後の自民党総裁選びなどについてインタビューに応えていました。民主党政権に変わって官僚主導との戦いが国民注視のことがらになっていますが、自民党の内部から政治改革を進めようとしてきた中川秀直元幹事長が、同調議員達と共に野に下りより自由な立場でどのように提言・批判活動を展開するのか期待したいと思います。
『官僚国家の崩壊』や『上げ潮の時代』を著し、政官財学の癒着の構造(ステルス複合体)に警鐘を鳴らしつつ、経済成長路線や地方分権の小さな政府を政策の基本に据えたポリシーは、以前として普遍的な支持を受けるはずです。情報の透明オープン化や更なる民主主義の実現など大きな流れの中で、民主党とは違うニュアンスやプロセスで訴えていくことが出来ると思います。
今回の自民党大敗で多くの若手・中堅の改革派議員が失職する中で、比例復活で蘇った賞味期限の切れたような族議員や財政再建優先派の大物議員が、相変わらず従来の派閥の延命に縋ろうとしている姿を見ていると、暫くは自民党には期待できないという気に国民はなってきます。
今回は地方選挙区では落選した身ということで、中川秀直元幹事長は総裁選に立候補しないという考えのようですが、かつて小沢・羽田・岡田といった現在の民主党を支える中枢議員が、政治改革の旗の下に自民党を割って果敢に活路を求めたように、場合によっては新たな政治勢力を目差すという選択肢もあるのではないかと想われます。
【追記】ニュースに因ると総裁候補者の条件として、今回の選挙での復活当選者は(自身も含めて)その資格無しとする、“中川基準”なるものが言われているようです。
【追記 2009/9/16】鳩山内閣の誕生を前にして、中川さんのブログには、政治主導の実現について党利党略を超え、野党として協力できることはしていきたいと書かれています。
また脱・官僚や地方分権主義など自らの掲げてきた政治テーマを、民主党に先取りされ後追いの状況になることを警戒し、「第二民主党」となってはいけないということも書かれています。
「もう一つの選択肢」を国民に提示しなければならない。『成長・改革路線』はその重要な選択カードであると考える。」と成長と改革の両立を主張する「上げ潮派(この言葉も賞味期限が無くなったように感じられます)」の立場を改めて表明しています。
ところで、官僚の強い抵抗がマスコミなどで予想されていますが、以前の自民党政権下では族議員など官僚と一体と言える勢力が存在し、政治改革を骨抜きにしたり阻止することが出来たのですが、民主党新政権にはこれまでのようなしがらみが無いので、同じような抵抗のしようがないというのが僕の考えです。
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また脱・官僚や地方分権主義など自らの掲げてきた政治テーマを、民主党に先取りされ後追いの状況になることを警戒し、「第二民主党」となってはいけないということも書かれています。
「もう一つの選択肢」を国民に提示しなければならない。『成長・改革路線』はその重要な選択カードであると考える。」と成長と改革の両立を主張する「上げ潮派(この言葉も賞味期限が無くなったように感じられます)」の立場を改めて表明しています。
ところで、官僚の強い抵抗がマスコミなどで予想されていますが、以前の自民党政権下では族議員など官僚と一体と言える勢力が存在し、政治改革を骨抜きにしたり阻止することが出来たのですが、民主党新政権にはこれまでのしがらみが無いので、これまでのような抵抗はしようがないというのが僕の考えです。