長期滞米研究者ネットワーク

管理人たちの日記

はじめにやること

2006年03月17日 | SE の日記
今日は次のプロジェクトをどう進めるか過去の論文に目を通しながら考えはじめました。これはかなり前からやっていることなのですが、何かプロジェクトを立ち上げるときには自分の仮説が正しいことを示すにはどんな実験でどんな結果が必要か考えながら期待される結果の図表を描いてみます。論文になったときをイメージして図表の順番や形式、レイアウトも決めます。

これを良く見る場所に置いておき結果のセクションをどう書いていくかなど考えていると、最初には思いつかなかった必要な実験が思い浮かんだりします。また、こうしておくとプロジェクトの全体像がつかめるだけでなく、それぞれの実験のサンプル数はどうするか、どんなコントロールを含めるかなど予め考える機会が増えるので無駄な実験をさけられます。それから、全体を眺めることでどのデータがキーか見えてくるので、まずそこに集中して実験をすることもできます。

この作業は、マップクエストなどでA地点(実験開始)からB地点(論文執筆)へのディレクションを調べるようなものかと思います。ただ、多くの場合そのルートを辿ってみると渋滞(実験条件がなかなか定まらない)していたり、工事中(その実験手法では確かめられないことが判明)だったり、ひどい場合は最初の検索結果が間違い(期待されたのと正反対の結果が出る)だったことがわかったりします。こうなると、最初に書いた青写真は全面的に書き直すことになるのですが、それでも無駄な実験を避けられるなど、この作業から得られるものの方が大きいと感じています。

さて、来週からは今日鉛筆でなぐり描いた図表と同じ結果が出るか実際に実験してみます。




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